音楽がいくらあっても足りない。

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 今日もエレグラの話しを続けます。

 自分にとって一時期スクエアプッシャーの「Beep Street」は、コレさえあればセックスもドラッグもいらない(笑)って思わせる位気持ち良く“いく”事の出来るクスリの様な曲だったのですが、アンダーワールドの「Two Manths Off」もそれと同じ位の気持ち良さを感じさせます。但しアンダーワールドのそれ以外の曲は自分は気持ちいいと思った事がないんです。「Born Slippy」も別にピンとこなかったし。

 というわけで「Two Manths Off」を聴いて自分は帰る事にしました。翌日仕事だから家に帰って少しでも寝ておかないといけなかったので。

 最初のケン・イシイで調子に乗って踊りまくって心臓が苦しくなってしまったので、クリス・カニンガムが終わった後アンダーワールドの会場に移動して端の方で横たわっていました。そして午前3時過ぎた位に「Two Manths Off」が始まったので、立ち上がって、合唱して、それで会場を後にしました。うう、さむ!

 自転車で357や14号を使って、4時間近くもかかり家に着いたのが朝7時過ぎ。
よく考えたら、電車で行っても始発で帰れば同じ位の時間に家に着けたはず。
その方が他のアーティストだってもっと多く観れただろうし、余計な体力を使わないで翌日の仕事にも影響をあたえなくて済んだのに…

 ホント、大バカでした…

 ついでに風邪ももらってきた…
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 昨日に引き続き、先日行ってきたエレグラの話しをします。autechrepolo1.jpg

 オウテカが終わった後自分はstage2に移動し、遠くのコールドカットを横目で見ながら(途中、マツケンサンバの映像が流れてたぞ!?)物販ブースに並び、購入してしまいました。
オウテカポロシャツ。コレ→

 CA4LA(カシラ)やパイオニア、J-WAVEなどの出店ブースをちょっと覗いてから次のクリス・カニンガムを観るためにコールドカットが行われているステージのそばまで向かいました。そうしたら、スペシャルゲストにジョン・スペンサーが。これってサプライズ?

 やがてクリス・カニンガムの出番。彼は奇抜な映像で見る者に衝撃を与える類稀なる感性を持った映像作家ですが、彼が今回DJではなくライヴという形で出演するという事でどんなものを観せてくれるんだろうと楽しみにしていました。

 いやーヤバかった。面白かった。過激で。グロくて。大半の映像が「Directors Label」からリリースされている彼の映像作品集のものと同じでしたが、巨大スクリーンと爆音スピーカーを通して体感すると凄さが際立ちました。この人はもはやデヴィッド・リンチやデヴィッド・クローネンバーグ達を過去の人に追いやる位の才能を持ち合わせていますよ。

 ここでいくつか内容を説明すると…

 冒頭はシールドをミキサーかなんかに差し込む映像から。まるでクリスの手元を生カメで追っているのかと思う映像でしたが、おそらくあらかじめ撮ってあった映像でしょう。

[Monkey Drummer]
 チンパンジーの様な顔をした不気味で千手観音な人形が自動演奏でエイフェックス・ツインの変態ドラムンベースを奏でるというもの。股間にスティックが伸びていて、ハイハットを「チンチンチーン」なんてのも(笑)

[Flex]
 裸の男と女が奇妙な空中(水中?)合体。その後2人による血みどろの殴り合い。その様子がうまい具合にビートを奏でるという仕組み。女が男のイチモツをマイクの様に掴んで絶叫!なんてのも。

 ダース・ベイダーとルーク・スカイウォーカーによるライトセーバー対決の映像を編集したもの。サーベルのぶつかり合いがノリノリダンスビートにシンクロしていくというもの。

 ヒトラーの演説や、ナチス軍の行進等の映像を編集。前半の音はアート・オヴ・ノイズの「Bright Noise」をそのまま使っていた感じ。やがて行進の足踏みがこれまたノリノリディスコビートにうまくシンクロし、兵隊のかけ声やヒトラーの演説の声が上にかぶるという展開。

 他にもエイフェックス・ツインの「ウィンドウリッカー」と「カム・トゥ・ダディ」のPVを再編集したものもやっていました。「ラバー・ジョニー」という彼の映像作品が今年リリースされましたが、自分はまだそれを購入していないので不確かですが、それと思われる映像も流れていました。最後は今までの映像を更にリミックス。

 それにしてもクリスはステージ上で何をしていたのでしょう?PowerBook G4をひたすら眺めていたのは確認できたけれど。ただ映像をチェックしていただけかな?

