音楽がいくらあっても足りない。

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 昨日仕事帰りに、以前話していたティアーズ・フォー・フィアーズのアルバムを買いに行こうと、いつものタワーレコード渋谷店5Fの一角…には無いから3F洋楽ロックフロアーに行ったのですが、フランツ・フェルディナンドの2ndを見付けてしまい、つい思わずそれを購入してしまいました。というわけでティアーズ・フォー・フィアーズの方はまた購入見送りになりました。なんかこのまま忘れてしまいそう…

 衝撃的なデビュー・アルバムから約1年半後のリリースとあって、注目度も高いみたいですけれど、1stが売れると、惰性で2ndもある程度売れるものですよね。自分もその惰性に引っ掛かって買ってしまった様なものです。80年代ニューウェーブを通ってきた自分にとって、その辺の雰囲気を漂わせる1stは好きなアルバムだったので、2ndも多分嫌いじゃないかな…って。ジャケットも相変わらずロシア構成主義しているし。

 でも短い期間ですぐに次のアルバムがリリースされるのって、前作から溢れた曲だったり(つまりボツ曲)、前作で売れて忙しくなった中で書き上げた曲だったりで、どちらにせよあまり作り込んだ作品にはならない事が多いのですが、これはどうなんでしょう…あまりまだ聴き込んでいないのでよく判りませんが、細かい所でいろいろと変化はあるのでしょうけれど、全体的には1stとあんまり変わりませんね。別に常に音楽スタイルを変える必要はありませんが、こういうシンプルなスタイルのバンドだと、あんまり同じ路線でやられると飽きるのも早くなってしまうのかなぁって。これ聴いてちょっと思いました。

 って言うか、自分がこのバンドに対して求めているものをそもそも間違っているのかもしれませんが。

 シングルカットの「Do You Want To」のPVもこの前CATVで観ました。なんかメンバーがおちゃらけていて、今までのクールなイメージが無くなっていましたね。ボブの動きがぎこちなくて可愛いのですが。あの現代アートの空間を見て個人的に「時計仕掛けのオレンジ」のミルクバーをちょっと思い出しました。メンバーが皆スカジャン着ていますが、CATVで来日公演観ましたけれど、ニックがその時スカジャンを着ていましたよね。その時の名残りなのでしょうか。

 来日公演で思い出しましたけれど、彼らって、生演奏は決して上手くはないですね。カッティングなんかもたまたまCATVで観たGO!GO!7188の方が上手かった(笑)

 でもなんだかんだ言ってこのバンドは引っ掛かるので、来年2月の来日公演はチケット取って観に行こうかな。そう言えば去年、TORTOISEのチケットを取りに恵比寿のリキッドルームに行った時、丁度このバンドのライヴを演っていました。

 あ、あと2ndの4曲目の前奏を聴いて、KRAFTWERKの「The Model」に似ていると思いました。そういう所しか聴いていない自分に呆れてしまいます…。
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b2unit.jpg 自分が坂本龍一の中でこのアルバムが1番好きと言うわけではありませんが、このアルバムに対して個人的にマヌケなエピソードがあるので今回はその話を。

 これを初めて耳にしたのは中学生の時にレンタルレコード店で借りてきた時で、カセットテープに録音した時に間違えて45回転で録音してしまったんですね。気が付かないでそのまま聴いていたんですよ。スピード感のある衝撃的な音だなぁと思って。「ザットネス・アンド・ゼアネス」のヴォーカルもわざとピッチを変えているのかと思っていました。まわりにYMOを聴いている友達はいても、教授のこのアルバムを聴いている友達はたまたまいなかったので確認は出来ませんでしたし、逆にそのスピードのまま録音したのを友達に聴かせていました。ラジオでもたまたまこのアルバムの曲がかかったのを聴く機会がそれまで無かったんです。坂本龍一のサウンドストリートもこのアルバムがリリースされたばかりの頃は聴いていなかったし。

 そして何年かして別の友達に「坂本龍一ベストセレクション」のCDを聴かせてもらったんですよ。そしたら「B-2unit」の曲だけ自分が聴いた事のあるテンポより遅いんです。CDに回転数の切り換えなんて無いし…その時です、自分があの時レコードの回転数を間違えて録音した事に気付いたのが。

 あのたたみ掛ける様なスピード感が衝撃的だったのになんか衝撃受けて損した気分になりました(笑)

 速いスピードで聴き慣れていたのでしばらくは正規のスピードで聴いてもなんかモタモタ感がして慣れるのに時間が掛かりました。

 それからは、レンタルレコード店で借りてくる時はちゃんと回転数を確認して録音する様になりました。当たり前の事なんですけれど。

techkiple.jpg ヴォーカルのピッチが違うレコードにも警戒する様になりました。立花ハジメの「テッキー君とキップルちゃん」の収録曲にヴォーカルのピッチがやたら低い曲があったので、試しに45回転に切り換えてみたら通常の立花ハジメの歌声になっていたので、両方の回転数で録音しておいたりもして。

 これ、作り話ネタじゃなくて、実話ですから。

 あと、あの時速いスピードで聴かせてしまった友達、ゴメンナサイ。
Django Bates/Winter Truce (And Homes Blaze)

wntrtrsjckt.jpg ジャンゴ・ベイツ絡みのアルバムはこれまでにHUMAN CHAINLOOSE TUBESを紹介しましたが、今回はジャンゴ・ベイツ名義のアルバムを一枚オススメします。

 英国の個性的なジャズ・ミュージシャン、ジャンゴ・べイツの95年リリース通算4枚目のソロ・アルバムです。

 彼はピアニスト、キーボディスト、Ebホルン奏者、そしてビッグ・バンドのバンマスでもあります。

 このアルバムは曲によって「DELIGHTFUL PRECIPICE」と云うビッグ・バンドと、「HUMAN CHAIN」と云うカルテットの演奏で分かれています。
 
 本当はジャンゴの作品の中からは「Music For The Third Policeman」か「Summer Fruits」をオススメしようと思っていたのですが、特に紹介したい収録曲があると言う理由で、今回これを選びました。それはあの有名な曲「ニューヨーク・ニューヨーク」の変態ヴァージョンです。原曲の方(誰が歌っているのが原曲かは知りませんが一般的に耳にするこの曲のイメージ)はアメリカン・ドリームで満ちあふれていた当時のニューヨークを象徴したかの様なものになっているのに対し、こちらは正に現代の混沌としているニューヨークを象徴したかの様な演奏になっています。そこにはグランジもサルサもあり、様々なSEも飛び交ってグチャグチャ状態。だからといってそこに絶望感はありません(因にこれはニューヨーク同時多発テロが起こる前にレコーディングされたものです)。

 これはジャンゴ・ベイツの音楽全般にも言える事ですが、彼の音楽には前向きな明るさがあります。別に苦境を背負っての前向きではなく、最初っから前向きなんです。と言ってもただのお気楽音楽を演っているわけではなく、例えば収録曲「Powder Room Collapse」では“パウダー”を“コカイン”ともなぞらえ、ハイとローを曲中で表現する事で、ハイ(気持ちいい)の瞬間を長くし、ロー(崩壊)を後送りするコカイン常用の無意味さを提示していたり、しっかりとした意味が込められているのです。

 そしてそれらが音数の多い、複雑なアレンジで奏でている所が彼の魅力でもあります。それには共演者達の力量も大きいとは思いますが、とにかく、ジャズにもこんな面白いアーティストが存在する事をもっと多くの人に知ってもらいたいです。
YMObgm.jpg このアーティストの事は他で多く語られているため、ここで敢えて自分が語る必要もないのですが、それまで音楽と云ったらTVで流れてくる歌謡曲位しか興味が無かったの自分が(「テクノポリス」「ライディーン」も歌謡曲の一部として聴いていた)音楽の面白さを知るきっかけになったアルバムでもあるので、少しだけだけコメントします。

 これをそれまでレコード盤でしか聴いた事のなかった自分が、初めてCD盤を聴いた時に「ハッピー・エンド」だけレコード盤とは別のヴァージョンだと十数年前まで本気で思っていました。要するに、メディアを変えると、曲の表情までもが変わるとても不思議なアルバムと言えるのではないでしょうか。

>>YMO/テクノデリック

>>YMOの呪縛
 3日前にディスクユニオン新宿プログレ館に行ってマッツ/モルガン・バンドの「サンクス・フォー・フライング・ウィズ・アス」を購入してきました。前作から3年振り、発売元も自ら運営しているUAEからではなく、もっと販売ルートの大きいCuneiform Recordsと云う事で、どんな音を聴かせてくれるのか楽しみにしていました。すでに輸入盤が店頭に並んではいましたが、ボーナスCD欲しさに日本語解説付きが出るのをガマンしていました。

 まだ深く聴き込んではいませんが、まあ、いつものマッツ/モルガンワールド炸裂ですね。ただ、モルガンが主導権を握っていてマッツ色が薄れている感じもするかな。キーボードやハーモニカをフィーチャーしている曲もあるのですが、マッツの歌モノがありません。(ボーナストラックに2nd収録曲の「Coco」と云う、ヴォコーダーを通したヴォーカル曲はありますが)マッツの歌が無いからと言ってマッツ色が薄れたと決めるのは軽率ですが、マッツの持ち味でもある、ヒネクレているのに良質なポップさを感じさせる部分が今回薄い感じがしたんです。モルガンの(愉快な)マニアックさの部分の方が強いかなぁって。マッツの方もマニアックな部分が強いと言うか…。

