知名度の低いオススメアーティスト

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「日本では認知度が低いけれど、日本人ならこのテの音楽好きな人多いハズ」シリーズの第4弾です。今回は「ルパート・ハイン(Rupert Hine)」を紹介します。
と言っても、今まで紹介した中では1番日本でも認知度の高い方ですね。ただそれはどちらかと言うと、ティナ・ターナー、ハワード・ジョーンズ、フィックス、ラッシュ、スザンヌ・ヴェガ等の、プロデューサーとして知られている方が多いんですが。彼はキーボーディスト兼ヴォーカリストとしてソロ作品をいくつも出しているのです。
でも友達にオススメとしてNEW MUSIKの「WARP」を聴かせた時は皆口を揃えて「凄くいい」と言ってくれるのですが、ルパート・ハインのソロを聴かせると皆首を傾げるんですよ。
確かに歌声にクセがあって好き嫌いが分かれだろうし、自分も最初に聴いた時は「ただの暗いアルバム」と言う印象しか持っていなかったんですね。しかし何度も聴き込んでいくうちにこの人の作品の素晴らしさがわかっていったんです。

特にオススメなのが、1981年にリリースされた「イミュニティ(IMMUNITY)」なのですが、とにかくこの人の創りだす音の空気感が独特なんですよ。重たいのに乾いてる、狭いのに奥行きがある、息苦しいのに深い…この一見すると矛盾する言葉の羅列なんですが、まさにその言葉の様で、音のパーツ1つ1つの組合わせが緻密なまでに考え込まれ不思議な空気感を漂わせているんです。この辺の空気感は、ザ・ビートニクス(高橋幸宏+鈴木慶一)の「ダイヤモンドの箱舟」という曲にも似た様な雰囲気を感じますが、多分ビートニクスの方が影響を受けたのでしょう。

また「神経性退屈症」という曲で聴く事の出来る日常生活音、蛇口をひねる音とかコップに水を入れる音等の曲への盛り込ませ方の妙さは、ホルガー・ヒラーのソロ作品に通ずるものを感じます。

81年と言ったら時代はニューウェイヴ真っ盛りでこのアルバムもシンセの使い方とか多少その辺の影響を受けているのですが、決してそのままモロではなく一旦本人の中で消化して本人の解釈としてのニューウェイヴが打ち出されています。

先程彼の創りだす空気感の事を“狭い”と形容もしましたが…人は独りでいる時にいろいろ頭の中で考えを巡らしたりしますよね。そういった状況を起こす空間は大抵“狭い”事が多かったりすると思いませんか。狭さって人そのものの内面を見つめるきっかけを作ると思うんですよ。そう、そういう意味でこれはとても内面的なアルバムとも言えるんです。更に言うとそういう意味では、閉所恐怖症の方にはこのアルバムはオススメ出来ないかも(笑)

この神経質なまでのこだわった音の作り方やアルバム全体的に漂う緊張感などから、個人的にナイン・インチ・ネイルズをも思い起こさせてしまう事もあります。但し、ナイン・インチ・ネイルズの様なラウドや激しさは全然ありませんが。逆にナイン・インチ・ネイルズがもしこのアルバムを聴いた事がなければ是非聴いてもらいたいものです。共感する部分がきっとあるはずだと思うので。

ruperthine.jpgそんな素晴らしい音世界を創り上げるルパートのソロなのですが、彼名義のアルバムは1回も売れた試しがありません。そういう意味では彼のアルバムこそが“隠れた名盤”と言えましょう。

ルパート・ハインは他にも「クワンタム・ジャンプ」や「シンクマン」なるバンドを演っていましたが、その辺は特にオススメしません。彼のソロの、特に80年代以降にリリースされた3枚(「イミュニティ」を含む)をオススメします。

今回も懲りずに似顔絵書いてみましたが、今回も懲りずに似てません。
個人的にはルパート・ハインの事を「音楽界の山田康雄」と呼んでいます(笑)
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80年代後期に「スタンプ(STUMP)」という、UKのヘンテコ、バカテクバンドがいました。
ギーター、ベース、ドラムス、ヴォーカルの4人組で、ベースの人がサンプラーでSEを鳴らしたりもしていました。

