DAF/「小者・悪者」

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  DAF/DIE KLEINEN UND DIE BO¨SEN

DAF1.jpg DAFと言えばガビ・デルガド(vo)とロベルト・ゲール(ds)の2人になってからの、ほとんどがシンセベースとドラムとヴォーカルだけの反復ハンマービートでスタイルを確立してからの方が高い評価を得ていますが、これはその前の、ヴォルフガング・シュペルマンス(g)とクリス・ハース(syn)がまだメンバーにいた頃の、過激でノイジーでパンクだった80年リリースのアルバムです。

 ガビの感情的に叫ぶヴォーカル、クリスのチープだけど怪しいシンセ、ヴォルフガングの調子っ外れの狂ったギター、ロベルトのまだ同期しきれていない前につんのめったドラム。この4人の醸し出す音はとてもテンションが高く、みんなイカ○ています。この4人のだれか1人でも欠けたらありえなかったキセキの音です。

 このアルバムはDAF名義では2枚目にあたるのですが、1stではまだ模索段階的な、とりあえず自分達の音を出してみようといった印象を受けるのですが、ガビが加入する事により、ガビの発するヴォーカルに触発されて皆が独自の持っている音をいい具合に引き出されて完成したのがこの2ndなのだと思います。

 一聴するとみんな適当に出したい音を好き勝手に出し合っているだけな感じにも聞こえるのですが、各々の出す音に各々が反応し、「オ、そうきたか、じゃあこっちはこうだ」みたいな掛け合い、いわゆる“セッション”から生まれて出来た、ちゃんと作られた音の様な気がします。maumau.jpgギターのヴォルフガングが抜けて自身が結成したバンド「MAU MAU」のアルバムを聴くと、彼のいい意味での“壊れた”ギターがDAF程発揮されていないのですが、それは反応(セッション)する相手の違いなんだろうと思います。まあ、そこでは方向性を変えたっていうのもあるのかもしれませんが。

 曲によっては後の“2人DAF”やクリスのリエゾン・ダンジュルースで見られる単調ビートの片鱗も見え隠れします。

 このアルバムは前半がスタジオ録音で、後半がライヴ録音に分かれています。特に面白いのがライヴの方で、とにかくテンションがもの凄く高い!。ガビのヴォーカルなんか聴いているとつい笑ってしまうのですが、いや、彼は決して笑いを取っているつもりでは全く無く真剣なんですよ。なんて言ったらいいのかなぁ。「いーよー、好きだよー、そういうの」っていう笑いって言えば分かりますでしょうか。

 この頃のDAFの類似性を当時のスロッビング・グリッスル辺りから見い出すよりも、個人的にはポップ・グループなんかに近いものを感じますね。そう、この頃アメリカにはDNAがいて、UKにはポップ・グループがいて、西ドイツにはこのDAFがいたのです。

DAF2.jpg このアルバムには未収録で、卓球氏曰く「ノイエ・ドイチェ・ヴェレ(ジャーマン・ニューウェイヴ)のアナーキー・イン・ザ・UK」と称したDAFの代表曲でもある「ケバブ・トラウマ」をこのメンツ(+ベーシスト)でも演っていてシングルを出しているのですが、“2人DAF”のヴァージョンよりも荒削りっぽさがあってオススメです(ヴォルフガングのフランジャー掛かったギターが聞けます)。因にB面はこのアルバムにも収録されている曲「Gewalt」のスタジオ録音ヴァージョンです。
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