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音楽がいくらあっても足りない。

ケヴ・ホッパーのウェブサイトで彼のこれまでのソロ作品がMP3でフリーダウンロード可能なって、自分は2作品(計13曲)ダウンロードしたためその分のお金を振り込もうと決めた時に、MP3という形の無いものに価値を付けることと、聴く側で値段を決めなきゃならないことに慣れていないため、いくらにするかとまどいました。とりあえずいつも買っているCDの値段を基準に日本円にして約5千円を振り込んだわけなのですが、CDって別に売り上げ全てがアーティストにいっているわけじゃないんだから、そのままあてはめるのもおかしいっていえばおかしいんですよね。

自分は今までMP3にはどうも抵抗感があって、プレイヤーだってつい3ヶ月前にやっと買ったばかりなんです。音質がCDより…っていうのもそうなんですけれど、形の見えないMP3に作品の価値は感じても、商品としての価値がいまひとつ感じられませんでした。なんかニセモノくさく思えてしまうっていうか。

自分はレンタルレコード世代です。子供の小遣いではレコードなんてそんな何枚も買えるものではありませんでしたから、レンタルレコードは重宝しました。なので自分もかつてそこで似た様な価値観を経験しているはずなのですが、大人になってからその頃レンタルしていたCDやレコードを買い直すことで、手に入れた喜びとともに逆に形あるものへの価値を感じる様になっていったんです。

ジャケットアート等、パッケージも含めたトータルの作品観っていうのも理由に出来るとは思いますが、そこを抜きに考えると、単に(正式の)盤として形になっていることと、CDのオーディオフォーマットに安心感を覚えているだけなのがわかってきました。いつまでもそんな所に価値観を持っていると、音楽本来の楽しみ方を見失うのではないかと。

その点、今の若い人達は物心ついた頃からMP3があったわけだから、何の抵抗もなく適応出来るんでしょうね。

[追記]


別に誰かに指摘されたわけではないのですが、読み返してみたら、最後の一言がなんか若者に直接訊いたわけでもないのに決めつけたような書き方をしていて失礼だなと思ったので、ここで撤回します。失礼しました。
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