自分がこのバンドを初めて知ったのは今から15、6年前、布袋寅泰がナビゲートをつとめたFM番組で彼がかけていたのを聴いてからで、変わったバンドだなあという印象を受け、気になってレコード屋で探してみました。それがなかなか見つからなく、ある日友達が持っている事を知ったので聴かせてもらいました。

とにかくこのバンドは何もかもが“変”なんですよ。ベースがグニャグニャで変だし、ギターも不協和音のスライドギターで変だし、ドラムは不自然なフレーズを無理矢理叩く様な強引さだし、ヴォーカルは好き嫌いが分かれる様なクセのある歌い方だし。で、これがバカテクなのにシリアスさや小難しさを感じさせず愉快なポップに仕上がっている所がまたユニークなんですよ。80年代後期に活動してたバンドにしては異質でした。

田中雄二氏が自らのウェブサイト(今は閉鎖)でスタンプの事を大々的に取り上げていたので、そこで大分参考になりました。お陰で大体のスタンプの音源を手に入れる事が出来ました。
スタンプについて(わずかな)いろんな文献で引用されている言葉をここで並べてみると、「キャプテン・ビーフハート&ヒズ・マジック・バンドあたりの、ねじれたブルースやカントリーをベースにしたもの」「XTCをもっとヒネクレさせた」「トーキング・ヘッズを足した様な」等々…この辺の言葉を聞くと聴いてみたいと興味をそそられる方も多いかもしれませんが、いかんせん日本では彼らの音源を入手するは困難です。自分も海外のネット・オークションや、海外のレコード屋で入手したのがほとんどでした。その代わり中古屋で見つけると認知度が低いので値段が安かったりするからありがたいんですけどね。
ベースのケヴ・ホッパー(KEV HOPPER)は解散後、ソロアルバムも出していて、89年リリースの「STOLEN JEWELES」では、サンプラーで人の声や日常生活音などをネタに使って面白い音楽をここでも作り上げています。この辺はスタンプのメジャーデビューアルバムをプロデュースしたホルガー・ヒラーのソロ作品に通ずるものがあります。
更に彼は2002年にのこぎり使い(ミュージカル・ソー奏者)として来日ライヴもし(←観に行けなかった((泣)))、最近ではラウンジ系のゆるい音楽を演っています。
他にも彼は「TICKLISH」というエレクトロニカのユニットに参加してPowerBookG4を操ってたりもしています。

とにかくこのスタンプ。日本ではなかなか音源を手に入れるのが難しいですが、興味のある方は気合いを入れて探してみてください。「A FIERCE PANCAKE」というアルバムが一番見つけ易く、入門編と言えるでしょう。

[ブログ内関連記事]

>>スタンプ の PV

>>祝!スタンプの「A FIERCE PANCAKE」がCD再発

>>元スタンプのベーシスト、ケヴ・ホッパーが自身のサイトで…

>>やっとキター!!

>>KEV HOPPER/stolen jewels
今日はジャンゴ・ベイツに続き、日本であまり知られていないけど日本人ならこのテの音楽は好きだろうと思うミュージシャンの紹介を。

 まだまだ世界には面白いバンドがいる!そう思わせてくれたスウェーデンの2人組、マッツ・エイベリー(vo,key,harmonica)とモルガン・オーギュレン(ds,etc.)の奏でるサウンドはとにかくハチャメチャで摩訶不思議。また卓越した演奏技術でこれでもか!って位の勢いで聴く者を圧倒させるのですが、それは例えば…もしエイフェックス・ツインの様なメチャクチャな音楽を生演奏で表現しようとすると、相当な演奏技術を要すると思うんですよ。それと一緒で彼らの演奏は彼らの摩訶不思議な楽曲を表現するために必要な技術なわけであって、ただ演奏の技術の高さを見せ付けるだけの自己満足モノのとはわけが違います。(この辺は日本のティポグラフィカにも同じ事が言えます)
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 マッツのもつポップ性(と言ってもひとクセ、ふたクセあるヒネクレたポップ)と、モルガンのもつマニアック性(と言っても重々しく難解なものではなく思わず「ニヤッ」ってしてしまいたくなる様な愉快な音が散りばめられた聞き手になじみ易さを与えてくれる音)がうまい具合に溶け込み合い、表現豊かな幅の広い音楽になっていて聴く側を飽きさせません。
また彼らの様に演奏技術をもったミュージシャンだと大概毛嫌いするであろうプログラミング系の無機的な音も抵抗なく積極的に取り入れるなど、テクノ、ブルース、メタル、民族音楽等、自分達の音を表現するために必要ならば何でも吸収するという柔軟性をも持ち合わせています。そこにも彼らの持つ音の幅の広さを感じさせます。

