【アルバム】その他

ここでは、「【アルバム】その他」 に関する記事を紹介しています。

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 the dylan group/Ur-klang Search

dylangroup.jpg マイス・パレードとしても活動中のドラマー、アダム・ピアースと、マリンバ、ヴィブラフォン奏者のディラン・クリスティーが中心のバンドの2000年リリースの3rdです。

 ディラン・グループと言ったら、よりダビーでクールでミニマルで音響系な1stの方が評価が高いとは思いますが、ロックの持つダイナミズムが大きく表れているこちらの方が個人的には好きです。激しく凄まじいドラミングもこれまでは“音響”という響きの枠にカッチリハマる様なパーツ的なイメージだったのが、ここではその激しさが枠から解放されたかの様な躍動感を感じ、なのに響きには巧く作用しているという、よりバンド感のあるサウンドになっています。自分はツインドラムにはあまり必要性を感じないと思う方なのですが、このアルバムでのツインドラムが作り出す揺れやアンサンブルの気持ち良さを聴くと、考えを改めたくなってしまいます。

 音を無駄に詰め込み過ぎないすっきりしたシンプルさがあるので、ヴィブラフォンの響きの美しさが鮮明に耳に伝わってきます。1曲目からマリンバとヴィブラフォンのミニマルなアンサンブルで幕を開けるのですが、それはTORTOISEの「テン・デイ・インターヴァル」にも並ぶ程の美しさを持っています。2曲目では最後にひたすら繰り返されるマリンバ、ヴィブラフォンのアンサンブルから切なさも聞こえてきます。

 実は自分は最初はディラン・グループを表面だけでしか聴いていなくてあまり魅力が分かりませんでした。シンプルさから物足りなさを感じたり、ひたすら繰り返すのもただクドいと思っていただけでした。しかしライヴに行ってダイナミックな演奏に魅了されてからアルバムを聴き直してみたら良さが分かりました。多分、自分にとっては音響系だの、ポストロックだといった予備知識がこのバンドには必要が無く、最初から素直にロックとして聴いていればもっと早く魅力に気付いたのかもしれません。
スポンサーサイト
  NEW MUSIK/WARP

warp.jpg 80年代にa~ha、ネイキッド・アイズ、キャプテン・センシブル、マリ・ウィルソン、B-52's等をプロデュースした事でも知られるトニー・マンスフィールド(vo,g,syn)のバンド、ニュー・ミュージックの82年にリリースされた3rdにしてラストのアルバムです。

 ニュー・ミュージックの曲はほとんどが8ビート、ギター・コードのストローク、シンセの白玉と演奏が割とシンプルなのですが、とてもメロディアスでポップを感じさせ、良質で聴く側に馴染み易さを与えてくれます。但し編集には実験的で、テープの逆回転やらピッチの変速やらいきなりのブツ切りといった乱暴振りが随所で伺えるのですが、これがこどもの仕掛けたいたずらの様で引っ掛かった側(聴く側)も「やったなー」って言いたくなる様な微笑ましさを感じてしまいます。


 1st~2ndまではドラムが生でベースギター奏者もいたのですが、このアルバムからドラムをシモンズに換え、ベースをシンセベースに換え、サンプリングを導入し、それまでのバンドスタイルからよりエレクトロニクス色の強いサウンドに変貌しています。サンプラーを導入する事によりトニーの実験心がより深まったといった感じでしょうか。逆回転技はここでも健在です。

 アレンジは今作もシンプルで音数は少なめ(な感じに思わせるすっきりとしたもの)で、ギターもここではやや控えめですが、その控えめさ加減が効果的で逆に曲を引き立たせています。(と言いながらも1曲目からギターのカッティングですが…)反復性も今作では強く、前半と後半に分けてノンストップで曲が繋がってもいます。

newmusik2.jpg リズムには今回特徴的な“跳ね”を感じさせるのですが、これは今作から加入したクリフ・ヴェナー(perc,vo)の功績がもしかしたら大きいのかもしれません。収録曲の先行シングルと、本作のリズムの違いを聴き比べると、クリフの力量が徐々に発揮されてきている様な気が何となくします。

