アフター・ディナー/アフター・ディナー

ここでは、「アフター・ディナー/アフター・ディナー」 に関する記事を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  AFTER DINNER/Editions

afterdinner.jpg アフター・ディナーのアルバムは最近紙ジャケで再リリースされましたが、自分は未だそちらを購入していませんので収録曲が多少異なる英ReR盤の編集盤の方で話を進めます。

 アフター・ディナーは女性ヴォーカルのHACOが中心の関西出身のグループです。

 このアルバムではDr.ウツノミアの独特なテープ編集が特徴的で、1曲目の「アフター・ディナー」では雅楽の演奏をテープの音素材に使い、テープのつぎはぎやピッチチェンジ(テープスピードの変更)で音階を付けて伴奏にしています。それでも雅楽のかしこまった緊張感や、テープ編集の実験的な重々しさをあまり感じさせないのですが、それはHACOの作り出すメロディ-が童謡の様なシンプルさを持っていながらに良質なのと、HACOのとても上品で奇麗な歌声にあると思います。

 その歌声は、天使の歌声とも違うし、かといって母親の歌う子守唄ともちょっと違うし…こどもに受け入れ易くするために用いるコミカルな歌い方の部分を取り除いたうたのおねえさんみたいなもんかなぁ…う~んそれだと“作られた歌声”になるからちょっと違うか…とにかくHACOの歌には“丁寧”さが感じられ、聴いていて心地いい品のあるやさしい声をしています。

 元P-MODEL、メトロファルス、4-Dの横川理彦等、様々なノンジャンル・ミュージシャンも多数参加しているのですが、HACOのヴォーカルが乗るとここではそれらの演奏がみなトイチックに聞こえてしまうから不思議です(全曲がそういうわけではありませんが)。自分の大好きな曲「夜明けのシンバル」なんか、(自分の想像力が乏しくて申し訳ないのですが)こびとの行進曲の様です。だからと言ってそこにチープさは感じられません。かわいらしさともちょっと違います。どちらかと言うと音楽的ではない、感覚的な意味での“懐かしさ”をどこか感じさせるものがあります。ピアノの音もここでは放課後の音楽室から聞こえてくるアップライトの様です。

 アフター・ディナーは西洋音楽や日本の伝統音楽等をただ取り入れただけの見せ掛けなんかではない、オリジナリティを持った音楽として海外に高く評価されました。re.jpgアルバム後半はその海外でのライヴテイクが収録されています(紙ジャケ盤には未収録)。ライヴだからかこちらはもっと演劇的なダイナミックスさを感じさせます。P-MODEL時代にソノシートでリリースされた横川の曲「RE;」もここで聴く事が出来ます。勿論これは横川ヴォーカルです。因にソノシートヴァージョンはP-MODELのBOX「太陽系亞種音」にも収録されています。

 因にもう一つ、フレッド・フリス主演のドキュメントフィルム「ステップ・アクロス・ザ・ボーダー」にHACOとDr.ウツノミアが出演していて、HACOがピアノの弾き語りで「アフター・ディナー」を演っています。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://loosecube.blog94.fc2.com/tb.php/134-778cdedb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。