 別にそれでも音は好きですよ。前作、前々作もヴォーカル曲はありませんでしたがとても面白いアルバムだったし。ただ今回広い販売ルートを持ったCuneiform Recordsからのリリースなので今までより多くのリスナーに聴いてもらえる機会が増えると思うのに、マッツ/モルガンの魅力のほんの一部分しか見せていないのはもったいない気がして。聴く層をプログレ好きに限定しているんじゃないかって思えてしまいます。マニア受けって言うか。本当はもっといろんな聴く層を巻き込んでもいい位な面白いバンドなのに。それとヴォーカル無しのアルバムが続いたのでそろそろマッツの歌も恋しくなってきたし。

ただ、ボーナストラックで1曲、マッツのピアノとモルガンのドラムだけのジャズ・インプロヴィゼーションがあって、この人達の持っている音の表現幅の広さをここでも感じさせてはくれます。

 それを聴くと尚更去年からウェブサイトで発表されているマッツのピアノアルバムのリリースが待ち遠しくなってしまいます。いつ発売されるんだろうか…

あ、そう言えば、これを購入した後、ディスクユニオン新宿本館6Fインディ/オルタナティヴ・ロック・フロア(ここもタワーレコード渋谷店5Fの一角と同じ位好きな所)の方にも寄ったのですが、リップ・リグ+パニックの「God」がCD化されるとの広告をみつけてビックリ。この勢いで「アイ・アム・コールド」もCD化してくれると嬉しいんだけれどなぁ。
KRAFTWERK/ELECTRIC CAFE

krftwrkelecafe.jpg テクノの神様、KRAFTWERKの1986年発表の通算9枚目のアルバムです。

 KRAFTWERKと言えば、「アウトバーン」~「コンピューター・ワールド」辺りが代表的なアルバムで、このアルバムは比較的評価も低く、このグループの本当の魅力を知るという意味では初心者向けではありません。時期的にもテクノポップが衰退してきた中、久しぶりにリリースされ相変わらずな音をしていたため呆れられてしまっていた感もあります。少なくとも自分にとってはこの時期テクノに飢えていたので貴重でした。そんな当時よく聴いていたこのアルバムにも聞き所はいくつかあると自分には思います。

 マシーンの“ヴォイス”で全編をかたどる「ボウイング・ブーム・チャック」では、リズムに合わせて同じ言葉を繰り返すだけなのですが、言葉の発音が楽器音の一部として機能し、それらが上手く絡まり合いリズミカルにアンサンブルを奏でます。又“ヴォイス”を敢えてマシーンにしゃべらせる事により、コトバの輪郭が浮き彫りになり逆にリアルさを醸し出している事にもなっています。

 続く2曲目の「テクノポップ」では、ほとんど一つのフレーズの繰り返しの中で音色が変わっていくだけなのですが、飽きさせません。又ここでのフレーズで使っている音の幾つかはおそらくFM 音源の、しかもオルガンやマリンバやストリングス等のプリセットサウンドをほぼそのまま使っていると思われるのですが、彼らが使うとちゃんとKRAFTWERKに聞こえてしまうから不思議です。彼らはどんな機種を使っても、“KRAFTWERK”としての気持ちいい音の出し方、響かせ方を分かっている人達なのです。あ、でも「セックス・オブジェクト」のチョッパー・ベースだけはなんからしくないけれど。

 そして今までの作品に比べて音に奥行きを感じ、そして冷たい。その冷たさは、火を入れる前のオーディオ機器のボディーを触った感覚に近いイメージを個人的に受けます。

追記:

 別に誰かに指摘されたわけではないんですけれど、後で読み返してみると何をもってKRAFTWERKに聞こえるのかが書かれてなく、説明不足なので、それについてコメントを付け足します。

 彼らの演っている音楽は「テクノポップ」です。そう、テクノはテクノでも「ポップ」なんですね。彼らはまずポップでもあるのです(初期は除く)。KRAFTWERKの音楽をポップと思わせる要素の一つにメロディーやフレーズにあると思うのですが、これが皆シンプルに出来ていて、そこから耳に残る馴染み易さが編み出され、それが無機的な演奏に乗るとKRAFTWERKになります。

 実際にはアレンジや音のチョイスなど、色々な要素が含まれてKRAFTWERKになるのですが、そこが基本だと思います。
goto.jpg 元サディスティック・ミカ・バンドの後期ベーシストで、80年代には多くの日本のアーティストへの楽曲提供、編曲、プロデュースした事でも知られる後藤次利の、1985年にリリースされたフィッツ・ビート3部作の3作目です。

 自分が彼のベースに最初に興味を持ったのは坂本龍一がプロデュースした1983年リリースの飯島真理の「Rose」というデビューアルバムでした。普通ならそこでは裏方に徹し、ベーシストとしての役割を全うすべきなのですが、ここで弾くスラッピング掛かった彼のベースには存在感があり、裏方ながらにそれ以上の仕事をしいてる感がありました。だからと言って人の庭でメチャクチャ弾きまくって邪魔しているわけでは決してなく、黙々と弾いているだけではない、サウンドのエッセンスに成るべくもっと違った在り方を見い出した演奏でした。

 本作はそんなベースの在り方を、ベーシスト・アルバムとして再確認できます。と言っても他の楽器をベースを引き立たせるだけの装飾品として奥に追いやる事にはしていなく、ベースも他の楽器も楽曲にうまく溶け込んだ作品になっています。(でもギターはやや控えめかな)そこからも彼のプレイヤー/プロデューサーとしての主観的/客観的な両方の目を持った、作品に対する柔軟な見方が伺えます。

 このアルバムはレコード2枚組で、1枚はインスト、もう1枚はヴォーカルとコンセプト分けされています。(ヴォーカルは山川恵津子。)ヴォーカルもここでは楽曲の1部の様に割と押さえ目にミキシングされています。シンセサイザーが効果的に使われていますが、そのサウンドは、テクノポップの様な機械的でもなく、ニュー・エイジ・ミュージックの様な心地良さでもなく、フュージョンの様なプレイヤー質でもないそれらの間に位置した独特な印象があります。一つ思うのはアルバムのタイトルから表す通り「都会的」で、ヨーロピアンな雰囲気を漂わせる所もありますが、ゲート掛かったドラム音やオーケストラヒットなども手伝って、80年代の東京をイメージさせます。

 2003年、十何年振りに彼のソロがリリースされましたが、楽曲の良し悪しは抜きにしてもベースは相変わらず別格でしたね。他には無い独特なグルーヴ感は健在でした。いや、“味”という意味でより磨きがかかったと言った方が正しいかな。


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>>後藤次利の過去のソロ作品がCD化
koenjihyakkei.jpg ルインズと言えば、吉田達也のドラムと、ベースの2人だけのバンドですが、そこにキーボードと、ギターが加わると、この高円寺百景に成ります。

 フランスのマグマというプログレ・バンドに影響を受けたこのバンドは、やはりマグマのコピーから始まったそうです。

 演奏者皆がヴォーカルを取り、歌詞は全て造語と言うルインズと同じスタイルを取っています。変拍子が多いのもルインズ同様。異なる点は、ルインズは限られた楽器編成の中でそれ以上の音圧感を醸し出す、エネルギーを持ったバンドなのに対し、高円寺百景はギターとキーボードが増えた分曲構成に余裕が生まれ、それが遊び心に繋がっている所です。又、久保田安紀(key)のパワフルなオペレッタ・ヴォイスも、このアルバムの特徴を色付けています。

 ここでオススメするアルバムは1994年リリースの1stで、2nd以降になるとより呪術的でプログレ色も強まりマニアックな方向に行ってしまうため、和風や賛美歌風と色々なタイプの曲が盛り込まれ、遊び心に溢れている1stの方がオススメです。あと個人的に、1stで脱退してしまったベースの桑原重和の歌声(「ダーイオス!」)が好きでした。

>>高円寺百景の「Hundred Lights of Koenji」が再発
tipographica.jpg
 今堀恒雄(g,prg)率いる6人編成の、今や伝説となってしまったインスト・バンドの96年にリリースされた3rdです。今やカリスマ的存在にもなりつつある菊地成孔(Sax)も在籍していました。

 ティポグラフィカの事を安易に語ろうとする行為は、例えばムーンライダーズの事をあまり良く解らずに、ムーンライダーズを語る事位危険な為、わずかな説明だけにさせてもらいます。

 ここでティポグラフィカのキーワードでもある「リズムの訛り」や「ポリリズム」等を使って自分がヘタに説明しようとすると、変に小難しいバンドだと勘違いされてしまいかねないので、ここでは控えます。

 このバンドの魅力はライヴで聴くのが1番伝わり易いのですが、97年に解散してしまった為今では聴けません。ならばライヴアルバムである2ndをここでオススメするべきなのかもしれませんが、レコーディングバンドとしても円熟味が増してきているのでこちらを今回選びました。 ですが、基本的にティポグラフィカのアルバムは全部オススメです。ティポはアルバムの曲をほぼ完璧にライヴで表現していたから凄かった。要するに普通ライヴで表現するのが困難な位、アルバムは音が凄いと云う事です。それ以前にスコアの時点で普通の脳では思い付かない凄いものがあるのですが。

