エトロン・フー・ルルーブラン/大地に刻んだ溝

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ETRON FOU LELOUBLAN/les sillons de la terre

etron.jpg非退屈な6弦ベース奏者フェルディナン・リシャールと、落ち着きの無いビートを刻むドラマー、ギグー・シュヌヴィエが中心の、フランスのスカスカ、ギクシャクバンドの84年発表の通算4枚目のアルバムです。

初期の荒削りと勢いに任せた凄まじさから、ここでは混沌はやや薄れ、その代わり楽曲に構成味が増してきています。それでもエッジのキレは衰えず、ユーモラスは失わず、スカスカ感も相変わらずでこのバンドの持つ本質的なものは健在です。メンバーが皆クセモノなのにもかかわらず自己主張合戦にはなっておらず、アンサンブルを考えた無駄の無い演奏なので息苦しくありません。それでもやはりクセモノ達の集まりなのでスカスカでも物足りなさは感じさせません。

自分が特に好きなのが、3rd以降に加入したジョー・ティリオンという女性の弾くキーボードです。別に差別するわけではありませんが、女性キーボーディストって幼少の頃から受けてきた音楽教育をただそのまま無難に弾きこなすだけな人が多いと思うのですが、彼女の場合、音楽的な基礎はしっかりとしたものを感じさせつつも、チープな音で狂った様に弾き、時に放つ不協和音が曲のアクセントにもなり他のメンバーに負けず劣らずの存在感を感じさせます。アルバムのインナーにある写真を見る限りクールな印象を受けるそのギャップもまたステキです。何と言っても1曲目から凄まじい。悪夢です。ここで彼女はヴォーカルも執りシャウトを披露しています。

ロクス・ソルスではこのアルバムにノー・ニューヨーク一派や、マサカーラウンジ・リザーズ周辺の影響を見出していますが、自分はむしろ、パレ・シャンブルグの1stに共通性を見出してしまいます。パレ・シャン~の方は演奏は巧みではなく、ミニマル、ダブの影響もあり違う部分も色々とありますが(エトロン~にも多少ミニマルっぽいのはありますが)、素っ頓狂でアーティスティックな所に同じ空気を感じます。
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