結構好きなこの曲

ここでは、「結構好きなこの曲」 に関する記事を紹介しています。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
ロビン・スコット…というよりは、最近だとJTのCMでも使われている「ポップ・ミューヂック」でヒットを飛ばした“M”の名の方で知られていますが、いわゆる一発屋、もしくは坂本龍一の「左うでの夢」での起用価値の薄さなど、あまり印象が良くありません。

04160002.jpg


それでも82年にリリースされた「Famous Last Words」は良く出来たアルバムだと思います。ここでは高橋幸宏の一音、一音に重みのあるゲートがかったドラムがTR-808(リズムマシン)に気持ち良く絡みます。ロビンはYMOの「ラップ現象」のドラムを気に入り幸宏にオファーをかけたんだとか。頷けるドラムの使い方です。収録曲「Neutron」での軽快なノリの上に乗っかる幸宏の重圧感のあるビートの組み合わせなんか最高です。ちなみに自分はこの曲とトーマス・ドルビーの「ハイパーアクティヴ!」をバンドのセッティング中にDJで続けてかけてみた事がありますが、ノリとしてはいい具合に繋がりました。
このアルバムには他にもギャング・オヴ・フォーのアンディ・ギルや、キング・クリムゾンのトニー・レヴィン、マガジン/ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズのバリー・アダムソン、トーマス・ドルビー等、ゲストミュージシャンが豪華です。それぞれのミュージシャンの持ち味をロビンは有効的に活かし独自のポップセンスにうまく吸収しています。中には収録曲「The Bridge」なんかモロデヴィッド・ボウイだったりもしますが、そんなどこかインチキくささが漂う所もMの魅力だろうと自分は思います。

04160001.jpg


前置きが長くなりましたが、そんな彼の曲の中でも自分は「Famous~」の翌年にリリースされたシングル「EUREKA・KA・KA!(ユリイカ・カ・カ!)」が大好きです。この曲の特徴は当時流行りのいわゆる「サンプリング」なのですが、その方面ではアート・オヴ・ノイズが第一線でしたし、ケチャの導入もポップ・グループやYMOの方が先だったり、「ドモリング効果」もポール・ハードキャッスルの「19」やデッド・オア・アライブの 「Something in My House」の方がポピュラーでしたから、無名な曲故にどうも後出し感というか二番煎じな印象がしてしまいます。しかしリリースは83年と割と早く、自分はリアルタイムにその衝撃を体験する事が出来ませんでしたが、サンプリングが珍しくもない時期に初めてこの曲を聴いても驚きでした。そのサンプリングのセンスがアート・オヴ・ノイズとどう違っていたのかと言うと、複数のサンプリングネタ(主に声ネタ)を巧みに操り痛快なポップソングに聴かせてしまう所です。ここでは「ポップ・ミューヂック」の様なロビン節は影を潜め、無機質で淡々と歌っているのですが、それをもポップに聴かせています。もしかしたら初めて聴く人には今だとチャチに聞こえてしまうのかもしれませんが、前述同様、そんな所も魅力の一つなのだと思います。

「EUREKA・KA・KA!」は「Famous Last Words」のCD化にボーナストラックとして収録されたのですが、7インチシングルのオリジナルではなく、12インチシングルヴァージョンをブツ切りにした酷いヴァージョンになっています。12インチヴァージョンは7インチの音をただ引き延ばしただけの様な(厳密に言うとそうではないのですが)安直な印象を受けてしまい自分はあまり好きではありません。この曲はあの短い尺の中で繰り広げられる(リズムではなく展開の意味での)テンポの良さがいいんです。それなのにこのボーナストラックは、曲の展開を無視した、音のサワリだけを聞かせる試聴の様ないきなりの終わり方をしていてガッカリです。12インチヴァージョンをそのまま収録してくれた方がまだ良かったものを。この曲の名誉のためにも(笑)あえて言います。あれはニセモノです。

今年(2007年)の頭にMの一連のアルバムが紙ジャケで再発されたので、これを機会に「EUREKA・KA・KA!」をオリジナルヴァージョンに収録し直してくれる事を期待していたのですが、ボーナストラックの曲順がそのままなのでアヤシいと思い購入していません。同時に発売されたベスト盤にもこの曲が収録されていたので、試しにそちらは購入してみたのですが、やはりニセモノヴァージョンでした(泣)。
スポンサーサイト
P-MODELのドラムと言えば、初期からのファンだったら、パワフルで聴く者を圧倒する田井中貞利、90年代からのファンだったら、千手観音な手さばきで聴く者を魅了する上領亘が人気だとは思いますが、自分は荒木康弘のドラムが一番好きでした。

彼のドラムは、バスドラ、スネア、ハイハット各々の役割を無視した様な、正統派なドラマーにしてみればそれは邪道だろうと言える様な叩き方を見せます。しかしそれは、スネアはこうあるべき、バスドラはこうあるべきといった既成理念から縛られる事のない、リズムの持つ自由から見出される一つの在り方なんだと思います。

