クラフトワーク/エレクトリック・カフェ

ここでは、「クラフトワーク/エレクトリック・カフェ」 に関する記事を紹介しています。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
KRAFTWERK/ELECTRIC CAFE

krftwrkelecafe.jpg テクノの神様、KRAFTWERKの1986年発表の通算9枚目のアルバムです。

 KRAFTWERKと言えば、「アウトバーン」~「コンピューター・ワールド」辺りが代表的なアルバムで、このアルバムは比較的評価も低く、このグループの本当の魅力を知るという意味では初心者向けではありません。時期的にもテクノポップが衰退してきた中、久しぶりにリリースされ相変わらずな音をしていたため呆れられてしまっていた感もあります。少なくとも自分にとってはこの時期テクノに飢えていたので貴重でした。そんな当時よく聴いていたこのアルバムにも聞き所はいくつかあると自分には思います。

 マシーンの“ヴォイス”で全編をかたどる「ボウイング・ブーム・チャック」では、リズムに合わせて同じ言葉を繰り返すだけなのですが、言葉の発音が楽器音の一部として機能し、それらが上手く絡まり合いリズミカルにアンサンブルを奏でます。又“ヴォイス”を敢えてマシーンにしゃべらせる事により、コトバの輪郭が浮き彫りになり逆にリアルさを醸し出している事にもなっています。

 続く2曲目の「テクノポップ」では、ほとんど一つのフレーズの繰り返しの中で音色が変わっていくだけなのですが、飽きさせません。又ここでのフレーズで使っている音の幾つかはおそらくFM 音源の、しかもオルガンやマリンバやストリングス等のプリセットサウンドをほぼそのまま使っていると思われるのですが、彼らが使うとちゃんとKRAFTWERKに聞こえてしまうから不思議です。彼らはどんな機種を使っても、“KRAFTWERK”としての気持ちいい音の出し方、響かせ方を分かっている人達なのです。あ、でも「セックス・オブジェクト」のチョッパー・ベースだけはなんからしくないけれど。

 そして今までの作品に比べて音に奥行きを感じ、そして冷たい。その冷たさは、火を入れる前のオーディオ機器のボディーを触った感覚に近いイメージを個人的に受けます。

追記:

 別に誰かに指摘されたわけではないんですけれど、後で読み返してみると何をもってKRAFTWERKに聞こえるのかが書かれてなく、説明不足なので、それについてコメントを付け足します。

 彼らの演っている音楽は「テクノポップ」です。そう、テクノはテクノでも「ポップ」なんですね。彼らはまずポップでもあるのです(初期は除く)。KRAFTWERKの音楽をポップと思わせる要素の一つにメロディーやフレーズにあると思うのですが、これが皆シンプルに出来ていて、そこから耳に残る馴染み易さが編み出され、それが無機的な演奏に乗るとKRAFTWERKになります。

 実際にはアレンジや音のチョイスなど、色々な要素が含まれてKRAFTWERKになるのですが、そこが基本だと思います。
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://loosecube.blog94.fc2.com/tb.php/110-bbeec2d5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。