年下のアーティストに感激する歳

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自分位の歳にもなると、自分より年下で活躍するミュージシャンがかなり増えてきているわけなんですが、感激に値するのはまだごく僅かなんですよね。それは自分より年下はまだ認めたくないっていう気持ち(自分の事を年寄りと認めてしまう事になるから)が自分の中にあるのかって言ったらそういうわけでもないんですよ。以前、4-Dの所で書いた様に、ベテランはそれなりに落ち着いてきちゃう事が多いから、別に年寄りばかりに感激を求めたくもないんです。ただ単に年下は少ないなと思うだけなんです。

そんな中でも自分がとても感激した年下のアーティストはスクエア・プッシャーのトム・ジェンキンソンでした。彼が97年に来日した時の新宿リキッドルームでのライヴを観に行ったんですけど、まだ若いのに、彼の弾くベースがジャコパス顔負けな位とにかく凄くてメチャクチャカッコよかったんです。あと、ベーシストだったらベースアンプから音を鳴らすのが普通でしょう。彼は違ったんです。彼の用意したシステム(エフェクターか、リズムマシーンか、サンプラーか、DATか何が繋がっているのか分らなかったが)のミキサー部分に直接シールドをブッ挿して音を鳴らしていたんです。squaret.jpgそんな当たり前をしないスタイルからもカッコ良さを感じました。そして彼の作り出すトラックなんですが、普通こういった卓越したプレイヤーのする打ち込みって、案外しょぼいものが多いじゃないですか。生演奏の代わりみたいなモノばかりで、打ち込みだから出せるおいしい音のツボがわかってないみたいな。でも彼の場合、ヘタしたら打ち込み専門のアーティストよりもセンスがいいんじゃないかって位完成度が高いんです。
フロアーからステージ上の彼を見上げながら自分は「彼って自分よりも年下なんだよな。そうか、自分も年下のアーティストを感激する様な歳になったのか」ってこの時つくづく思いましたね。

そしてもう1人、ザ・ディラン・グループのアダム・ピアースにも自分は感激をおぼえました。
2000年の時に来日した南青山CAYでのライヴを観に行ったんですけど、元々これは、対バンだったHIMのダグ・シャーリンのドラムの演奏を観るのが目当てだったんです。ディラン・グループのCDは聴いてはいましたが、曲自体が地味な印象だったのでそんなに期待はしていませんでした。そしたらとんでもない。アダム・ピアースのドラムが凄まじかったんです。長髪でヒゲヅラの、昔のヒッピーみたいな風ぼうをした彼は、酔っぱらいのヘラヘラした若い兄ちゃんみたいで出番が来るまでフロアーをフラフラしていました。それがドラムに座った途端、とても正確でダイナミックなドラムを叩き始めたんです。自分もドラムを演るので、ドラムの演奏には自然と目が行きます。これまでにもいろんなタイプの凄腕ドラマー達を目にしてきましたからよっぽどじゃない限りドラムでビックリする事はないんですが(カッコいいと思う事は多々あっても)、彼を観て、こんな見た事もない叩き方をするドラマーがまだこの世にいたんだ!って驚きました。シンバルを人工ディレイの様な叩き方をしたり、16ビートから一瞬32ビートに変わったかの様な叩き方をしたり(実際は16ビートのままなんだけど)、ハイハットとスネアの組み合わせ方が絶妙だったり…こんな叩き方をするドラマーはいまだに彼以外では見た事がありません。これが自分より年下の若者がやっているんだと思ったら増々感激してしまいました。

この2人は共に海外のアーティストですが、まだ日本人の年下で自分は感激した事がありません。思えば今の若者に、坂本龍一や平沢進に変わる様なカリスマ性を感じるアーティストって見当たらないのではないのでしょうか。自分が知らないだけではないと思います。多分、それだけの者が存在すれば自分の耳にも入ってくると思うんです。現在の若者が昔よりレベルが高くなったと思えるのは、ただ単にみんなが器用になっただけの事だと思うんです。この辺は人それぞれで、ある人に言わせれば、才能のある若者は確かにいると豪語する方もいるかもしれません。その内自分にとってもそう思える年下がこの日本でも出てきて欲しいです。
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