 とにかくクリス・カニンガムを観てこの日のオウテカが自分の中ですっ飛んでしまいました(笑)
おそらく他のみんなも最初、クリスってどんなものなのか様子を見てから移動しようと思っていたと思うのですが、つい釘付けになってしまいずっと最後まで見続けていたって感じでしたね。
ただ途中、クドいなぁそれっていう様な所も幾つかありましたけど。

 そう言えば、「ニューロマンサー」の映画化って話はどうなったのでしょうか?
chriscu.jpg
写真は去年に「Directors Label」のシリーズからリリースされたクリスの映像作品集です。

ココでその作品の一部が動画で観れます↓
http://www.walkerplus.com/tokyo/latestmovie/report/report1184.html

翌日またエレグラの続きをお話しします。
 11/25(金)に幕張メッセにて行われました「エレクトラグライド2005」に行ってまいりました。

 自分のお目当てはオウテカでした。今年の6月の来日ライヴを観に行った時凄く気持ちが良かったので是非また観たいと思って今回行く事に決めました。

 翌日仕事が忙しくどうしても休めなかったので夜番にしてもらい、途中で帰れる様に自転車で行きました。はるばる世田谷方面から。一緒に行ってくれる友達も今回いなかったし…と言うより無理に誘わなかったんですけれど。1人だから丁度いいなと思って。自分は本格的なロードバイク乗りではないのでこういう機会でもないと遠出しないのでそれも丁度いいなと思ったし。本格的な自転車乗りの格好だと会場で恥ずかしいから普段着で行きました…って言うか誰もそんな格好なんか見ちゃいないから別にどうでもよかったんですけれどね。

 自分はこのイベントに行くのは今回初めてだったのですが、エイフェックス・ツインの年に行った友達とクラフトワークの年に行った友達 にどんなもんかあらかじめ話は聞いていたのですが、あんなに広くスペースを取っているとは思いませんでした。出店ブースとかも多くてサマソニに近い雰囲気でしたね。

 帰りと明日の仕事の事も考えて今回踊りはちょっと控えようと思っていたのですが、ケン・イシイのDJで調子に乗って踊り始めちゃったら止まらなくなって…うっ心臓が…

 ケン・イシイの次がオウテカでした。それまで踊るためにスペースを広く取っていたオーディエンスがオウテカが始まると一斉に前に詰めて(やや)リスニングモードに。6月と一緒でまたもや暗転。足元が分かる様非常灯程度に薄く明かりは残してはいましたが。

 音の方はと言うと…走らせていたトラックは6月のと全く同じでしたね。曲順も一緒。上に乗っかるリアルタイムのエディットは勿論違いますが。それもあんまり変化は感じられなかったなぁ。強いて言えば、部屋の鳴りの違いなのか、PAの違いなのか、キックの音のハイミッド辺りの抜けが悪かった様な気がしました。6月の様な、ズッシリ感は有るんだけれどカチカチな、まるでオーディエンスを突き放した/突き刺したかの様な挑発的なキックの音には感じられませんでした。まぁ今回の様な、キックは低音だけ響かせていた方がフロアー向けなのかもしれませんが。

 同じアーティストのライヴを2回以上観るとどうしてもそこに比較が生じてしまうものですが、初聴きという事も手伝ってか自分は6月の方が興奮しました。それでもまた是非観たいと思っていましたし、今年中にしかも年末にオウテカが観れたんですからそれだけでも感激でした。

 長文になってしまいましたので、エレグラの話しの続きは翌日にします。

【ブログ内関連記事】

>>オウテカ Live @ LIQUIDROOM(2008.04.28)

>>AUTECHRE LIVE @ ディファ有明(2010.06.04)
technodelic1.jpg
 shuumaさんのブログに自分が書き込んだコメントとかぶりますが、shuumaさんのリクエストにお応えして自分のブログでもこのアルバムの事を紹介してみます。

 言わずと知れたYMOの「BGM」と並ぶ最重要アルバムです。

 このアルバムは、サンプリング、エスニック、ファンク、インダストリアル、ミニマル、現代音楽等々、いろんなキーワードで語る事が出来るのですが、それら全てをここで取り上げなくても他でも多く語られているのでここでは僅かにしておきます。そうしないとキリがないし。

 まず何と言っても細野さんの弾くベースがカッコいいんです。特に自分が好きなのが「LIGHT IN DARKNESS~灯」のベースなんですけれど、ファンクなのにいわゆる普通のノリノリにはならず、“間”を上手く生かして(いわゆる“タメ”)ここって所にさりげなく入ってくるんですね。これが凄くセンスいいんです。
technodelic2.jpg他にも「NEUE TANZ~新舞踊」では、これまた“間”を生かした音数の少ないスラッピングベースでこの曲に“ファンク”という“アクセント”を吹き込んでいます。“間”もここではしっかりと演奏になっています。
また「STAIRS~階段」では、教授の弾くピアノの下から階段を這い上っているかの様な不思議なベースがこの曲の陰鬱で怪しげな雰囲気を更に際立たせています。
自分はこのアルバムを聴いて改めてベーシストとしての細野さんを好きになりました。

 あと後期のYMOはコーラスグループでもあるとよく言われますが、このアルバムでそれが開花されたイメージを受けます。初期でもハモリはありましたが、いわゆる後期の様なハモリ路線は前作の「CUE」から始まったのだと思います。このアルバムなんかのっけから「PURE JAM」でアカペラですからね。スケッチ・ショウを初めて聴いた時も、あれこそコーラスグループだと自分は思いました。