 自分はレコメン系は好きなのですが、いわゆる“プログレ”は小難しさが鼻についてあまり好きでは有りません。このマッツ/モルガンも変拍子が多い事も有りプログレにカテゴライズされる事が多いのですが、プログレ好きだけでなく、それ以外の、面白い音楽を求める多くの人達にもっと聴いてもらいたいです。
あとよく彼らの音楽を「ザッパ系」とも言われる事が有るのですが、「ああ、あんな感じなのね」ってそこでイメージを固定されてしまいがちなので、本当はあんまりこの言葉は使いたく有りませんでしたが、これも一応言っておきます。

 2003年に来日もしてまして、自分は吉祥寺のスターパインズカフェのライヴに観に行きました。ド肝を抜かれました。でも実の所を言うと、音で聴くとあれだけ凄まじいのに演奏は割とスマートにこなしていたんですよね。特にモルガンのドラムが。いやそれでも確かに凄かったですよ。でももっともっと凄い演奏を観に行く前に頭の中で想像していたから、ちょと拍子抜けしてしまいました。決して物足りなさは感じませんでしたが。この辺はディラン・グループを観に行った時のアダム・ピアースのドラムと逆の印象を受けましたね。

>>マッツ/モルガン・バンドの「サンクス・フォー・フライング・ウィズ・アス」を購入

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今日はジャンゴ・ベイツ(Django Bates)と言う、イギリスのジャズミュージシャンの話をします。

ジャズと言っても、自分はほとんど王道のジャズは知らなくて、このジャンゴも、言うなれば、世間では邪道なジャズなのかもしれません。

実際日本にはほとんどジャンゴ・ベイツのCDが売られていません。


日本で彼を紹介する場合、ビル・ブラッフォードの初期アースワークスにキーボード兼ホルン奏者として在籍していたと説明すれば分かる人も多いかと思います。自分も実際このアースワークスのCDを知人から借りて聴いて知ったのが最初です。でも自分はアースワークスにはピンと来なくて、彼のソロを聴いてからの方がハマりました。

彼の音楽の特徴は、ジャズと言ってもシリアスではなく、オシャレなそれでもなく、ちょっとヒネクレた、ユーモアのある聴いてて楽しくなるジャズです。
音数も割と多く、アレンジが複雑なのも彼の特徴なのですが、決して難解さを感じさせません。音楽って楽しいんだって言う事をジャンゴを聴いてると改めて思えてきます。

彼は“ルース・チューブス(Loose Tubes)”と言う、ビッグバンドにも在籍していた事も有りました。ジャンゴのソロ程ヒネクレてはいませんが、こちらも音数が多くアレンジが複雑、だけど聴いてて楽しくなるジャズです。

このテの音楽は、日本人なら絶対好きな人が多いと思うのですが、先程も述べた通り、日本にはほとんどジャンゴ・ベイツの音源が売られていないのが現状です。自分も彼の音源を探すのに苦労しました。

彼のウェブサイトで彼の曲の触りを聴く事が出来ます。djngbtsllst.jpg

http://www.djangobates.co.uk

因に自分のオススメアルバムは

LOOSE TUBES全作品

・HUMAN CHAIN 名義の「HUMAN CHAIN」と「CASHIN' IN!」

・彼名義の「SUMMER FURUITS」と「WINTER TRUCE」と「LIKE LIFE」

・彼がゲスト参加しているHANK ROBERTSの「LITTLE MOTOR PEOPLE」

です。
中古CD屋などで見かけたら、是非手に取って聴いてみる事をオススメします。

彼の似顔絵を描いてみたんですけど、あんまり似てない…なんかミハエル・シューマッハーみたいになっちゃった(笑)

>>ジャンゴ・ベイツの動画

>>好きな曲ベスト5
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