 勘違いして欲しくないのが、演奏テクニックの限界を追求しているバンドなんかではないという事です。まず楽曲ありきで、それを表現するために必要な演奏技術を用いてるだけなのです。

 そしてこんな凄いバンドがどこの国でもないこの日本に存在していたって云うのが驚きです。自分はそんな日本に生まれて、このバンドの音を実体験出来た事に幸せを感じてしまいます。

 “凄い”連発ですいません。でも本当に凄いんですから。

>> unbeitipo(今堀恒雄)

>>外山明(ティポグラフィカのドラム)
potpourri.jpg 平沢進(g,vo)率いるバンド、P-MODELの81年にリリースされた通算3枚目のアルバムです。

 前作までのテクノポップなイメージから一転、例えばシンセの音にピコピコ音を排除し、音の定位は、ギターとオルガンが両サイドに追いやられ、他はセンターに位置すると言ったスタイルが終止通され(「アナザー・スメル」は除く)、よりシリアスになり、リバーブが今までよりウェットになったのとディレイを効果的に使用している点以外は演奏も、サウンド的にもそんなに凝ってはいません。(その代わり次作では音響的に追求した作品になっていますが)そう言ったぜい肉を削ぎ落としたシンプルなスタイルからP-MODELの中でもとりわけロックなアルバムと言えるかも知れません。

 しかしたすきのコピーには「ROCKは恥かしい」と記されています。という事は、恥ずかしい事をわざわざ自ら演じているのでしょうか?実はロックとここで言ったのは表面だけで見た話で、色々と屈折はしています。特に歌詞。普通、人間って「解る」とか「出来る」に気持ち良さを感じるものですが、自分はこの歌詞を聴いて「解らない」気持ち良さをおぼえました。「解り易い解らなさ」と云った所でしょうか?どっちみち自分の様な凡人は無理に理解しようとはしません。ここではそんな邪道な楽しみ方もありです。ただ歌詞を聴いて一つ解るのは、それまで外に向かって放っていたエネルギーを、ここで一度内側に方向転換をしている事です。ある意味たすきの「ROCKは恥かしい」は、「ロックで歌われているほとんどの歌詞は恥かしい」といった解釈の仕方も1つの手だとは思いますが、メンバーが意図してこのコピーを掲げたのかどうかは判らないので、そこまでこのコトバに過敏に反応する事でもないのかもしれません。

 自分は後追いでしたがP-MODELは順序良く1stから入りました。1st~2ndもそれはそれで好きでしたが、プラスティックス、ヒカシューと同じ、テクノポップ御三家の1バンドとしての印象でしかそこでは思いませんでした。しかしこの3rdは違いました。ここからは他の御三家とも、他のロックバンドとも違う(歌詞も含めて)カッコ良さを感じました。コレで自分はP-MODELにハマりました。

 とにかくP-MODELは奥が深いため、一枚聴いただけでは本当の良さが判りません。自分はP-MODELの中ではこのアルバムが一番好きなのですが、ただそれはP-MODELワールドの中での自分が選んだ表紙に過ぎません。例えばこのアルバムに限らず、ある1つのP-MODELの作品にあなたがハマったとします。でもそれはこのバンドの持っている魅力のほんの1部なのです。決してそれは1枚だけでは魅力が伝わりにくいと言うのではなく、1つ1つの作品毎に全然違う魅力があり、それが全て同じ“P-MODEL”なんだと言う事に改めて気づく事で判るこのバンドの凄さがそこにあるのです。
 
  余談ですが、アルバム最後の曲「ポプリ」の終章は、NEW MUSIKの「Warp」、又はルパート・ハインの「イミュニティ」のラストと同じ様なトリップ感を味わえます(まぁ、似た様な終わり方は探せば他にもあるでしょうけれど)。

 そして「ポプリ」で葬られた後、次作は「ヘヴン」から始まる。


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>>結構好きなこの曲(2)~荒木康弘「PROT DRUM」


userunknown.jpg* 皆が待っていた中野テルヲの唯一のソロアルバムです。大切に聴きましょう。(但し 2005年11月に新譜発売予定)

* 「オーロラ」の頃の平沢進に、もっと電気、機械に対する愛情が深くなった感じ。

* 電子音、機械音の使い方がとてもプリミティヴで、デリケート。

* キャッシュ・ディスペンサーや、プリンターの起動する音に気持ちよさを感じる人なんかは2曲目がオススメ。

* 5曲目なんかはロボットが歌うわらべ歌みたいなイメージを受けます。

* 皆の好きだった「コール・アップ・ヒア」は、ここではスペイシーなドラムン・ベースに変貌しています。

* 歌詞の世界は、凡人には理解しにくいものですが、全体で歌詞を理解しなくても、その中の一言、一言だけでも印象を持たせる、 又は そこだけで独自で解釈しても良さそうな位、コトバ1つ、1つの選び方に、センスの良さを感じます。

P-MODELに在籍していた頃の、激しくてカッコイイ中野照夫を期待したいでしょうけれど、年を重ねてきた彼にそれを要求するのは不可能な行為です。

* ここは皆さんで、中野テルヲの現在を見守る事にしましょう。

* 例えば、電子音や機械音は、 あくまでも音楽を構築するための素材でしか過ぎないと言ったアーティストもいますが、彼の場合は、電子音や機械音が本当に好きで、それらに愛情を注いだ結果が本人の作品に繁栄されていくと言ったタイプのアーティストなのではないでしょうか。
NINE INCH NAILS/BROKEN

ninbroken.jpg ナイン・インチ・ネイルズ(以下NIN)を聴くと、トレント・レズナー(NINは実質彼のソロ・プロジェクト)が音作りに対して非常に細部にまでこだわっている事が判ります。NINのサウンドで多く耳にする“不快”な音にも彼は全神経を注ぎ込んで作り上げます。実際NINの作品はみな音がいいです。再生機を換えて聴くと、気が付かなかった音を発見し驚く事が多々あります。これは職人的と言うよりも、伝えたい、訴えたい、表現したいという“気持ち”だけが先行して、サウンドは刺激的でさえあればいいとおろそかにする人達とは一線を画す、音楽を創る者としての当然の行為だと言えます。

 ここでオススメするのは、1stと、2ndの間にリリースされたミニアルバムで、うるさいギターと、マシーンが同化した、とても刺激的なアルバムです。これがリリースされた当時、ロックの、うるさいギター系と言ったら、表面の刺激だけしか感じない薄っぺらなものばかりでそこには自分には興味を感じさせるものなどありませんでした。そんな中でこれを当時初めて耳にした時はショックを受けました。 ただうるさいを感じさせるだけではなく、聴かせるうるささをも兼ね備えていたからです。

 本当ならば、激しさの中から切なさ(あるいはやるせなさ)みたいなものが痛い程に伝わってくる次作「ダウンワード・スパイラル」の方を、彼の本当の魅力を知るためにはオススメするべきなのでしょうが、このミニアルバムで受けた何とも言えない疾走感がたまらなく気持ち良いので、是非皆さんにも味わっていただきたくこちらを選びました。これを聴いて良いと思った方は、引き続き「ダウンワード・スパイラル」を聴いてくれればよりいっそうNINの魅力に惹かれると思います。

>>サマーソニック05に行って
 この前購入しましたマウス・オン・マーズの「LIVE04」をサラッと3回位聞き流してみたんですけれど、なんかイマイチでしたね。

 自分は去年リリースした「ラディカル・コネクター」を聴いて、キャッチーなものをやりたいのか、マニアックなものをやりたいのかどっち付かずの中途半端さを感じてガッカリしたので、今年の来日公演は観に行きませんでした。

 ただ、前にライヴを2回観に行っているんですけれど、ドドの躍動感があるのにスマートに叩きこなすドラムがカッコ良くて好きだったので、ライブ盤という事でちょっとそれを期待して聴いてみたんですけれど、やっぱり生の様な迫力は感じられませんでした。

 これが映像付きだったらまだ楽しめたのかも。

 一応ボーナスとして「Wipe That Sound」の1曲だけ映像付きで入っていたんですけれど、ドドのカッコイイドラムが伝わりにくい曲なので「Distria」か「Twift」か「Gogonal」を入れて欲しかった。


 話は変わって、CATVで先日行われたサマーソニック05の模様を昨日放送されたんですけれど、自分のお目当てだったナイン・インチ・ネイルズが「Head Like A Hole」「Wish」「Hurt」の3曲しか(オープニングの「Pnion」はカウントせず)放送されなくてガッカリ…。「Starfuckers, Inc.」「March Of The Pigs」「Hand That Feeds」なんかも観たかったよー(泣)因に他のアーティストはデュランデュラン、イアン・ブラウン、スリップノット以外は、裏でスペインの自転車ロードレース「ヴエルタ・ア・エスパーニャ」が放送されていたためそちらを観ていたので観ていません。


