外山 明 トークとソロライブもちょろっと @ アサヒ・アートスクエア(2009.06.13)

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隅田川のほとりにそびえ立つ不思議な形の巨大オブジェがのっかった、おなじみアサヒビールのビル。どこから入ったらいいのか判らなくて、となりのビルの警備員に教えてもらいました。

エレベーターで4階まで上がった所にある多目的なスペースでイベントは開催され、会場ではドリンクに加え、フードコーナーも設けてありました。大豆とたまごのアレルギーという外山さんに配慮し、それらを使わない料理を用意したんだそうです。

中央に置かれたドラムキットとバラフォンを取り囲むように設置された観客用の椅子の前方にはクッションなんかもまばらに敷いてあって、くつろぎながらイベントに耳を傾けられるような空間に施されていました。

進行的には、「パーカッション&ドラム演奏」→「トークコーナー」→「質問コーナー」→「バラフォン演奏」という流れで進んでいきました。

トークでは、先日6週間滞在してきたというギニアの話を中心に、そこで得てきたことなどへ話がふくらんでいきました。
アフリカのリズムが強力なのは、彼らはみな持ちつ持たれつ助け合って生きていて、それがそのまま演奏にも通じているということ。誰かのリズムが正確じゃなかったらそれがダメとか間違っているっていうのではなく、一人、一人の持っているリズムを受け入れながら築き上げていく…っていうようなことを言っていました。
「ウォンタナーラ」。スースー族の言葉で、「オレたち仲間だ」みたいな意味に近いって言っていたと記憶しますが、彼らはみな「ウォンタナーラ」の精神で日々生活を送っているのだとか。
また、音を声で表現した場合の話で、例えば、あるリズムを「タン・タン・ウン」で表現した場合、それが「タン」じゃなくても(その発音にとらわれなくても)いいわけで、いろんな発音、聞こえ方があってもいいんだっていうようなことも言っていました。

質問コーナーは、客席から回収した質問用紙にどんどん答えていくという流れで、その中にはバラフォンの裏側を見せて欲しいなんてリクエストもあって、裏側を見せながら丁寧にバラフォンの音の鳴るしくみを説明してくれていました。また、この日使用していたドラムセットの解説をして欲しいとのリクエストもあり、バスドラは通常のものではなくブラジルの打楽器であるスルドーを寝かして使っているとのことでした。
そんなたくさんの質問やリクエストに応えていく中で一つ興味深かったのが「リズムキープ」についての考え方で、リズムを「キープ」しようとするのは「受け身」であって、それだと自らリズムを創ろうとする意思が弱くなってしまうため、キープしようと考えるのではなく、周りの音をよく聴いて自分のリズムを創っていけばいいと言っていました。
ちなみに自分が書いた質問は、アフリカを体験する前と後とで、日本のミュージシャンたちとのセッションのしかたに何か変わったことがありますかというような内容だったのですが、これに関しては、アフリカも日本も接し方は変わらないという答えでした。ただ、外山さんはアフリカよりも先にキューバを訪れていて、そこで学んだのが、難しく頭で考えるのではなく、自分のリズムを大事にすればいいんだということだったそうです。

この日外山さんは、どう言葉で言い表せば客席のみんなに伝わるのか何度ももどかしそうに悩んでいて、ゼスチャーで開いた手の指と指の間を拡げてリズムの変化を表現したり、人と人とのアンサンブルをみこしに喩えたり、ギニア人たちが教え合ってリズムの創っていく様子を自転車の補助輪が外れていく過程に喩えたり、外山さん自身が演奏している時の様子を立ち泳ぎに喩えたり(これは「BOYCOTT RYTHM MACHINE II VERSUS」でも言っていましたね)そうやって我々に伝えてくれていました。

そんな様子をみていて今回つくづく思ったのは、外山さんって、感覚とかイメージを大事にしている人なんだなと。
どういうことかというと、人って、何かを「解ろうとする」時、言葉や数字から見つけていくのが定石で、たとえ感覚やイメージで「解った」としても、それだと「なんとなく」に思えてしまうため、言葉や数字に翻訳/変換しようとしてしまう。それでより明らかになることも勿論あるのですが、逆にそうしてしまうことによって失われてしまうものもあって、その「感覚やイメージからでなければ解らないもの」を失わないために外山さんはそれらを大事にしているんじゃないのかと。

そういえば、上の写真のチラシに書いてありましたが、外山さんのドラムレッスンは3年から5年待ちと言われる程の大人気なんだとか。



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外山明



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