ジャンゴ・ベイツ/ウィンター・トゥルース

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Django Bates/Winter Truce (And Homes Blaze)

wntrtrsjckt.jpg ジャンゴ・ベイツ絡みのアルバムはこれまでにHUMAN CHAINLOOSE TUBESを紹介しましたが、今回はジャンゴ・ベイツ名義のアルバムを一枚オススメします。

 英国の個性的なジャズ・ミュージシャン、ジャンゴ・べイツの95年リリース通算4枚目のソロ・アルバムです。

 彼はピアニスト、キーボディスト、Ebホルン奏者、そしてビッグ・バンドのバンマスでもあります。

 このアルバムは曲によって「DELIGHTFUL PRECIPICE」と云うビッグ・バンドと、「HUMAN CHAIN」と云うカルテットの演奏で分かれています。
 
 本当はジャンゴの作品の中からは「Music For The Third Policeman」か「Summer Fruits」をオススメしようと思っていたのですが、特に紹介したい収録曲があると言う理由で、今回これを選びました。それはあの有名な曲「ニューヨーク・ニューヨーク」の変態ヴァージョンです。原曲の方(誰が歌っているのが原曲かは知りませんが一般的に耳にするこの曲のイメージ)はアメリカン・ドリームで満ちあふれていた当時のニューヨークを象徴したかの様なものになっているのに対し、こちらは正に現代の混沌としているニューヨークを象徴したかの様な演奏になっています。そこにはグランジもサルサもあり、様々なSEも飛び交ってグチャグチャ状態。だからといってそこに絶望感はありません(因にこれはニューヨーク同時多発テロが起こる前にレコーディングされたものです)。

 これはジャンゴ・ベイツの音楽全般にも言える事ですが、彼の音楽には前向きな明るさがあります。別に苦境を背負っての前向きではなく、最初っから前向きなんです。と言ってもただのお気楽音楽を演っているわけではなく、例えば収録曲「Powder Room Collapse」では“パウダー”を“コカイン”ともなぞらえ、ハイとローを曲中で表現する事で、ハイ(気持ちいい)の瞬間を長くし、ロー(崩壊)を後送りするコカイン常用の無意味さを提示していたり、しっかりとした意味が込められているのです。

 そしてそれらが音数の多い、複雑なアレンジで奏でている所が彼の魅力でもあります。それには共演者達の力量も大きいとは思いますが、とにかく、ジャズにもこんな面白いアーティストが存在する事をもっと多くの人に知ってもらいたいです。
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