 最近TVで流れているPSPのCMの音楽を聴くと、自分はTORTOISEの「Ten-Day Interval」を思い出してしまいます。でもそんな事言ったらTORTOISEのあれだってスティーヴ・ライヒみたいなものなんですけれどね。
pavirion1.jpg昨日、愛知で開催されている愛・地球博に行ってきました。

 自分にとってつくば博は楽しかった思い出の一つだったので、あの頃を思い出して…と、あの頃と今の万博とどれ位変わっているかっていうのを楽しみにして行きました。

 つくば博の時は自分近くに住んでいたのでそう思うのかもしれませんが、愛・地球博はつくば博の時程盛り上がっていないんじゃないかと思っていたんですね。でもいざ会場に来てみたら全然。平日にも関わらず人が沢山いました。

cheko.jpg んなもんだから企業パビリオンなんか待ち時間が長くてどこも入れない。平日でこうなんだから土日なんかもっと凄いんだろうなぁ。さっさとあきらめて各国々のパビリオンの方を観て回る事にしました。

 ただ各国のパビリオンの方でも待つ所は待つんですよ。ドイツ館、スイス館なんか3時間待ちでした。新幹線のぞみで東京から名古屋まで行っても余る時間を待つんですよ。そこもさっさとあきらめました。並んでも30分~40分位の待ち時間の所しか観て回りませんでした。

 せっかく高い金払って来ているんだからもっと気合い入れて見て回るべきなんでしょうけれど、そこまでの気力がない。歳ですね。bannpak1.jpg

 それでも一つだけ、観覧車型のパビリオンはがんばって1時間30分位待って観ましたよ。

 それにしても企業パビリオンがつくば博の時と比べてなんか少ない気がしました。今の時代、万博なんかに出展してもメリットはないと言う事なのでしょうか?

  ここ来て思ったんですけれど、なにを皆楽しんで来ているのかというと、多分、雰囲気を楽しみに来ているんだろうって。
例えば、各国のパビリオンを観て回っているけれど、じゃあ、同じテーマでTV放送されても観たいと思うかって言ったらそうでもないと思うんですよ。実際に手に取ったりして体感するタイプのパビリオンも中にはありますけれど、ほとんどが視覚・聴覚で演出しているものばかりじゃないですか。それってヘタしたらTVでも済んじゃったりするものもあると思うんですよ。それでもこうやって皆足を運ぶのは、中身云々に興味があるんじゃなくて、パビリオンの建物や中のセット、そして万博という“雰囲気”を味わうためなんだと。こう人が多くちゃ一軒、一軒じっくり観て回る事もて不可能だし。あ、あとは“迫力”を味わいに…かな。orano.jpg

 今回万博に行ってあの頃と今の万博の違いで感じた事は、冷めた自分でした…あのつくば博の頃の様なワクワク感は無かった。自分も歳取ったって事ですね。

 あ、歳取ったといえば年輩の方がやたら多く見受けられましたね。まあ、平日って事もあるんでしょうけれど。

 スペイン館に展示されていたレアルとバルサのサイン入りユニフォームの隣にこんな自転車ロードレーサーのパネルが。
tffsftbc.jpg みなさん誰しも、あるアルバムを聴くとそれを聴いていた当時の記憶がよみがえってくるというものを1枚は持っているのではないのでしょうか?

 自分にとってのそれはこのアルバムがそうでありまして、そう言うわけで今回はオススメアルバムではありません。

 これはUKのデュオ、ティアーズ・フォー・フィアーズの85年にリリースされた2ndです。収録曲の「シャウト」「ルール・ザ・ワールド」は当時全米でも大ヒットしました。

 多分、ティアーズ・フォー・フィアーズでアルバムをオススメするならば、1stか3rdになるのではないかと思うのですが、自分にとって思い出の詰まったこの2ndから、冷静に他のアルバムと比較する事が出来なくなってしまっています。

 別にこのアルバムにまつわるエピソードが具体的にあるってわけではないのですが、当時学生で、なにもかもが新鮮に見えて、何もかもが面白く思えた多感な時期に聴いていたサウンドトラック的なアルバムなので、思い入れがあるのです。

 これを聴いて思い出すのは当時自分が夢中だったブレイク・ダンスやつくば博…その他諸々。

 このアルバム収録曲のPVも当時死ぬ程観ていましたね。1番好きだったのは「ヘッド・オーヴァー・ヒルズ」だったかなぁ。図書館の中でメンバーが繰り広げるラブドラマ仕立てで面白かった記憶があります。確かローランド、カートだけじゃなく、イアンやマニー、また坂本龍一のツアーにも参加した事のある、ニッキー・ホランドと言う女性のキーボーディストも出演しているんですよね。

 アルバムの中身云々の話じゃなくて、自分の懐かしい話になってしまいました。失礼しました。

 因にティアーズ・フォー・フィアーズは「キングス・オヴ・ペイン」と、カートが戻ってから最近リリースした「Everybody Loves a Happy Ending」以外は全部聴いていて、みんな好きです。

 そのカートが戻ってきた「Everybody Loves a Happy Ending」は、国内盤が出たら購入しようと思っていたのですが、1年位経っても国内盤化されないのでそろそろあきらめて輸入盤を買った方がいいですね。

 昨日、いつものタワーレコード渋谷店5Fの一角に行ってきたので、ついでに買えば良かったな。
因にこの日は、バイクマンさんオススメのマイケル・ナイマンと、Araigmaさんオススメのピーター・シェラーを探しに行ったんですけれど、(やはり)なかったのでマウス・オン・マーズのライヴ盤を購入してきました。
livestrong1.jpg最近巷で目にするホワイトバンドですが、これは貧困撲滅基金のバンドで、日本で多く知れ渡る様になってきています。そのためイエローバンドを付けている自分なんか周りに「黄色いバンドなんかも出てきてんだ」なんて言われちゃいます。昨日もまた言われました。そうじゃなくてこっちの方が先なのに…去年から自分付けてたでしょうが…

イエローバンドの実体は「LIVESTRONG(リブストロング~強く生きよ)」という名前で、癌患者への資金提供と、癌の研究費用を目的としてランス・アームストロングが設立した財団に募金する事でもらえるものです。

 「そもそもランス・アームストロングなんてよく知らない人がやっている基金なんて日本で知られるわけないじゃん」なんて思う方もいるかもしれませんが、彼は世界的には凄く有名なスポーツ選手なんです。

 彼はアメリカ人の自転車ロードレーサーで、自ら癌をわずらい、それを克服し、そして自転車界にカムバックし、更には世界最大の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」で7年連続優勝を成し遂げた選手で、癌と戦っている患者達にとってヒーローなのです。

 彼はスポーツ界のアカデミー賞、「ローレウス・スポーツ賞」で、ミハエル・シューマッハー、タイガー・ウッズを押さえスポーツマン賞にも輝いていますし、米国のテレビ局がおこなった世論調査で一番好きなスポーツ選手として、マイケル・ジョーダン、ベイブ・ルースを押さえ一位にも選ばれているんです。それ位多くの人に認められているスポーツ選手なんです。

 そんな彼が去年に設立したのがこの「LIVESTRONG」です。

 去年のオリンピックなんかでも多くのアスリートがこれを付けていましたし、ヨーロッパのサッカー選手も多く付けていました。小野伸二も付けていましたし、松坂大輔も去年の日本シリーズで付けているのを見ました。スポーツ選手だけでなく、米国大統領選の時にケリー候補もつけていましたし、映画俳優のマット・デイモンや、イギリスのウィリアム王子なんかも付けていました。それ位世界ではこの基金の認知度は高いのです。

それで、ホワイトバンドなんですけれど、別にいいんですよ。同じ“募金”ですし、いい事はマネするべきだとも思います。ただその日本での認知度から、自分が付けているLIVESTRONGが、ただの流行りで違う色のバンドを付けているのと勘違いされてしまうのがちょっと悲しいな…と。

 それより酷いのは、SMAPのファングッズでイエローバンドを販売している事です。これって決して意図的ではないとしても、結果的にLIVESTRONGをSMAPの宣伝効果に利用している事に繋がるじゃないですか。この前なんかスーパーのレジに並んでいたら、小学生位の女の子がこっち見て笑っていたんですよ。よく見たらその女の子も黄色いバンドを付けていたんですね。おそらく彼女は「いい歳してSMAPのファンなんだこの人…」とでも思ったのかもしれません。LIVESTRONGがいくら日本で認知が低いとは言っても世界的には認知度のあるこのバンドの事をSMAPのグッズ制作関係者が知らない筈はないと思うんですけどねぇ…「日本の常識は世界の非常識」じゃないですけれど。
それでもめげずに自分は今でもLIVESTRONGを付けていますが…

 とりあえず少なくともこのブログを見に来ていただいている方にはこの黄色いバンドの意味を知ってもらおうと思い、今回この様な事を書かせていただきました。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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ついでにランス・アームストロングってどんな顔しているのか知らない方のために 「ツール・ド・フランス2005を振り返って」の所で自分が書いた彼の似顔絵をここにも張っておきます。あんまり似てないですけれど。

因に彼は今、シェリル・クロウと付き合っています。
urbndnctwohalf.jpg 元4-Dで、最近ではヴィジュアル系バンドのプロデュースでも知られる成田忍(vo,g,他)ですが、そんな彼が以前に活動していたバンドの1つ、アーバン・ダンスの86年にリリースされた2ndアルバムを今回紹介します。 