 アナログシンセの名器、プロフェット5の特徴でもあるフワッとしたくすんだ音色がこのアルバム中随所で包み込んでいます。

 曲名にシュールなものが多かったり(「惑星は気にしない」…なんだそりゃ)、歌詞も規則的に単語を並べてみたり(「I Repeat」の「I 何々」とか、「Warp」での「system」の連呼など)コトバの選び方からにもこのバンドの面白さを感じさせます。

newmusik3.jpg ビートルズのカヴァー「All You Need Is Love」の収録に、同じタイトルのトニーオリジナルの曲も並んで収録されているのですが、こちらではアコースティクギターのストロークの上にヴォーカルの美しいハモリが乗り、それに絡むヴォコーダーのコーラスが有機的に作用するという、ビートルズのとは引けを取らない位の美しさを持っています。

 「Here Come the People」の、水の跳ねたサンプリング音がリズムを刻み、最後にそれがループした時の美しさは、CD化されボーナストラックとして収録されたこの曲のシングルヴァージョンがアルバムの終演として締めくくっています。

 このバンドにある、シンプルな中にも満足感をを感じさせる要因は、遊び心のある実験心が盛り込まれているのと、ここぞという所で刺激するツボをよく心得ているセンスがあるのと、そして何より、良質な“ポップ”であるという所です。そう、ニュー・ミュージックはここでもしっかり“ポップ”なんです。以前ポール・マッカートニーがエルヴィス・コステロと共演した時に「あなたは難しいコードを使いすぎる」と指摘したと言います。それはメロディーそのものが良ければ余計な装飾はいらないという事だと思うのですが、ニュー・ミュージックにもそれ位の良質なメロディーを持ったポップセンスがあります。

 あと個人的にトニー・マンスフィールドの歌声が大好きなのですが、彼はポップなメロディーに合った声質をしているのだと思います。それこそ、ポップじゃない曲でもトニーが歌えばポップに聞こえてしまうかの様に。因に高橋幸宏の「What, Me Worry?」に収録の「Disposable Love」でBメロを歌っているのはトニーです。

 ただこのアルバムは全般的にドラムがシモンズなので、その辺で古くささを感じさせるのは否めません。今や「オーケストラヒット」「ゲートリバーブ」と共に今使うと恥ずかしい音になってしまった感のあるシモンズ。個人的には好きな音なので気にならないのですが…

 これも個人的な話ですが、無人島に1枚だけ持って行くならこのアルバムと決めています。沢山の音楽を聴いてきてなぜこのアルバムなのかは自分でも疑問なのですが、他のアルバムを諦めてでもこれを持って行きたいと思わせる魅力がどこかにあるんです。ただ、TORTOISEのあの美しいアルバム「TNT」も捨てがたくなってきているので最近悩んでいます(笑)。shinobu1.jpg

 余談ですが、成田忍の「SHINOBU」名義のソノシート盤「CERAMIC LOVE」は、このアルバム「Warp」の影響を強く受けているのでオススメです。個人的には同曲のアーバン・ダンスの1stに収録されているヴァージョン(幸宏プロデュース)より好きです。
newmusik4.jpg
 もう一つ余談ですが、1stの「from A to B」に収録の「Straight Lines」を聴くと自動車のCMのBGMにピッタリだといつも思うのですが、どこかで使ってくれないでしょうか



【ブログ内関連記事】

>>「ワープ」についてのloosecubeのつぶやきまとめ


  THE HONEYMOON KILLERS/LES TUEURS de la lune de miel

thmnklrs.jpg ベルギーのクラムドディスクより、設立者でもあるアクサク・マブールのマルク・オランデル(key,sax)とヴィンセント・ケニス(b)が、母体となるイヴォン・ヴルマン(vo,g,sax)のバンドと合体、そこに紅一点のヴェロニク・ヴィンセント(vo)も加わり結成されたザ・ハネムーン・キラーズの、82年にリリースされた唯一のフルアルバムです。