 とにかく「BGM」も含め「テクノデリック」はとても聴き応えのあるアルバムです。

winterlive.jpg ついでに言っておくと、このアルバムがリリースされた後に行われたライヴの映像が「ウィンター・ライヴ’81」というDVDで観る事が出来ます。この映像を当時観た時はカメラワークとか映像の編集の仕方とかがまるでホームビデオを見ているかの様な質の低さを感じて嫌だったのですが、今は逆にそれがアンダーグランドっぽさが出ていていいのかもって思えてきました。このライヴ映像では「NEUE TANZ~新舞踊」で教授のアート・リンゼイそのまんまじゃんか!っていうギタープレイが聴けます。またアルバムではシンセベースだった「音楽の計画」では細野さんがスティングレーでファンキーなベースプレイを披露しています。あと今年の教授のソロライヴでも演奏された「ハッピー・エンド」では教授が前半をプロフェットで東洋的な旋律を奏で、後半をサスティン掛かったディストーションギターの様な音をプロフェットで弾いていて、気持ちいいです。

さて問題です。上記で「いわゆる」は何回使われたでしょうか?

>>YMOの呪縛
maedaepitone.jpg このアルバムをリリース当時(97年)に坂本龍一好きの先輩から「聴いてみろ」と言われて聴かせてもらったのですが、1曲目からやられました…と言うよりなんか嬉しかった。

 前田和彦は、坂本龍一のラジオ番組内のデモテープオーディションから出てきたミュージシャンです。自分は坂本龍一の「スウィート・リベンジ」を聴いて一時期失望していたので、その時期(90年代後半)の教授のラジオ番組は聴いていませんでした。なので前田和彦は先輩に教えてもらうまで知りませんでした。

 これを聴いて何が嬉しかったのかと言うと、1曲目と3曲目にアナログシンセの名器「プロフェット5」系の音が気持ち良く使われていて、数少ないプロフェット系の音を使うアーティストが現れたと実感したからです。

 プロフェット5の音は“くすみ”や、ディチューン掛かった時の倍音感が独特で、他のシンセとは違った特徴を持っています。YMO中期やJAPANの「錻力の太鼓」等でこれをとてもおいしく使っていましたが、やがて使用される頻度は低くなるかもしくはプロフェットそのものの特徴を生かした使われ方をされなくなってしまいました。これだけ個性的で魅力のある楽器なのだから使いこなすミュージシャンがもっと増えて、ムーグの様に「プロフェット系」としてジャンル的に確立していってもいいのではないかと自分は前から思っているのですが…

 最近ではシミュレーターが出回っている位だから前田氏が実際にプロフェットを使ったのかどうかは判りませんが、この1曲目と3曲目のシンセの音は明らかにプロフェットを意識して再現した音です。しかもそれを古くさい音としてではなく現在の音として上手く取り入れているのです。

 このアルバムは他にもソウルフルでセクシーなヴォーカルをフィーチャーしたR&B調のものや、オシャレでグルーヴ感のあるラウンジミュージックなどいろんなタイプの曲があるのですが、それらが流行りの安っぽさみたいなものにはなっておらず、アレンジが緻密でよく考えられ、ハイセンスで、ちょっとマニアックな完成度の高いものに仕上がっています。とても(当時)新人とは思えない程の職人技を感じさせられます。

prophet5gadge.jpg
 前田和彦を聴くと、昔の教授のラジオのデモテープ投稿ものの常連でハイセンスな曲を聴かせてくれていた岡元清郎氏もアルバムデビューしてくれていたらなぁとつい思ってしまいます。

 ウチにプロフェット5の本物は残念ながら無いので、その代わりにプロフェット5のピンバッジの写真でも→
tblbtscnc.jpg ホット・チップのCDを職場の後輩から借りた時に、「loosecubeさん、これも聴いてみてくださいよ」と言って一緒に貸してくれたのがタブラ・ビート・サイエンスの「Live in San Francisco at Steven Groove」というアルバムでした。

 後輩はまだ入社2年目の若者で、3ピースのロックバンドでドラムを演っていて、チャド・スミスモデルのスネアを愛用する程のレッチリ好きなのですが、他のパーカッションにも興味があるらしく、ウェブでたまたまこのCDのタブラ奏者の事を知り購入したそうです。

 CDのクレジットを見るとベースにビル・ラズウェルの名が。
「ビル・ラズウェルって言ったらニューヨークを中心に活動する名プロデューサーだよ。例えばそーだなー、ハービー・ハンコックのロック・イット。知ってる?あれだよ。踊るさんま御殿でかかる~シャカシャカシャカシャカツタン、タン!ジャー~って曲」
なんて偉そうにその後輩に教えてやったりして。

