ウンベルティポの「PHEASANTISM〜フェズンティズム」を購入

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当ブログのサイドバーにあります「何に興味がありますか」でいただいている投票では、今後の書くネタにあたっての参考にさせていただくつもりでいるのですが、現時点の投票を見ると、ウンベルティポに興味があってここを訪れていただいている方が多いので、今回はそれに応え、ここ最近自粛していましたウンベルティポネタから、ニューアルバム「PHEASANTISM〜フェズンティズム」について書いてみようと思います。

02260001.jpg去年から出るとアナウンスされてから、どんなアルバムになるのだろうとずっと想像を巡らしながらリリースの日を待っていました。バンドサウンドが前面に押し出された形になるのか、もしくは今堀エディットの冴えた独特の音空間に仕上がるのか。軽率に言ってしまうと、答えは前者でした。前作「ジャジューシュカ」でのトリオの演奏がクローズアップされたと言えばとりあえず判り易いんでしょうか(ナスノ、佐野が今作では全曲参加)。また、ウンベルティポ・“トリオ”としての、この3人だから出せる“音”がより確立されてきているのでそれだけでクオリティーが高いため、あえていじる必要が無かったのだとも思われます。多少いじってはありますが(1曲目なんかちょとダブっぽくてカッコいいのですが)前作程極端ではありません。ちなみにここで言っている「いじる」とは修正する意味ではなくて、音空間をねじ曲げる「編集」の事です。念のため。

それまでライブでしか聴けなかった曲がこれで細部まで聴き返せる様になり、よりウンベルティポの魅力に浸れる様になりました。ライブに何度も足を運んでいるファンの中には、CDを耳にして「そう!この音!このフレーズ!」って思った方は多いのではないでしょうか。自分にとって特にそれを感じたのが「OIL ON THE PAN ON CANVAS」でした。最近ライブであまり演らなくなっていた曲なので、フレーズの断片しか記憶になかったのが、CDで聴いてみて、こんなカッコいい曲だったんだと改めてその魅力に引き込まれてしまいました。
逆にライブと違った印象を少しだけ受けたのが、大好きな曲、「THE GRID OF THE WIND」でした。と言うのも、曲の前半がスパニッシュなアコギだからなんですけれど。ついでに言うと自分はこの曲の事を「ウンベルティポのボレロ」と勝手によんでいます(マッツ/モルガンの曲に「ラーシュ・ホルメルのワルツ」があるみたいなもんで)。

今回のアルバムリリースにより、それまで通し番号で呼ばれていた曲に曲名がつきましたので、ここで改めて確認したいと思います。

UBT 11 → 「PHEASANTISM」(7曲目)

UBT 12 → 「OIL ON THE PAN ON CANVAS」(6曲目)

UBT 13 → 「THE GRID OF THE WIND」(3曲目)

UBT 14 → 「SECOM MAN WALKING」(4曲目)

UBT 15 → 「DASH FREEZING」(1曲目)

UBT 16 → 「THE TAPE EATER」(2曲目)

UBT 17 → 「BACK STAGE MOSS」(5曲目)

CDのオビには、各曲の邦題も記されていますので、そちらは購入時にご覧になってみて下さい。

今作では、いわゆるところの「ブレイクビーツ」は前作よりも影を潜めているので(バンドでブレイクビーツしちゃってるみたいな所もあるけれど)、刺激的な音に敏感な、あらゆる音楽層を取り巻く事はもしかしたら前作よりも少なくなってしまうのかもしれません。しかし、三人の織りなすグルーヴは間違いなく他では味わえない独特な世界がありますし、バンドサウンド、しかもトリオでここまでの音空間を創り上げてしまうのかという、ある意味コアなウンベルティポが聴けるアルバムだとも言えると思います。バラエティに富んでいた前作に比べ、バンド“サウンド”としての一貫性を感じる所にもそれが伺えます。また、今作はメディアの容量ギリギリの収録時間になるだろうと予想していたのが、実際はトータルが60分を切っていて、意外とあっという間に聴き終えてしまいます。その点から言っても、コアなウンベルティポが集約されたアルバムになっているんだと思います。