 フランス語を言語にしているためフレンチ・ニューウェイヴにも聞こえるこのバンドは、イヴォン ヴォーカルのパンクの様なテンションの高いものからヴェロニク ヴォーカルのフレンチロリータ風なものまで色様々で、エンターテイメント性のあるおちゃらけたポップバンドといった感じです。

 と言ってもただのおちゃらけバンドではなく、そこにはシリアスな方向に行き過ぎる当時のロックに対するアンチテーゼが込められているので、音楽的にはしっかりしていて毒があります。アクサク・マブールの強者2人がいるからにはただのつまらないバンドでは終わりません。

 イヴォン(かジェラルド)のギターにはクセがあって、まるで初期XTCのアンディ・パートリッジの様です。

 マルクの弾く1曲目のオルガンソロなんかは、これまた初期XTCのバリー・アンドリュースや、初期ラウンジ・リザーズのイヴァン・ルーリーに負けない程の狂いっぷりです。

 ヴェロニクの容姿をジャケットなどの写真で見る限りでは決してロリータ風には見えないのですが、彼女は元々モデルで歌手経験が無く、その素人くさくてぎこちない歌がうまい具合にロリータ・ポップ風になってしまっている感じです。

 とても面白いバンドですが、もしかしたらクレプスキュール好きなんかがこれを聞いても安っぽく聞こえてしまうのかもしれませんね。
 

 CD再発に伴ってボーナストラックとしてアクサク・マブールの曲を演奏した当時のライヴテイクが付け加えられているのですがこれがまた面白く、アクサクの頃のチェンバーロックっぽさを残しつつも、キャバレーくさくもあり、ノイジーでもあるという、なんともいかがわしい音でユニークです。

尚、同名のパンクバンドかなんかが存在しますが、このバンドとは全然関係ありません。

 また、このバンドや他の個性的で多国籍なアーティストの作品を数多く輩出するクラムドディスクですが、ここからリリースもしているベル・カントバイクマンさんのブログで紹介していらっしゃいます。
NINE INCH NAILS/BROKEN

ninbroken.jpg ナイン・インチ・ネイルズ(以下NIN)を聴くと、トレント・レズナー(NINは実質彼のソロ・プロジェクト)が音作りに対して非常に細部にまでこだわっている事が判ります。NINのサウンドで多く耳にする“不快”な音にも彼は全神経を注ぎ込んで作り上げます。実際NINの作品はみな音がいいです。再生機を換えて聴くと、気が付かなかった音を発見し驚く事が多々あります。これは職人的と言うよりも、伝えたい、訴えたい、表現したいという“気持ち”だけが先行して、サウンドは刺激的でさえあればいいとおろそかにする人達とは一線を画す、音楽を創る者としての当然の行為だと言えます。

 ここでオススメするのは、1stと、2ndの間にリリースされたミニアルバムで、うるさいギターと、マシーンが同化した、とても刺激的なアルバムです。これがリリースされた当時、ロックの、うるさいギター系と言ったら、表面の刺激だけしか感じない薄っぺらなものばかりでそこには自分には興味を感じさせるものなどありませんでした。そんな中でこれを当時初めて耳にした時はショックを受けました。 ただうるさいを感じさせるだけではなく、聴かせるうるささをも兼ね備えていたからです。

 本当ならば、激しさの中から切なさ(あるいはやるせなさ)みたいなものが痛い程に伝わってくる次作「ダウンワード・スパイラル」の方を、彼の本当の魅力を知るためにはオススメするべきなのでしょうが、このミニアルバムで受けた何とも言えない疾走感がたまらなく気持ち良いので、是非皆さんにも味わっていただきたくこちらを選びました。これを聴いて良いと思った方は、引き続き「ダウンワード・スパイラル」を聴いてくれればよりいっそうNINの魅力に惹かれると思います。

>>サマーソニック05に行って
  Bill Nelson's Red Noise/Sound-On-Sound

rednoise1.jpg 最重要盤!