 このアルバムはザキール・フセインというタブラ奏者を中心に様々なミュージシャン達とセッションを行ったライヴ盤です。

 1曲目はタブラとサーランギによるデュオ。これが16分程続きます。ザキールのタブラが高速に駆け巡ります。

 そして2曲目からドラム、ベース、シンセが加わります。この入り方がタブラ・ビート・サイエンスの幕開けを宣言したかの様な勢いのある演奏でカッコいいんですよ。他の楽器がザキールのタブラを引き立たせるために演奏しているというよりは、むしろ格闘に挑んでいるかの様です。

 カーシュ・カーレイのドラムが全体的に活躍します。自分はキックとスネアとハイハットだけで表情豊かに叩くドラムって大好きなんですけれど、彼のドラムがまさにそれ。特に滑らかなリムショットさばきがザキールの高速タブラにいい具合に絡まって気持ちいいんです。カーシュもタブラを演るのでタブラを解っているからこう気持ち良く絡めるんでしょうね。

 他にもシンセのシーケンストラックがトランシーに走り、そこにリズムマシンと生ドラムとタブラが絶妙に絡み合う曲や、DJディスクのスクラッチ対他のリズム楽器の凄まじいセッションがあったりと、まさにタブラを交えた異種格闘技戦が繰り広げられているかの様です。

 いやーこんな面白いアルバムがあったなんて自分知りませんでした。

 貸してくれた後輩に感謝。
hotchip.jpg 職場の後輩が「loosecubeさん、多分好きだと思いますよ」って言って貸してくれたアルバムを今回紹介します。

 UKのモシモシという所からリリースされている「ホット・チップ」の「COMING ON STRONG」です。

 シンセとリズムマシンがチープに鳴り、ギターは爪弾く程度、エレピはポロ~ンと白玉を鳴らす位、そこにおとなしめなヴォーカルがかぶるという、なんとも気の抜けたサウンド。でもドイツの様な脱力系とはちょっと違うかな。ヴォーカルは冷めているけれど、2人でハモっていたりもしてメロディーはしっかりしていますし、どこか牧歌的だったりもします。シンセの音は最近流行りのエレクトロニカの様なチリチリプツプツではなく、昔ながらのアナログシンセの様なチープさですね。途中でビートが強く入ってきたりする曲もあるので、お!この後何か展開があるのかなって期待していたら結局そのままだったりして、決して盛り上がる事はありません。

 う~んこのテのタイプの音楽は確かに自分好きですけれど、このアルバムは自分にはちょっと物足りないかなぁ。何でだろう。ドイツみたいな変なクセの様なものが足りないのかな。冷めてはいるけどヘンテコまではいかないっていうか。なんか面白くなっていきそうだぞって所で止めちゃうみたいな。強いインパクトがないのがインパクトっていうのでしょうか。

 でももし地上波放送とかFMでいきなりこれが流れたりしてそれを聴いたら気になっていましたね。それ位妙に引っ掛かるバンドでもあるので、次回作がリリースされたらどう変化しているか凄く聴いてみたいですね。

 あとライヴテイクで聴いてみたい。

追記:
 なんか2日目に聴いたら少しハマってきました。
最初に聴いたときは期待感があったからか肩透かしを食らった感じでしたが、そう言うバンドだと分かって聴くと素直に受け入れられてきますね。
やっぱちょっとヘンテコだな。

更に追記:
 その後、後輩が一言「まさかハマっていませんよね?」
…ええっ!?
richard.jpg このアーティストを知ったのはスクエアプッシャーとのコラボの12インチ盤をレコード店で見付けたのがきっかけでした。その12インチはまるでガラクタをその辺にブチまけたかの様な変わった音楽でしたが、その12インチと似たジャケットをCD屋で見付けたのがこのアルバムでした(99年リリース)。

 リチャード・トーマスの実体は詳しく知らないのですが、クレジットを見るとメンバーの中にリチャード(b)とトーマス(sax)がいるので、おそらくこの2人が中心のバンドなのかもしれません。メンバーにエレクトロニクス担当がいて、冒頭からエレクトロニカの様な電子音が鳴ったり曲中エディット的な展開もあったりはするのですが、ドラムもギターもリード楽器奏者もメンバーにいるので基本的にはバンドサウンドです。それもロックというよりはジャズ寄りな。

 で、この演奏がまたスカスカで、何とも言えない脱力感があるんです。ドラムなんかやる気なさそうでとりあえず叩いているって感じだし、トランペットはフラフラしてそのまま倒れてしまいそうだし、ギターも黙々とただ弾いてるって感じだし…
脱力感といったらドイツのお得意分野ですが、ドイツの脱力系特有の滑稽さはここではそれほど感じさせず、むしろ曲によってはどこか哀愁の様なものを漂わせています。この辺はお国柄の違いなのでしょうか(リチャード・トーマスはUK…だと思う)。ラウンジともスローコアとも違います。そこまでするかのただひたすら脱力って感じです。電子音はモワモワしていて、エレクトロニカもここでは「だりぃ~」って言っています(笑)。この脱力感はほんとクセになります。

 リチャード・トーマスの他のアルバムを何年か前にお茶の水の某レンタル屋で借りて聴いてみた事があるのですが、それはイマイチでした。今手元にないし忘れてしまったのでどうイマイチだったのかは説明出来ませんが。sqrich.jpg

