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音楽がいくらあっても足りない。

20070303140240.jpg 80年代中期から90年代初期まで活動していたイギリスの先鋭的な21人編成のビッグバンド。ジャンゴ・ベイツが当時在籍。3枚のアルバムと、1枚のライヴアルバムをリリースしました。

 ここでオススメするのは1stで、2nd以降の方が完成度は高くなりますが、このアルバムの方が勢いが感じられ、演奏の一つ一つが、ウチのバンドサウンドをとにかく聴いて欲しいと言っているかの様で、エネルギーが伝わってきます。決して気持ちだけが先行して、演奏がついて来ていないと言う事はなく、なるほど伝えたがっているだけの音はあるなぁと頷いてしまう程の説得力があります。

 ジャズ・パッセンジャーズ同様、皆でジャズを楽しんでいるかの様な雰囲気と、演奏者一人一人の個性が感じられ、尚かつうまくアンサンブルに溶け込んでいて個人の突出を感じさせないいい距離感があります。21人という大編成でその距離感を保てるのだからすばらしい。まあ、ビッグバンドというものはそういうものなのでしょうけれど。
又、伝統的なジャズの流れを継承しつつ、決してそれだけには留まらず、サルサやゴスペルなど色々な要素を取り入れたりもして、曲に幅を広げています。

 解散後は、ジャンゴ・ベイツのソロにより、ほぼ同じメンバーでビッグバンドを継承しますが、そちらはルース・チューブスよりも更に屈折しています。
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