 1stではかなりクセのあるテクノポップを披露していましたが、ここではテクノポップにこだわらず、空間的音処理にデジタルっぽさはあるものの、打ち込みよりも生演奏の感触が前面に押し出されています。それによりロックの持つダイナミズムや、ファンクの様なうねりなどあらゆる要素が増え、音楽の幅が拡がりました。そこに前作から見られたクセのあるアレンジでより一層刺激的なサウンドに仕上がっています。

 ゲストも多彩で、布袋寅泰、岡野ハジメ、梅津和時、横川理彦等。これも全て成田忍の音楽的センスの良さを買っての友情出演なのでしょう。ドクトル梅津のフリーキーなサックスは、先日オススメしたアンビシャス・ラヴァーズのゲストで吹くジョン・ゾーンに匹敵する程です。

 歌詞は一聴すると結構恥ずかしいラヴソングなのですが、クセのある演奏に乗っかって歌われると実は単なるラヴソングではなく、本当はもっと意味の深い歌詞なのかと深読みしてしまいます。作詞陣に鈴木博文や吉田美奈子というツワモノ達が提供しているのも意味深長な気にさせるのですが、意外にわざと恥ずかしいラヴソングをたださらけ出しているだけなのかも。
      
ad.jpg とにかく成田忍の多才振りがこのアルバムによって大きく開花した感じもしますが、本当は1stでもすでに開花は見られました。ただ、1stはテクノポップにコンセプトを絞り込んでいたため、まだ片鱗しか現れていなかっただけなのです。
 
 あ、でも収録曲の「CAMP」に関しては、高橋幸宏の素直なヴァージョンの方が個人的には好きかな。
ea1ea2rmx.jpg リミックスアルバムって(最近のは特に)自分はあんまり興味がありません。

 同じ種類のものが2つ以上存在すると、そこに比較が生まれますよね。リミックスも原曲があるからリミックスとして存在するわけで、そうするとどうしてもそこで比較対象になるわけですよ。それで、大概リミックスを聴いてみたいと思う場合って、原曲が好きだからって言う理由が多いと思うんです。でもそもそも原曲が好きなんだから、リミックスの方がそれより好きになる事ってあまりないと思うんです。逆にリミックスを先に聴いて好きになってしまうと、後に聴いた原曲の方がいいと思える事はあまりないと思います。要は先に聴いた方がいいと思った場合、後に聴いた同じ種類のものの方がそれを超えていいと思える可能性は少ないという事です。

 これは「原作」と「映画」の関係にも同じ事が言えるかもしれません。

 また最近の傾向は、原曲のイメージを無視して(原曲はインスピレーション程度で)、リミキサーの感性だけで勝手に作り変える、又依頼側もそれを望む事が多いので、いいと思えるのが少ないんです。もうそうなったら、リミックスじゃないよね

 原曲とリミックスを別物として考えればいいのでしょうけれど、リミックスと名前が付いてしまっている以上、自分の場合どうしても比較から切り離す事が出来ません。

それでも、原曲とリミックスのどちらも甲乙付けがたいといった例外もあるのですが、自分にとってリミックスはそういう“当たり”の可能性って低いんです。

これがアルバム単位ともなると、可能性は更に低下していきます。

 今回オススメするアルバムはそんなリミックス盤の中でも自分にとって“当たり”のやつです。

 以前にも紹介した、ドイツの音響ジャズバンド、タイド・アンド・ティックルド・トリオの「EA1 EA2」のリミックスになります。

 これのどこが気に入ったかと言うと、ここに参加しているリミキサー達の事はよく知らないのですが、アルバムの原曲にあるイメージ(クールで、ストイックで、程良く絡む楽器と電子音)を損なわず、このバンドの持っている特徴を生かしてみんなリミックスしているんです。なのでアルバムとしてもまとまって聞こえ、曲を跳ばしたくはならずサラッと気持ち良く聴き通す事が出来るんです。この辺は、リミキサー達にそういった主旨で依頼していたのかもしれないし、もしくは皆で潜在的にこのバンドに対してのインスピレーションがそういう風に働いたのかもしれません。ひょっとしたらリミキサー達の正体は元々このバンドだったりして。

 こういうのって、もしかしたら今時のリミックスアルバムとしては邪道なのかもしれません。それでも自分にとってこのアルバムは“当たり”でした。

 ではこういったタイプのアルバムしか自分はリミックス盤は好まないのかと言われたら、そんな事はありません。12インチのリミックス盤の寄せ集めになったTORTOISEの「REMIXED」は、リミキサー達の個性が強いアルバムですが好きです。

 「なーんだ、じゃあ結局理屈うんぬん関係なしに好きなものは好き、嫌いなものは嫌いってだけじゃないか」って言われそうですけれど、う~ん、その通りですね。(開き直り)

>>最近のリミックスについて~その2
groundzero.jpgサンプラーは、楽器音のシミュレートや自然音の楽器化としてだけでなく、ある作品そのものを解体、再構築、別解釈するあるいは作品そのものを楽器化するためのツールにも変貌します。ダンストラックとして利用される事の多いDJにも同様な機能を持ちます。このアルバムはそんなツールの使い方をした中でもとても完成度の高い1枚です。

 ハイナー・ゲッペルス&アルフレート・ハルトが、60年代の中国の革命京劇を音ネタにして作り上げた「Peking Opera」という1984年の作品を、世界に名だたる鬼才、大友良英が中心と成るグランド・ゼロが更にそれを主のネタにして新しく作品を作り上げました。

 いわゆる“サンプラー/ターンテーブルモノ”というのは、コンセプト以外に素材のチョイスと、それらの編み方のセンスで作品の良し悪しの大半が決まると思います。インパクトのある素材を選べば面白いものが出来るというものでもありません。そういうのは第一印象だけ掴んだらすぐ飽きてしまうのが大半です。又インパクトのある素材を選んだとしても、それを作品にどう溶け込ませるかによって生きたりも死んだりもします。このアルバムはその辺が絶妙に優れていて、かなりやばい音や、どうでもいい様な音等、色々使っているのですがこれらをとても気持ち良く響かせています。
関西のツワモノ・トリオ、アルタード・ステイツをはじめとする楽器隊の音色いわゆる“バンド・サウンド”パートも上手く絡み、凄みが際立ちます。
スクラッチノイズ、ギターノイズ、映画やTVからの音、更には官能小説等のリーディングなんかも有り、かなりやかましく音がごちゃ混ぜになっているのですが、嫌な威圧感は感じさせません。アルバム全体の曲の進行の流れもかなり良く出来ているので、聴いていても疲れません。“革命京劇”と言う、一つのテーマが一環として分かりやすく土台にあるのも要因だとは思います。
とにかくサンプリング/ターンテーブル系の音楽を好む方で耳にしていない方は是非聴く事をオススメします。sifukudan.jpg
 
 至福団の「致富譚 」も、アプローチに違いはありますが、かなり近い雰囲気を持っているのでオススメです(たまに「あの音ネタ、どっちで使ってたやつだったっけ?」なんて思う位)。
  MICHAEL NYMAN/MICHAEL NYMAN

nyman.jpg マイケル・ナイマンと言えば、「ピアノ・レッスン」や、ピーター・グリーナウェイ監督の作品等、映画音楽を手掛ける方面で有名ですが、本来は現代音楽の人で、81年にリリースされたこのアルバムも、現代音楽の発想から作られています。

 ある雑誌でこのアルバムの事を「ペンギン・カフェ・オーケストラに似ている」と書かれていまして、ペンギン・カフェ・オーケストラが好きな自分はそれでこれを聴くきっかけになりました。確かに表面は同じなごみ系の様な心地良さを感じさせます。例えばA-5の「バード・リスト・ソング」は、このアルバムの共同プロデューサーでもあるデヴィッド・カニンガムのフライング・リザーズの2ndに収録されている「ハンズ・トゥー・テイク」と同じ曲なのですが、上に乗るヴォーカルの違いもあってかナイマンの方がどこかほのぼのしたものを感じさせます。またA-4の「ワルツ」はエヴァン・パーカーと、ペーター・ブレッツマンの2人のフリーミュージシャンの管がオケに絡むものなのですが、それが決してシリアスにはならず、やはりどこかほのぼのとしたものを感じさせるのです。ただ前述の様にマイケル・ナイマンは現代音楽(主にミニマル)がベースにあるため、構造的な根拠がここにも込められてはいます。B面は基本になる2つのフレーズの繰り返しから楽器や演奏が徐々に変化するもので、1曲まるまるの収録です。こちらはほのぼのさはあまり感じさせません。

 現代音楽は発想、概念やプロセスなどに重きを置くものですが、自分にしてみれば、最終的にその音楽が聴いて面白いか、気持ちいいかで好き嫌いが決まってしまいます。このアルバムはその意味でも難解さを感じさせなく聴き易いので、マイケル・ナイマンの入門編としてもいいのかもしれません。

 と言いながらも実は自分はマイケル・ナイマンはコレしか持っていません。マイケル・ナイマンの他の作品でオススメがあったら、逆にどなたか教えていただけないでしょうか?

