ガスター・デル・ソル/カモフルーア

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  GASTOR DEL SOL/CAMOUFLEUR

gastr.jpg 元バストロのデイヴィッド・グラッブスと現ソニック・ユースのジム・オルークのデュオグループの、98年リリースのラストアルバムです。

 前作「UPGRADE&AFTERLIFE」では(自分には)難解でしたが、こちらは歌モノも多く表面的には割と聞き易いポップなサウンドになっています。アコースティックギターの響きの美しさが同じ時期にリリースされた事もあってかジム・オルークの「バッド・タイミング」と似た雰囲気を感じさせます。彼らの歌う歌やシンプルに弾くピアノもさりげなくていい雰囲気を出しています。アコースティックな音だけではなく電子音も取り入れているのですが、これもまたやさしく鳴り響きます。それら音のパーツがうまい具合に響きに作用してひとつの音楽が構築されているといった感じでしょうか。
とてもバストロの様なうるさいバンドを演っていた人が作る音楽とは思えない美しさを感じるのですが、“響き”という意味ではその頃から繋がるものはあったとも言えます。

 1曲だけ中国歌劇団みたいな曲が収録されているのがなんか不思議なんですけれど。

 これがリリースされた当時、彼らのホームグラウンドでもあるシカゴではTORTOISE周辺の一連のアーティスト達がお互いに影響し合って“響き”に重きを置いた様々な良作を次々に生み出していました。同じ年にTORTOISEは「TNT」という素晴らしいアルバムもリリースしています。

 ドラムスのジョン・マッケンタイアーやコルネットのロバート・マズレク等、ゲストミュージシャンが多数参加しているのですが、やはり特筆すべきはオヴァルのマーカス・ポップの参加でしょう。それまで彼は様々なアーティストの作品をリミックスという“解体作業”で参加する事が多く、共演モノでもミクロストリアの様な実験的な方向性が強いものだったのですが、ここでは彼の奏でるデジタルノイズの微粒子がガスター・デル・ソルのポップソングに最良のエッセンスとして曲を引き立たせているのに成功しています。マーカスのポップに対するセンスの良さがここで垣間見れるわけなのですが、元々オヴァルも1stではポップを演っていましたからね。それになんて言ったて名前がマーカス“ポップ”ですから(笑)

 そう言えば話は逸れますが、何年か前に東京ドイツ文化センターへマーカス・ポップのレクチャーを聴きに行った事がありましたが、結局よく解らなかったけれどなかなかためになる公演でした。丁度同じ頃、青山のスパイラルにオヴァルプロセスが実体験出来るコーナーがあって自分もいじってきたのですが、反応がどう返ってくるのか判らない所に面白さを感じました。でもそう思えるのはファーストタッチだけだったのかもしれませんが。
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