こちらはスクエアプッシャーとのコラボ12インチ盤「I am carnal, and I know that You approve」のジャケットです。→
heartbeat.jpg スロッビング・グリッスル(以下TG)のクリス・カーターとコージー・ファニートゥティによるデュオの1981年にリリースされた1stです。

 ジェネシスがいない分TGの様な毒がなくなりクリスのシンセサウンドが前面に押し出されたものになっています。ただ毒がなくなったと言っても、アナログシンセやTR-808(ヤオヤ)等、メインで鳴っている音はチープなものばかりなのにそこに緊張感が漂います。この緊張感が例えばテルミンを使った昔のホラーみたいなインチキくささにはなっていません。テープのSEや歪んだギター、ディレイ等を巧みに取り入れているのも要因の様です。そこはTGで培ってきたこの2人の成す技といった所でしょうか。そういう所でTGでの彼らの役割の大きさをも感じさせます。この様なシンセの使い方にはドイツのピロレーターの1stにも通ずるもがあります。

 緊張感が漂うものの、アナログシンセのおいしい使い方を心得た素直でシンプルな音なので気持ちのいいツボをダイレクトに刺激します。ジェネシスという存在感の大きさでクリスの技量がTGでは十分に発揮しきれていなかったのではないかとさえ思えてきます(それが良かったのかどうかは別として)。なのでTG好きがマニアックにこれを聴くと言うよりはむしろTGには取っ付きにくかった人が聴くのに向いているのではないでしょうか。実は自分がそれだったりして。trance.jpg

 よりアンビエント性の含んだ次作「TRANCE」もかなりオススメです。
kev.jpg マンチェスターのバカテク・ヘンテコバンド、スタンプで変なベースを弾いていたケヴ・ホッパーの89年にリリースされた1stソロです。

 スタンプのメジャーアルバム「A FIERCE PANCAKE」をプロデュースしたホルガー・ヒラーの影響なのか、サンプリングマシーンを大幅に導入し、人の声や日常生活音等をサンプリングネタにしているのが特徴的です。

 そのサウンドは同じサンプリングものでもアート・オヴ・ノイズのとは違いどちらかと言うとホルガー・ヒラーに近いヘンテコな怪しい雰囲気を漂わせるもので、特にホルガー・ヒラーの1st~2nd辺りが好きな方にはストライクだと思います。ただホルガーの様な逸脱感はあまり感じさせませんが、その代わりもうちょっといかがわしさを感じさせます。

 ここではスタンプの頃の様なグニョグニョした変なベースが控えめなのが残念です。

 最近ではのこぎり使い(ミュージカルソウ奏者)になったり(2002年にはそれで来日も)、TICKLISHなるユニットでチリチリプツプツのエレクトロニカを演ったり、そのチリチリプツプツとアコースティック楽器を上手く絡ませたラウンジ系のゆる~い音楽をソロで演ったりと、音楽的には今の方がバラエティ豊かで内容が濃いのかもしれませんが、このアルバムにあるクセのあるヘンテコ感がそこではあまり発揮されていないので、どうもこちらを知っているだけに物足りなさを感じてしまいます。最近のも悪くはないですけれど、彼のソロだったらやはりこれが1番オススメですね。

>>元スタンプのベーシスト、ケヴ・ホッパーが自身のサイトで…
 あまり更新されない(でも最近更新している方かな)ロクス・ソルスのサイトをなにげなく見ていたら、なんと!ディス・ヒートの1stがCD再発になるかもとの告知が。しかもディスクユニオンオリジナルで紙ジャケ盤も発売の予定で、うまくいけばBOXなんて話も!
thisis.jpg
 ただこれも仮決定みたいなのであやしいんですけれど。2001年に2ndが再発された時から「1stが2003年に再発の予定」と告知されていたのに未だにリリースされてきませんでしたからね。

 1stのCDは自分は持っているんですけれど、デジタルリマスタリングされて音質が向上した1stを是非聴いてみたいです。リマスター盤とその前のと両方の2ndを聴き比べると、ダイナミックレンジが広くなった分音の細かい所まで聞き取り易くなってはいますが、元々がそんなに悪くはないので音質が劇的に変化したって言うわけではないんですね。ただ1stに関してはデヴィッド・カニンガムがプロデュースに絡んでいるんですけれど、彼が絡むやつってこの頃は特にそうなんですけれどわざと音質を落としている傾向があったので、リマスタリングでその辺がどれだけ変わるのかが気になる所です。(因にデヴィッド・カニンガムプロデュースのパレ・シャンブルグの1stのCDは、何故か再発盤の方が多少音がこもっています)thisllst1.jpgとりあえず1曲目の「TEST CARD」の信号音はもう少し聞き取り易くして欲しいなぁ。あと個人的にはラストの「TEST CARD」の信号音も出来ればCDの収録時間ギリギリまで鳴り続けて欲しい。