 あとコレってCD化されていたら欲しいのですが存在するのでしょうか?もしくはこのアルバムの曲が収録されているCDはあるのでしょうか?ご存知の方教えてください。
  JIM O'ROURKE/Bad Timing

jimorourke.jpg 元ガスター・デル・ソルで、今やソニック・ユースのメンバーにもなったジム・オルークの、実験色の強いものが多いソロアルバムの中でも、比較的聴き易い(心地よい)内の一つです。

 彼の様な音楽の視野が広いアーティストが聴き易いものを作ったとしても決してつまらないものにはなりません。

 アコースティックギターの、オープン・チューニングによる、アルペジオが中心の、響きの美しい、ミニマルなアルバム。と、この程度の予備知識でこのアルバムを聴き始めるには十分だと思います。

と言うのも、この人の音楽のルーツは奥深く、ヘタにいろんな情報を取り入れようとすると、そのうちに興味が失せてしまう事にもなりかねないからです。

例えば、あるリスナーにとって興味のない分野でこのアルバムを解釈されたとします。そこでそのリスナーは、その分野を知らないとこのアルバムの良さが分からないのであれば、自分は聴いても面白くないだろうと聴くのをそこで諦めてしまうかもしれません。それだったら情報収集は一度聴いてみた後の方がいいと思います。逆にその方が興味のない分野に持っていた今までのイメージが払拭され、改めて興味を持つ事になるかもしれません。これはそれ位の魅力を持ったアルバムです。
 この試合も家のCATVでは観れなかったため、スポーツバーまで観に行ってきました。

 と言っても、家で寝過ごしてしまって前半には間に合わず、後半からの観戦になってしまいました。

 今回は、90年ホームのユニフォームを着て観に行きました。このモデル、ボタンを外すと中からタータンチェックがチラっと見えて、なかなかオシャレなんですけれど、襟がかわいらしくなっているので、オッサンの自分にはちょっと似合いません。まあ、ユニフォーム自体、いい歳した男が着るもんじゃないのかもしれませんが…

 今回録画の上映って言う事もあってか、スコットランドサポーターはいなかったみたいです。バー自体もすいていました。みんな飲みに来たって感じの人ばかりで試合観てなかったですし。

 来てみたら0-2でスコットランドがリードしているじゃないですか!しかもケニー・ミラーが2点とも。うわぁ、前半観たかったなぁ。ハートリーも、得点に繋がる、いい動きしていたみたいだし。

 選手はイタリア戦から変更になったのは

 デイリー→プレスリー
 クエイシー→マクファーデン

でした。

前半で既にミラーからマッキャンに代わっていました。怪我したのか?ミラー。大丈夫か?

 後半は2点リードしていたからか、守りに入った、アウェイの試合をしていました。尚更前半が観たかった。

 プレスリー、安定したディフェンス見せていましたね。

 自分が安心感のあると言いましたマクナマラ、また何回か抜かれていたなぁ。

 結局後半1点取られましたが、1-2でなんとか逃げ切りました。

 やっぱりこのチームには成長の兆しが見えてきた様な気がします。まだW杯独行きへの可能性がわずかながらも残っているのでこれを本物にして次に繋げて欲しいと思います。

 あと今回2試合観てきて、スコットランドリーグのハーツ戦が凄く観たくなりました。
  THIS HEAT/DECIET

thisheat.jpg チャールズ・ヘイワード(ds,vo,tape他)、チャールズ・バレン(g,vo,tape他)と云う、楽器演奏に長けている2人に、ガレス・ウィリアムズ(b,syn,vo,tape他)と云う、ミュージシャン経験のないアート出身の1人が加わった3人組、ディス・ヒートの81年発表の2ndです。

 各々の即興演奏を1度標本にし、それを再構築し、フィールドレコーディングやラジオのノイズ等を素材に加え、時間軸の曲がった様な独特なテープ編集、ダブ的手法を施し、緊張と安らぎが同居した不思議な音空間を創りあげるのが特徴的です。

 ディス・ヒートと云ったら、衝撃的なデビューを飾る1stをまず取り上げるべきかもしれません。勿論、そちらも凄くオススメなのですが、2ndをここでオススメする理由は、普通、この様なテンションの高いバンドのヴォーカルと言うのは、激しく叫んだり、怒鳴ったりするものが多いのですが、(ここでも一部そう云う所はありますが)彼らの歌は基本的にとてもメロディアスで、牧歌的なものすら感じさせられる所があり、それが1stよりも歌の比率が高い2ndに顕著に表れていて、ディス・ヒートは歌を大事にする、いわゆる“ウタモノ”のバンドでもあるのだという事が、このバンドの奥の深さを改めて痛感させられるからです。

 81年当時の雑誌のインタビューでメンバーは「歌詞は正確に訳して欲しい」と語っていましたが、そういった発言からも、決して歌を単に装飾の1部として捉えてはいないと云う事が伺えます。

 それにしても2003年に1stがリマスターされるとアナウンスされて、未だにリリースされていないのですが、こんな重要な作品はもっと多くの人々に聴いてもらうためにも早くリリースされるべきです。2ndのリマスター盤の音質の違いを聴くと尚更そう思ってしまいます。
 
 残念ながら、ガレス・ウィリアムズは2001年に他界してしまいました。

>>This Heatの1st、今度こそ再発?
  AMBITIOUS LOVERS/GREED

ambitious.jpg ここ最近は以前に書き貯めていたオススメアルバムを載せていますが、事前に書いてあった文章に一度目を通して修正を加えたり、まるっきり書き直したりして毎回アップしていて、その作業を、その日にオススメするアルバムを再生機にかけて聴きながらやっているんですね。多分みなさんもご自身のブログでオススメのアルバムを載せる時そうしているんだと思います。で、お目当てのCDを棚から探すわけですよ。その時つい隣にある久しぶりに聴いてないCDにも手を伸ばして、聴いてみちゃったりもするんです。

 今回オススメするアルバムはまさにその隣にあって久しぶりに聴いてみたCDで、聴いているうちについ書きたくなってしまったものです。

 このブログで今までオススメしたアルバムは、自分にとって好きな曲がそのアルバムの中に8割以上あるものしか載せていませんでしたが、今回はアルバム中、2曲しか好きな曲がありません。それでもおススメしたい位好きなアルバムです。

 他の曲も決して悪くなく、嫌いじゃないのですが、このアルバムの冒頭を飾る「COPY ME」と、次に続く「PRIVACY」の2曲のインパクトがあまりにも強烈なので、他の曲がかすんできちゃうんです。

 まずこのグループを紹介しますと、ニューヨークを拠点にした、アート・リンゼイ(ジャケット左)とピーター・シェラー(右)の2人からなるユニットで、そこに多才なゲストが多数参加しています。

 アート・リンゼイは、まともに弾けない(弾かない)ギタリストの中でこれ程誰もが認めるギタリストはいないのではないかと言う位説得力のあるアーティストだと思うのですが、それまでの彼絡みの作品はその表現スタイルから比較的アヴァンギャルドなものがほとんどでした。キーボーディストのピーター・シェラーをパートナーにする事により、それまでのアートには見られなかった、よりポップな方向にここでは仕上がっています。

 で、その強烈な2曲の話をしますが、まずノリがファンクなんですね。そして音数が多くてゴチャゴチャしていてトッ散らかってはいるのですが、それがウマいタイミングで現れては消え、まるで目の前をいろんなモノが通り過ぎていくかの様な感覚で、色鮮やかで気持ちいいんです。そしてポップ。

 こう書くと思い出すのが、スクリッッティ・ポリッティの「キューピッド&サイケ85」なんですけれど、あれも同じ白人の作り出すファンクで、緻密な音の構築で凄いアルバムでした。その音は当時斬新でよく他のアーティスト達にマネされていましたね。ジョージ・マイケルの「Monkey」なんかもろスクリッティ~の「ヒプノタイズ」でしたからね。

 ただ、同じ音数の多さと言っても、スクリッティ~の場合はほとんどがシンセ音なのに対し、アンビシャス~の方はシンセ音やサンプラーもありますけど、ジョン・ゾーンやナナ・ヴァスコンセロス等の“強者”ミュージシャン達も音素材になっていますので、迫力がまたひと味違います。そこにアートのノイジーなギターが、彩りにアクセントを加えます。しつこいようですが、それでポップなんです。

 あと違いを感じるのが、両方のファンクに対する姿勢ですね。スクリッティ~には思い入れを感じますが、アンビシャス~の方はひとつのアイディアって感じですから。

 そもそも上に乗っかる、スクリッティ~のグリーン・ガートサイドと、アンビシャス~のアートのヴォーカルがまるで違うものなので、比較対象にするものではないのかもしれません。

 アートのヴォーカルって、決して上手くないんですけれど、でもコレがあるのとないのとでは曲のクオリティが半減してしまう位、存在感のあるいいヴォーカルなんです。それは味があるともニュアンスがちょっと違うんです。なんかそういう言い方するとブルース・シンガーみたいだし。

 このアルバムには2曲しか好きな曲がないと言いましたが、強いて上げるならば、「Love Overlap」もノリが良くて好きです。坂本龍一の「You Do Me」はこの曲の影響を大きく受けていると思います。でもその前に「Love Overlap」がテリー・ルイス&ジミー・ジャムが プロデュースした頃のジャネット・ジャクソンみたいですけれど。