と言っておきながら、実は荒木在籍時のP-MODELのライブを自分は観た事が無く、アルバム(記録媒体)からでしかその音を体験した事がありません。

krkdrnpttrn.jpgそんな荒木氏のドラムが堪能出来るP-MODELの「カルカドル」「ワン・パターン」の2作品が、このたび紙ジャケで再発される事になりました。この2作品には、2拍4拍にスネアを入れたがらない(入ってないわけではないが)ある意味荒木氏の意地の様なものを感じます。もしかしたらそれは全てリーダーの平沢進による指示によるものなのかもしれませんが、どちらにせよこの2作品の醸し出す不思議な音空間に彼のドラムが一つ貢献しているのは間違いありません。

prtdrm.jpg彼はP-MODEL在籍時に荒木康弘名義で「PROT DRUM」とタイトルするソノシート(三浦俊一の「D-SIDE」とカップリング)をリリースしているのですが、この曲がまたカッコいいんです。特に後半のドライブ感溢れるドラミングが最高です。ここにどことなく81年のマサカーを彷彿とさせるのですが、例えば、歪み掛かった怪しいヴォイスなんかも、マサカーの「As Is」で聞こえてくるヴォイスにもどことなく似ていたり。またクレジットには横川理彦氏の名前も連ねてあるのでベースは彼によるものだと思うのですが、これがまたカッコいいんです。マルチインストゥルメンタリストなイメージのある横川氏ですが、ここでは疾走ファンクなベースを聴かせてくれます。自分はP-MODELの全てのアルバムの中では「カルカドル」で弾く横川氏のベースが一番凝っていると個人的には思っています。収録曲「1778-1985」を旬名義のヴァージョンと聴き比べてみるとその違いが伺えます(旬のヴァージョンはあれで無機質な所が好きだけれど)。

話が横川ベースに逸れてしまいましたが、ちなみにこの「PROT DRUM」、現在ではP-MODELの「太陽系亞種音 」というボックスで聴く事が出来ます。

荒木氏の様な当たり前じゃないドラムを叩くドラマーは、その観点で言ったら、自分にはスタンプのロバート・マッカーヒーや、エトロン・フー・ルルー・ブランのギグー・シュヌヴィエにも似たものを感じます。

最後に、動画サイトにあがっているP-MODELのライブ映像の中で、荒木氏がドラムを叩いている唯一の映像があったのでそれを紹介します。



[ブログ内関連記事]

>>横川+荒木デュオ(2007.12.20)
またひとつカテゴリーを増やしてみました。

ちょっと失礼かなとは思いつつも、「隠れた名曲」だとちょっとおおげさだし違和感があるので、こんなカテゴリー名にしてしまいました。

foe1stfull.jpg「OPERA」F.O.E

「SEX, ENERGY & STAR」に収録

数ヶ月前に、「YMO GLOBAL」とタイトルする、YMOが影響を受けた、もしくは与えたアーティストや、メンバーが関わったアーティストなどのディスクを紹介したディスクガイド本が発刊されました。

この本自体はいろんな意味での中途半端を感じさせられるものでしたが(この辺は話すと長くなりそうなので省きます)、そんな中でも、野中英紀氏自らによるF.O.Eの活動秘話の頁は興味深く読まさせていただきました。

というのも、世間でこれだけYMOの事は多く語られているのに、F.O.Eになるとほとんど語られていないからです。

とはいっても、自分はそんなにF.O.Eにハマっていたわけでもありません。YMO散開後の細野さんの次なるプロジェクトへの期待というのもありましたが、細野晴臣というネームヴァリューで聴いていた様にも今になって思えばしてきます。

但しそんなF.O.Eの中でもおもしろい曲はいくつかあって、その中でも自分は「OPERA」がとにかく好きでした。自分が昔、バンドのセッティング中にフランク・ザッパの「G-SPOT TORNADE」とこの曲のレコードを好んで連続してかけた事がある位です。

機械的に連打するドラムとサンプラーが刺激的なこの曲は、ほとんどリズムだけで構成されていて、こんなのもありなんだと当時度胆を抜かれました。途中と最後に入るリズムの訛りの様なブレイクにも自分にはツボでした。ドラム(サンプラー)を担当していたのが、ゴールデン・パロミノス、ラウンジ・リザーズマサカー、ペル・ウブ他のアントン・フィアーだったっていうのも、今を思えば納得です。

野中氏によるF.O.E活動秘話の頁には、この「OPERA」のモチーフや、どの様にして録音されたのかなども語られていました。

foe1.jpg

写真一番右が「OPERA」で強烈なビートを叩きだしたアントン・フィアーです。

話は変わりますが、野中氏もナビゲートを務めるJ-WAVEで放送中の「JAM THE WORLD」は、いろいろ知識を得たり考えさせられる番組で、毎回欠かさずとはいきませんが、聴いています。ついでに言うと、自分は「JAM~」だと、高瀬毅がメインでナビゲートを務めていた頃が一番好きでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。