 とにかく実現して欲しいと願うばかりです。出来ればBOXはレア音源満載で。

ロクスソルスのサイトの告知は、ここです↓
http://www.locus-solus.co.jp/catalogue/thisheat.html


 一応ご存知のない方のために。this heatをgoogleで検索する場合、両脇を"で囲むとちゃんと引っ掛かりますよ。
fretcher.jpg と言ってもたまたまゴールしたみたいなもんなんですけれどね。

 自分はMUTVで試合を観たので情報は少し遅いですが、2005-2006イングランドプレミアシップ、11月6日のマンチェスター・ユナイテド対チェルシー戦、前半31分、クリスチアーノ・ロナウドの左からのクロスに、ファーにいたフレッチャーが頭で合わせキーパー・ツェフの頭上を越えそのまま落ちてゴール左隅にイン。でも本当は中央にいたファン・ニステルローイに折り返すつもりがそのままゴールしちゃったって感じ。結果ゴールはこれのみで1-0でホームのユナイテッドが勝利。

 フレッチャーと言えばスコットランド代表選手。スコットランド代表と言ったら自分が応援するチームなのでこれは一応書いておこうかなと。

 やっぱり彼が決めてくれるのは嬉しいですね。いくらたまたまだったとは言え。強豪チェルシーの無敗連続記録を止める立役者にもなったわけだし。主将ロイ・キーンに酷評されて火がついたのか。

 と言ってもこの試合相手のセットプレーでマークを怠ったり、終始いいプレーを見せていたってわけではないんですけれど。

 って言うか彼って1stチームでプレーする様になってからここまであんまり成長していない様な気がします。1年目はしょうがないとしても、もう3年目ですからね。なんか空回りしているって言うか。精神的な強さも違う風に身に付いちゃっている感じもするし。こういうビッグクラブではもっと要求されるものは大きいから余計そう感じます。この試合だってアラン・スミスの方が元々フォワードの選手なのに中盤で守ったり飛び出したりで仕事してたもんなぁ。まあそれはタイプや役割の違いって言うのもあるのかもしれないけれど。なんかいつもユナイテッド戦観る時はフレッチャーのせいでチームが上手く機能しないんじゃないだろうかって心配しちゃうし。とりあえず安心感はないですよね。

 まあ、今回点を決めたって事でこれ位にしときましょう。

 それにしても、自分が応援するチームは弱くなるジンクス、今シーズンも続いてる…なんでエヴァートンがこんなに勝てないんだ!(泣)この前は勝ったけど…
  GASTOR DEL SOL/CAMOUFLEUR

gastr.jpg 元バストロのデイヴィッド・グラッブスと現ソニック・ユースのジム・オルークのデュオグループの、98年リリースのラストアルバムです。

 前作「UPGRADE&AFTERLIFE」では(自分には)難解でしたが、こちらは歌モノも多く表面的には割と聞き易いポップなサウンドになっています。アコースティックギターの響きの美しさが同じ時期にリリースされた事もあってかジム・オルークの「バッド・タイミング」と似た雰囲気を感じさせます。彼らの歌う歌やシンプルに弾くピアノもさりげなくていい雰囲気を出しています。アコースティックな音だけではなく電子音も取り入れているのですが、これもまたやさしく鳴り響きます。それら音のパーツがうまい具合に響きに作用してひとつの音楽が構築されているといった感じでしょうか。
とてもバストロの様なうるさいバンドを演っていた人が作る音楽とは思えない美しさを感じるのですが、“響き”という意味ではその頃から繋がるものはあったとも言えます。

 1曲だけ中国歌劇団みたいな曲が収録されているのがなんか不思議なんですけれど。

 これがリリースされた当時、彼らのホームグラウンドでもあるシカゴではTORTOISE周辺の一連のアーティスト達がお互いに影響し合って“響き”に重きを置いた様々な良作を次々に生み出していました。同じ年にTORTOISEは「TNT」という素晴らしいアルバムもリリースしています。

 ドラムスのジョン・マッケンタイアーやコルネットのロバート・マズレク等、ゲストミュージシャンが多数参加しているのですが、やはり特筆すべきはオヴァルのマーカス・ポップの参加でしょう。それまで彼は様々なアーティストの作品をリミックスという“解体作業”で参加する事が多く、共演モノでもミクロストリアの様な実験的な方向性が強いものだったのですが、ここでは彼の奏でるデジタルノイズの微粒子がガスター・デル・ソルのポップソングに最良のエッセンスとして曲を引き立たせているのに成功しています。マーカスのポップに対するセンスの良さがここで垣間見れるわけなのですが、元々オヴァルも1stではポップを演っていましたからね。それになんて言ったて名前がマーカス“ポップ”ですから(笑)