 このアルバムを今回ファンクと云う観点で話をしましたが、ボサノヴァもやっていたりするので、他にも色々と聴き所はあると思います。ですが、とにかくこの2曲のためだけでもみなさんに聴いてもらいたいです。打ち込み、曲のアレンジ、ミキシングに興味のある人にも聴いてもらいたいですね。scritti.jpg

 あ、あとスクリッッティ・ポリッティの「キューピッド&サイケ85」もかなり完成された作品なのでオススメです。「キューピッド~」は、ファンタスティック・プラスティック・マシーン好きなら割と好きかも。
aninow3.jpg 実家が引っ越すと云う事でこの前自分の荷物を整理していたのですが、こんな切り抜きを見つけました。

 自分が小学生の頃一時期「ガンダム」にハマっていまして、その時アニメのラジオ番組をチェックしたりアニメ雑誌とかも買っていました。
 
 アニメ雑誌は小学生にとっては高価なものでして、「アニメージュ」とか「ジ・アニメ」は600円以上して手が届かず、400円以下で当時一番安かった「アニメディア」を割と買っていました。これはそのアニメディアからの切り抜きです。


aninow4.jpg で、この切り抜きの内容というのが、当時文化放送でオンエアーされていた「アニメNOW!」というアニメ情報番組を紹介した記事です。潘恵子と三ツ矢雄二(後期から古谷徹に交代)の2人の声優がパーソナリティーを勤め、アニメの最新情報を発信したり、制作者をゲストに呼んでトークをする番組で、当時よく聴いていました。

 「アニメトピア」という、吉田理保子と麻上洋子(途中、田中真弓と島津冴子に交代)の2人の声優がやっていた番組や、「超人ロック」のラジオドラマ等、当時のアニメ関連のラジオ番組はある程度チェックしていましたが、自分はこの「アニメNOW!」が一番好きでしたね。

 って言うのは、自分当時潘恵子さんの声が好きだったんですよ。彼女は「ガンダム」のララア、「千年女王」の雪野弥生、「ヤマトよ永遠に」のサーシャの声をやっていました。最近も声優活動はしているのでしょうか?

hankeiko1.jpg この番組での思い出は、当時毎週土曜夜11時30分放送予定だったのが、野球中継の延長で遅れて放送される事が多かったんですね。それで、確か鳥山明がゲストの回だったと思うのですが、深夜1時過ぎまで放送開始時間が遅れて、小学生ながら眠い目をこすりながらなんとか起きてそれを聴いていた事がありました。当時家にタイマー録音なんか出来る装置がなかったし、カセットテープも小学生には安いものではなかったのでずっと起きているしか方法がありませんでした。

 「アニメNOW!」は「アニメトピア」程人気がなかったらしく、長続きせず放送終了してしまいました。

 この番組が終わったと同時に自分もアニメから音楽に興味が移り、聴くラジオも「坂本龍一のサウンドストリート」に変わて、読む雑誌も「アニメディア」から「 FM STATION」に変わりました。

 アニメ関係の切り抜きで残ってたのは、これだけでした。あとなぜかこんな付録ポスターも残っていました。
seipos2.jpg

右上はスラップスティック(古谷徹、三ツ矢雄二等の声優バンド)、右下はアニソン歌手のたいらいさおと声優(?)の山本百合子、そして左はなんと堀江美都子ですよ!
 
 多分、探せば「アニメNOW!」の最終回を録音したテープも見つかると思うので、今度探してみようかと思っています。
 なんだかんだ言っておきながら、新谷良子のライヴに行ってきちゃいました。

 …その4の文末で「もう行かないかも」なんて書きましたが、実はCD先行予約でZeppTokyoのライヴのチケットは取っていたんです。でもあのイベントに行ったらそれで1回満足しちゃって…ライヴは行かなくていいや…って思ったんです。なんかあのオーディエンスの雰囲気には入り込めないなぁーって。自分も歳ですし。

 時間が経つにつれ、チケットあるしやっぱりためしにちょっと1回行ってみようかなぁと気が変わって、結局行ってきてしまいました。

 こうやってまたまた、新谷良子にハマっていく…

 ZeppTokyoは去年観に行ったKRAFTWERK以来です。

 Zeppに早めに着いたので、ファーストフードで腹ごしらえをしたのですが、いるいる!いかにもみんなこれから新谷良子のライヴに行くって感じの人達が。一目見てすぐ判る。あまりにも判り易くて笑っちゃった。ナイン・インチ・ネイルズのTシャツを着ている人も見かけたけど、彼も行くのかな?もしそうだとしたら趣味が一緒だな。
 
 ファンクラブ優先の入場だから自分は当分入れないと思ったので、しばらく上の通路で様子を見ていました。そしたら通り過ぎる人々が、Zepp前に並んでいる人達を見て色々話していたので、そちらの会話に耳を傾けていました。

 「何?誰?」「みんな同じTシャツ着ているよ」「あ、何かポスター張ってある」「何?キノコ?」「誰?アイドル?」「モー娘系とかじゃない?」

一度お母さんの団体から自分に「誰のコンサート?」とか訊いてくるから思わず「さぁ?」なんてトボケてしまいました(良子ちゃんゴメンナサイ)。

 そうこうしているうちに自分も会場に入り、(さっきのお母さん達に入って行く所見られていたらハズカシイー)フロアーのやや上手寄りで観る事にしました。

 みんな詰めないで結構間空けて場所取っていたんですよね。もうちょっと詰めればみんななるだけ前の方で観れるのにって思ったんですけれど、多分開演したらみんな詰めるんだろうと思って気にしませんでした。

 開演したら、なんでみんなが間を空けているのかが判りました。周りみんなが飛び跳ねる飛び跳ねる!面白そうだから自分も跳んでみました。そしたら自分歳の割に結構高く跳べてしかも滞空時間が割と長かったので気持ち良かったんですよ。調子に乗って何回も飛び跳ねていたら途中で疲れました。やっぱり歳だ。

 この前のサマソニのナイン・インチ・ネイルズのライヴで暴れまくった時も途中バテて苦しかったからなぁ。気を付けないと。歳自覚しないと。

 自分があと10歳若ければ、8/27の仙台にも行って、そのまま伊豆修善寺に移動してMETAMORPHOSE 05(オールナイトイベント)のTORTOISEも観に行ってたな。

 それでも今回良子ちゃんのライヴ、ノリがとても良かったから自分の体もノリノリで汗いっぱいかきました。そうか!だからみんなタオル首に巻いてんのか。

 ギターが今回1人増えたから音に厚みが増した分、みんな砕けた演奏をしていて面白かったですね。そう、こういうのが観たかったんです。
 
 センセイなんかピートタウンゼントばりの大車輪ストロークに加え、ソニック・ユース(?)の様にスティックならぬサイリュームでピッキングする始末。ベースシンセも仕込んでいた?

 まこっちゃんはメンバー紹介でピンクのストラトを手に取り(お!Charじゃん!)、しまいにはそれを投げ倒す始末。そうか!だからギター代えたのか。大事なセミアコ投げるわけにはいかないもんな。オレンジ(アンプ)を仕込んであったのもアレだけのためだったっけ?

 ピンクのストラトで思い出したけれど、自分、もし良子ちゃんがギター持つならリッケンバッカーが絶対似合うと前から思っていたんだけれど、なんか既に北なんとかって言う、声優だかアニソン歌手だかがリッケンバッカー持っていたなぁ。

 R・O・N君。自分もそれ昔やった事あるよ。ギターのピックアップに音の出るおもちゃを近づけるやつでしょ。みんな思い付く事は一緒だね。

 砕けるだけじゃなくて、ちゃんと見せ場のある演奏もあったね。ギターソロのユニゾンとか。

 みんながこうやって砕けてくれるのって、実は良子ちゃんにとってもとても良い事だと思うんですよ。周りがそれこそ黙々と演奏に集中されるとかえって良子ちゃんにプレッシャーが掛かるでしょう。その辺ちゃんとみんな考えてるんだよね。

 実際、DVDで観た前回のツアーの時はしょっちゅう「ちょー緊張してる」って連発していたけれど、今回のZeppでは一言も「緊張してる」なんて言ってなかったんじゃないかな?少なくともそう言っていた印象はなかったな。

 そう言う良子ちゃんも成長していたね。歌が前回よりも安定していました。冬のツアーからまだ期間がなく、なおかつ他の仕事でも忙しいのにさすがですね。場数を踏んでいったっていうのもあるんだろうね。

 とにかく、今回の新谷良子のライヴを観て思ったのは“ノリ”を大事にするライヴなんだなと。

 でも残念だったのは、「恋の構造」と「Tomorrow」が聴けなかった事かな。「恋の構造」は自分が新谷良子の中で初めて聴いた曲で、1発で好きになった曲でもあるし(イントロカッコイイ!)、「Tomorrow」もファンクに演奏すればこれこそノリのいい曲はないのに。