それと、これはウンベルティポをご存知の方にとっては改めて言う程でもない事なのかもしれませんが、決してテクニックを追及してのバンドではなく、楽曲ありきのバンドだという事です。三人があまりにも凄まじいテクニックの持ち主なので、そこだけで持って行かれそうにもなるんですけれど、それ以前に、今堀さんの書く曲って奥深さがあってホントにいいんです。目まぐるしく繰り広げられる曲の展開にも引き込まれてしまいますし、フレーズ一つにしてもとても「聴かせる」んです。勿論、三人のテクニックが絡み合ってこそ楽曲も活きてくるわけなんですけれど。もう一度言っておきますけれど、これ、トリオですよ。

今年リリースされるあらゆるCDの中で、この「PHEASANTISM」が自分の中での最高傑作になるのは、おそらく間違いなさそうです。

皆さんもぜひ自らの手でこのアルバムの扉の鍵を開けてみて下さい。

ちなみに、当ブログでこのバンドを正式名称のアルファベットではなくカタカナで記している理由は、ご存知ない方々に名前を憶え易くするためです。


[追記]

何度も聴いているうちに思いましたが、今回のアルバムはあれですね、「バンドサウンドを活かすためになるべく手を加えない」なのではなく、「バンドサウンドを活かすためにに手を加えている」のだなと。そもそも、そういう表面だけを聴いてこのアルバムを語る事自体おろかなのは承知ですが…。
(2007.7.29)
コメント
この記事へのコメント
今、フェズンティズム聞きながらこのコメント書いてます。8/6のウィンターランドのライブ見に行ってアルバム購入。メンバー全員にサイン書いて頂きました。ライブでは今堀さんのギター真横で聞けて最高幸せでした!!!
2007/08/09(木) 00:25 | URL | tomo #-[ 編集]
tomoさんはじめまして。

ウンベルティポのファンの方からコメントをいただけて、同じファンとしては嬉しいです。

ティポ時代からのファンだなんて、貴重ですね。
というのも、ウンベルティポのライブに訪れる方々にティポ時代からのファンがあまりいない様な気がするからなんです。
ティポの頃からのファンの皆さんのお顔を全て覚えているわけではないので、その辺は不確かなのですが。

そういう自分も、トリオになったばかりの頃を観て、一度は離れて行ったファンのウチの一人です。しかしこうして戻って来ました。今や熟成された、尚かつまだ進化を続けるこのトリオを目の当たりにしてしまっては、もはや目を離さずにはいられなくなりました。

サイン羨ましいです。自分も2ndの2ndプレスを購入した時に御三方にサインをいただきました。宝物ですね。

間近で今堀さんのギター演奏を見たとなると、細かい手の運び方(ピックアップの切り換え等も含む)なんかも鮮明に目に映ったのではないでしょうか。合図出しているのになかなか佐野さんが見てくれない所とかも(笑)

コメントどうもありがとうございました。
2007/08/09(木) 22:36 | URL | loosecube #-[ 編集]
loosecubeさん。
ご無沙汰しておりました。araigmaです。


ようやくウンベルティポ聴きました。
全く、ライブにいったことのない僕が
今、このCDを聴いてかなり
驚いております。


何度も聴きたくなる感。
深い!!!!。楽しいが。





2007/08/18(土) 08:56 | URL | araigma #-[ 編集]
araigmaさんお久し振りです。

アライグマランドは毎回拝読させていただいています。

ティポグラフィカ時代から好きなaraigmaさんにはぜひ今堀氏の進化し続ける音を聴いてもらいたいと思っていました。

>何度も聴きたくなる感。

お気に入りでも何度も聴いているうちに飽きてしまう音楽ってあると思うのですが(それが理由で勿体ないからあまり聴かない音楽も自分にはあります)、このアルバムは何回聴いていても飽きません。アルバムの曲を既にライブで何度も聴いている自分でさえそうなんですから。それはこのアルバムが単に刺激とか物珍しさだけではく、araigmaさんの言う「深い!!!!」からなんだと思います。
2007/08/18(土) 11:03 | URL | loosecube #-[ 編集]
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