 そう言えば話は逸れますが、何年か前に東京ドイツ文化センターへマーカス・ポップのレクチャーを聴きに行った事がありましたが、結局よく解らなかったけれどなかなかためになる公演でした。丁度同じ頃、青山のスパイラルにオヴァルプロセスが実体験出来るコーナーがあって自分もいじってきたのですが、反応がどう返ってくるのか判らない所に面白さを感じました。でもそう思えるのはファーストタッチだけだったのかもしれませんが。
  AFTER DINNER/Editions

afterdinner.jpg アフター・ディナーのアルバムは最近紙ジャケで再リリースされましたが、自分は未だそちらを購入していませんので収録曲が多少異なる英ReR盤の編集盤の方で話を進めます。

 アフター・ディナーは女性ヴォーカルのHACOが中心の関西出身のグループです。

 このアルバムではDr.ウツノミアの独特なテープ編集が特徴的で、1曲目の「アフター・ディナー」では雅楽の演奏をテープの音素材に使い、テープのつぎはぎやピッチチェンジ(テープスピードの変更)で音階を付けて伴奏にしています。それでも雅楽のかしこまった緊張感や、テープ編集の実験的な重々しさをあまり感じさせないのですが、それはHACOの作り出すメロディ-が童謡の様なシンプルさを持っていながらに良質なのと、HACOのとても上品で奇麗な歌声にあると思います。

 その歌声は、天使の歌声とも違うし、かといって母親の歌う子守唄ともちょっと違うし…こどもに受け入れ易くするために用いるコミカルな歌い方の部分を取り除いたうたのおねえさんみたいなもんかなぁ…う~んそれだと“作られた歌声”になるからちょっと違うか…とにかくHACOの歌には“丁寧”さが感じられ、聴いていて心地いい品のあるやさしい声をしています。

 元P-MODEL、メトロファルス、4-Dの横川理彦等、様々なノンジャンル・ミュージシャンも多数参加しているのですが、HACOのヴォーカルが乗るとここではそれらの演奏がみなトイチックに聞こえてしまうから不思議です(全曲がそういうわけではありませんが)。自分の大好きな曲「夜明けのシンバル」なんか、(自分の想像力が乏しくて申し訳ないのですが)こびとの行進曲の様です。だからと言ってそこにチープさは感じられません。かわいらしさともちょっと違います。どちらかと言うと音楽的ではない、感覚的な意味での“懐かしさ”をどこか感じさせるものがあります。ピアノの音もここでは放課後の音楽室から聞こえてくるアップライトの様です。

 アフター・ディナーは西洋音楽や日本の伝統音楽等をただ取り入れただけの見せ掛けなんかではない、オリジナリティを持った音楽として海外に高く評価されました。re.jpgアルバム後半はその海外でのライヴテイクが収録されています(紙ジャケ盤には未収録)。ライヴだからかこちらはもっと演劇的なダイナミックスさを感じさせます。P-MODEL時代にソノシートでリリースされた横川の曲「RE;」もここで聴く事が出来ます。勿論これは横川ヴォーカルです。因にソノシートヴァージョンはP-MODELのBOX「太陽系亞種音」にも収録されています。

 因にもう一つ、フレッド・フリス主演のドキュメントフィルム「ステップ・アクロス・ザ・ボーダー」にHACOとDr.ウツノミアが出演していて、HACOがピアノの弾き語りで「アフター・ディナー」を演っています。
eigapanfu2.jpg

 この写真は前に引っ越しした時に処分する前に撮っておいた映画のパンフレットです。

 レコード、CD以外にかさばるものって、本とかの“紙”なんですよね。

 この紙がまた意外と重いんですよ。

 チラシとか切り抜きとか取っておくとすーぐたまっちゃって大変です。

 そのうち収集つかなくもなっちゃっうし。

 そんなわけでおもいきってこの時とりあえず映画のパンフを処分しようと決めたんです。

 映画を録画したビデオもこの時ほとんど処分しました。また観たくなったらレンタル屋から借りてくればいいんだからと思って。

 ビデオテープもハンパじゃなくかさばりますからね。

 本当はレコード、CDもそうしたいんですが、これはなかなか手放せなくて…。

 とりあえず千枚を超えたらその都度何枚か売りに出しているのですが。さすがに千枚以上は持ちたくない。本当だったら500枚でもいい位です。

 だいたいあと残りの人生それら全てを全部聴き返す事があるのか?って言ったらどうか判んないし。

 話は変わりますが、本当はこのブログで映画の話もちょっとしたいなと思っていたんですよ。でも映画に関してはうるさい方が大勢いますし、そういった方々にもし万が一読まれたりなんかして「なーんだ、こいつ映画の事全然分かってないじゃんかよ」なんんて思われたりしたらめんどうくさいんで書いていないんです。

 サッカーもそうですね。ヘタな事書いたら「こいつサッカー全然分かってないじゃん」なんて言われそうなので、わずかしか書いていないんです。自分なんかよりもサッカー通多いですからね。

 あとブログに書き込むからには正確な情報を提示しなければいけないと思いますし、そういう意味でサッカーや映画には余り自身がないって言うのもあります。

 本当は音楽も自分の書くのはあやしいものなんですけれど…。フランツ・フェルディナンドの所でやっちゃいましたし…。でも一応、いいかげんな情報は載せない様気を付けているつもりです。