 でもなんか良子ちゃんのライヴはこれからもクセになるかも。(←とりあえず今はそう思う)たまにはこういう別世界もいいもんですね。

 とりあえずツアー・ファイナルお疲れ様ですね(追加公演を除く)。個人的に心の中でマリアローザ(ジロ・デ・イタリアという、イタリア最大の自転車ロードレースで優勝した選手に与えられるピンク色のジャージ)を良子ちゃんに贈呈します。(←コレちょっと言ってみたかっただけ)

 あ、あと衣装もカワイかったな。
scsupo.jpg 今回この試合パーフェクトチョイスの放送なのでCATVしか家では観れないため、スポーツバーで観戦してきました。ピンストライプのユニフォームを着て。

 バーの中はスコットランドサポーターがほとんどでしたね(と言ってもスコットランド国籍だと思われる人達ばっかりだけれど)。心強い。イタリアサポーターはほとんどいませんでした。少なくともイタリアのユニフォームを着ているサポーターはいませんでした。ウェールズ対イングランドを観に来ていたサポーターも数人残っていました。

 キルトを身につけてバグパイプ吹いてる本格的なサポーターもいましたよ(もちろんスコットランド国籍だと思われる人。写真右の人)。「フラワー・オヴ・スコットランド」「アメイジング・グレイス」「蛍の光」等をちゃんと吹いていました。

 自分の着ていたユニフォームを見た別のキルトを履いたサポーターに(写真左の人)エンブレムの所をキスされました(汗)

 って言うか、スコットランド国籍のサポーター達みんなやかましいぞー!(笑)みんなちゃんと試合観てますかー(笑)。隣にいたイタリアサポーターなんか「うるさい!」って言って前半だけ観て出て行っちゃったぞ。あと彼ら1日に何回「ファック!」って言っているんだろうか?後半なんかテーブルだか壁だか思いっきり叩くサポータなんかもいたし。

 試合の方は…前半は良かったんですけどね…後半バテたって云うのもあるだろうけれどゲームが作れずイタリアに攻められっ放しで、コーナーでやられちゃいました(結果1-1)。

 ヘディングシュートを決めたケニー・ミラーはキレが良かった。前線に張っているってだけでなく、自らゲームを作っていく様な姿勢もあったし。

 キーパーのクレイグ・ゴードンは終始安定した守りでたのもしかった。彼のお陰で助けられた事が何度もありました。

 クリスチャン・デイリーとジャッキー・マクナマラがいてくれると何か安心感があるんですよね。ジャッキーを見ているとつくづく彼が抜けたセルティックの穴は大きいなぁなんて思ってしまったり。(何度か左から抜かれる事はあったけれど)あ、デヴィッド・ウィアーも1つ危ないシュートチャンスを潰していましたね。

 バリー・ファーガソン、ゲームコントロールはいいんだけれど、あの手癖の悪さはなんとかして欲しいといつも思うんですよね。なんか露骨なんだもん。どうせやるならもっとさりげなくやってくれ。いつもヒヤヒヤさせられるよ。ほらイエローもらった。

 あとポール・ハートリーも良かったなぁ。右の狭い所を何度か突破してましたね。キーパーといい、ハーツが好調なのも頷けるかも。

 クレイグ・ビーティー初A代表で初イエローですか…う~ん確かに最近クラブで出場機会が少ないマクファーデンを出すよりはクラブでスーパーサブとして毎回しっかり結果を出しているビーティーの方を普通の監督なら出すわな。あれ、マッキャンって最近サウサンプトンでレギュラーで出ているんだっけ?

 それにしても、オランダ戦でも思ったけれど、ハンプデン・パークってホント雰囲気いいですよね。建物だけ立派でも、その中に入る人が良くなければこうはいきませんからね。

 まあ、結果はドローになってしまいましたけれど、このチームに成長の兆しが見えた様な気がします(と思いたい)。次のノルウェー戦もがんばってくれ。
  Bill Nelson's Red Noise/Sound-On-Sound

rednoise1.jpg 最重要盤!

 テクノポップファン必聴!/パンクファン必聴!/ロックファン必聴!/ニューウェイヴファン必聴!/DEVOファン必聴!/初期XTCファン必聴!/初期P-MODELファン必聴!/ポリシックスファン必聴!/ビル・ネルソンファン必聴!/ショップ・メカノに足を運べる人必聴!/布袋寅泰のギターが好きな人必聴!/パンクの破壊的な要素に、テクノポップの人をおちょくった様なセンスが融合した音楽に興味がある人必聴!/パンクと言っても演奏はしっかりしてなきゃダメ!と思っている人必聴!/「この曲の流れからなんでいきなりこうなるかなー」って云う音楽が好きな人必聴!/打ち込みでシンセサイザーを鳴らしている音楽だけがテクノポップだと思っている人必聴!/今までギター系の音楽は好きだと思った事がないなんて言っている人必聴!/今やレディオヘッドのプロデュースでも知られるジョン・レッキーの過去の偉業を聴いてみたいと思っている人必聴!/furenaide.jpg「ノイズはホワイトノイズとピンクノイズしか知らないや」なんて事言っている人必聴!/「どうせベテランがその当時の流行りを器用に取り入れてただけなんでしょ?」なんて事言っている人必聴!/ビ・バップ・デラックスみたいのだと思っている人必聴!/ビル・ネルソンのソロみたいのだと思っている人必聴!/「ビル・ネルソンって誰?」とか言っている人必聴!/ビル・ネルソンの事を阿部寛だと思っている人必聴!/とにかくこれ読んだ人必聴!/ストップ/ゴー/ストップ/芸術/社会/産業/

Sound on Sound / Bill Nelson
  GABI DELGADO/MISTRESS

gabi.jpg DAFのヴォーカル、ガビ・デルガドのソロアルバムです。

 DAFの頃の様な硬質なハンマー・ビートとはうって代わって、ここではラテン・フレイヴァープンプン漂うサウンドに変貌しています。なのに情熱的と云うよりどこかクールさを漂わせるのですが、ガビのセクシー(と云うよりスケベ)なウィスパー・ヴォイスでジワジワと攻めてくるヴォオーカルがそう思わせる要因の様です。

 この辺の気持ち良さは、気持ちいいと気持ち悪いが紙一重的な、一歩間違えると自己陶酔型の勘違い野郎に陥ってしまいがちな、(いや、彼は決してナルシストではなく、マゾヒスト。)その代わりハマってしまうとクセになるギリギリのところに位置したタイプと云った所でしょうか。

 またクールさをも漂わせる理由のもう1つに、バックバンドが職人的に無難にこなした演奏がそう思わせるのかもしれません。バンドに自己主張はなく、ラテン特有の腰を振りたくなる様な気持ち良さを普通に引き出した、素直な演奏です(カンのヤキ・リーベツァイトがドラムを叩いていると云うのが意外ですが)。でも逆にこのアルバムではこの方がガビのヴォーカルに見事にハマっているので正解です。

 ではノリはいいけれど、サウンド自体に聴き所はないのかと云うとそんな事はなく、シンセ・ベースや、シンセ・マリンバ風のパーカッシヴな音や、プリミティヴな信号音等を演奏に気持ちよく絡ませています。この辺はガビの個性を生かした、プロデューサーのコニー・プランクのセンスの良さなのでしょうか。

 このアルバムもCD化されるのは時間の問題かと思うのですが、どうなんでしょう?

>> DAF/「小者・悪者」
  MOEBIUS-PLANK-NEUMEIER/ZERO SET

zeroset.jpg 最重要盤!
 クラスターのディーター・メビウス、コニー・プランク、そしてヘヴィー・サイケバンド、グル・グルのドラマー、マニ・ノイマイヤーの、82年にリリースされたこの3人では唯一のコラボ盤です。

 曲調はほぼ変化なく反復で、シーケンサーで走る電子音の粒をフィルター変調で色付けし、その上にトリップ感のあるシンセ音が乗り、更にマニの躍動感あふれるドラムが絡む、“酔えてノれる”気持ちのいいアルバムです。

 「反復」「シーケンサー」「生ドラム」という所からDAFをイメージするかもしれませんが、あそこまでシンプルさは感じさせません。それは上に乗せるシンセの扱い方の違いもありますが、躍動感はあるけれど音数を必要最低限に、タイトに叩くDAFのドラムに対し、シーケンサーにしっかり同期しつつも、その制限内で表情豊かに叩くマニのドラムとの違いもあると思います。

 1曲目の「スピード・ディスプレイ」なんか、シンクロしながらドンドコとタムを回すジャングル・ビートがカッコ良すぎです。

 ともかく、「打ち込みに生ドラムを導入する場合、フュージョンになってしまわない様タイトに叩く」というテクノの定石をこのアルバムで見事にくつがえしました。

 勿論、上に乗っかっている音も刺激的だし、下を走る電子音も気持ちいいからこのアルバムは素晴らしいのであって、メビウス、プランクという、気持ちいい音の出し方を知っている人達だからなせる業でもありす。

 これもリエゾン・ダンジュルース同様、現代のテクノ・アーティスト達に多くリスペクトされている大変重要なアルバムです。

 両方のアルバムに絡んでいるコニー・プランクは、ホント偉大です。

 98年にマニ・ノイマイヤーが来日した時の永田一直と共演したライヴで、アンコールにこのアルバムの1曲目を演ってくれたんですよね。感動しましたよ。彼当時60近かったのにパワフルなドラムが健在でカッコよかった。
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