 ついでにこんなチケットの半券も…

tikeyama1.jpg
tsetsegu.jpg ツェツェグの事は自分もあまり詳しく知りませんが、元dip、エレキブランのイズミコウジロウ(g,key,pf他)のいた(パーカッションはありますが)ドラムレスのアコースティックバンドです。

 カリンバやビリンバウ等民族楽器を多用し、アンデス民謡やエスニック風など多国籍な雰囲気を漂わせるのですが、それがみょうな民族音楽くささではなく、全体的にかわいらしさを感じさせます。

 それは少女の歌うわらべうたの様な透明感のあるヴォーカルと、どこかあどけなさのあるリコーダーからそう思わせます。

 イズミの弾く繊細に響くアコースティックギターの音もこのバンドの色を特徴付けています。

 テイスト的に言ったら、平沢進の「金星」にも近いかも。
  PROPAGANDA/A SECRET WISH

propaganda4.jpg YMOが散開した翌年に映画「PROPAGANDA」が公開されて、「これでYMOももう終わりなんだなぁ」と思っていたその頃、FM STATIONという当時のFM情報誌の番組表でエアチェック(懐かしい響き)していたら、確かクロスオーバー・イレブンだったと思うんですけれど(もしくは「マイ・サウンド・グラフィティ」だったかも)、その枠内に同じ「PROPAGANDA」という文字のバンド名を見付けたのがこのバンドを知るきっかけでした。

propaganda2.jpg そこでオンエアされた曲は「ドクター・マブーセ」という、フリッツ・ラングの映画からインスパイアされたシネマティックな曲の12インチ・ヴァージョン(シンフォニックに展開される方じゃなくて、マリンバ系の音がもっとハッキリしていて、メタルパーカッションがフィーチャーされている方)だったのですが、これ聴いて自分はそのエレクトリックなサウンドにハマりました。

 プロパガンダは、メインヴォーカルのクラウディア・ブリュッケンに、ディー・クルップスにもいたラルフ・ドルパー、ポエトリーリーディングの様な語りを担当するスザンヌ・フレイタッグ、ドイツ交響楽団のヴィブラフォン奏者でもあるマイケル・メルテンスの、ドイツの男女2人ずつの4人グループです。

 ここでオススメするアルバムは、85年にUKのZTTというレーベルからリリースされた1stです。当時フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド、アート・オヴ・ノイズと共にこのレーベルの看板アーティストでした。ZTTといえば、「ラジオスターの悲劇」のヒットでも知られるザ・バグルズのトレヴァー・ホーンがプロデュースするアーティストを数多く輩出する事で知られたレーベルでした。

propaganda3.jpgアルバムは全体的にデカダンで耽美的でモノクロームな印象があります。それでも決して重苦しくはなっていなく、メロディーがポップでダンサブルなノリがあります。布袋氏も当時の雑誌で「パーソンズよりワイズっだったり(←うわぁ時代を感じる)、ちょっぴり大人っぽいあなたには最適」と推薦していました。中には「不思議の国のデュエル」の様なロマンティックでカラフル感を感じさせる曲も存在します。因にこの曲のPVのディレクターはあのウルトラヴォックスのミッジ・ユーロです。

 機材は当時流行ったフェアライトというサンプラーを取り入れているのですが、これが例えば、同じZTTのアート・オヴ・ノイズはそれをいかにもな使い方をしていたのが特徴でしたが、プロパガンダはもっとさりげなく、楽曲の1部として使っていました。「不思議の国のデュエル」では元ポリスのスチュワート・コープランドのドラミングを一度解体してサンプリングして使っているそうです。シンセドラムのシモンズなんかも使われているのですが、これもサウンドのスパイス的な上手い使い方をしているので今聴いても時代の流行りみたいな古くささは感じさせません。

 このあとメンバーはヴォーカルのクラウディアが抜け、シンプル・マインズのメンバーや新ヴォーカルを入れて再編し、ティアーズ・フォー・フィアーズの「ソングス・フロム・ザ・ビッグチェアー」をプロディースしたクリス・ヒューズと、そのアルバムでキーボードを弾いていたイアン・スタンリーをプロデュースに迎えてアルバムを1枚リリースするのですが、なんかイマイチでした。act.jpg

 それよりもその後クラウディアがトーマス・リアーと組んだ「ACT」の方が、プロパガンダの「~デュエル」色だけを抽出した様な、ちょっとオシャレなポップスでしたけれど、低い声で歌わせると怪しい雰囲気を漂わせるのに対し、高い声で歌わせるとどこかあどけなさを漂わせるクラウディアの独特のヴォーカルが活きていたので、好きでした。

Claudia.jpg 更にその後もクラウディアは、JAPANの「錻力の太鼓」のプロデュースなどでも知られる元ペンギン・カフェ・オーケストラのスティーヴ・ナイ等をプロデュースに迎えてソロアルバムをリリースするのですが、シングル曲は好きでしたが、こちらはちょっとアイディア不足な感がしてイマイチでした。
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