 テクノポップファン必聴!/パンクファン必聴!/ロックファン必聴!/ニューウェイヴファン必聴!/DEVOファン必聴!/初期XTCファン必聴!/初期P-MODELファン必聴!/ポリシックスファン必聴!/ビル・ネルソンファン必聴!/ショップ・メカノに足を運べる人必聴!/布袋寅泰のギターが好きな人必聴!/パンクの破壊的な要素に、テクノポップの人をおちょくった様なセンスが融合した音楽に興味がある人必聴!/パンクと言っても演奏はしっかりしてなきゃダメ!と思っている人必聴!/「この曲の流れからなんでいきなりこうなるかなー」って云う音楽が好きな人必聴!/打ち込みでシンセサイザーを鳴らしている音楽だけがテクノポップだと思っている人必聴!/今までギター系の音楽は好きだと思った事がないなんて言っている人必聴!/今やレディオヘッドのプロデュースでも知られるジョン・レッキーの過去の偉業を聴いてみたいと思っている人必聴!/furenaide.jpg「ノイズはホワイトノイズとピンクノイズしか知らないや」なんて事言っている人必聴!/「どうせベテランがその当時の流行りを器用に取り入れてただけなんでしょ?」なんて事言っている人必聴!/ビ・バップ・デラックスみたいのだと思っている人必聴!/ビル・ネルソンのソロみたいのだと思っている人必聴!/「ビル・ネルソンって誰?」とか言っている人必聴!/ビル・ネルソンの事を阿部寛だと思っている人必聴!/とにかくこれ読んだ人必聴!/ストップ/ゴー/ストップ/芸術/社会/産業/

Sound on Sound / Bill Nelson
  MORGAN FISHER/HYBRID KIDS VOL.1

mfisher.jpg 日本に住んでいた事もある元モット・ザ・フープルのキーボーディスト、モーガン・フィッシャーも、変わり者のオッサンだった時期があって、こんな変なアルバムを世に出していました。

 79年にリリースされたこのアルバムはロンドンの(当時の)彼のアパートで4トラックのテープレコーダーを使って作成されました。

 カヴァーソング集で、あるアーティストの曲を別のあるアーティスト風にアレンジするという方法を取っているのですが、これがかなりふざけてて、人の事をナメています。

 「さんまの恋のから騒ぎ」のオープニングでおなじみの、ケイト・ブッシュの「嵐が丘」なんかヘヴィーなダブに仕上げていて、そこまでだったらまだカッコ良かったのに、歌い方がふざけてて「嵐が丘」のカヴァーの中では一番最低の出来です(笑)。

 他にロッド・スチュワートの「アイム・セクシー」なんかレジデンツ風にアレンジしているのですが、これが本当にレジデンツだから笑えます。

 それはまさにTVのものまねショウで歌い出しを聴いて「うわぁ~似てる~」って思った瞬間と同じ感触です。

 あと面白いのが、誰のカヴァーかちょっと判らないのですが、それをDEVO風にアレンジした曲(しかもヴォーカルのマネがマークじゃなくてジェリイって所がイイ!)です。この曲の間奏で現れる、ヨーデルがピッチチェンジしていく声を聴いてゲラゲラ笑いました。

 スクイーズのカヴァーなんか、マイナー調な曲なのに間に観客の笑い声を挟むナンセンスさ。

 他にもセックス・ピストルズの「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」を、イギリスのこども番組風(日本だったら「帰ってきたヨッパライ」風かな?)にしているのがあったり。

 おそらく元ネタを多く知っていれば知っている程、このアルバムを楽しむ価値が上がるのでしょうが、3分の1位しか知らない自分でもかなり楽しめました。

 チープな録音方法なのにアイディアが豊富に詰め込まれていて確かな満足。

 とにかくふざけたアルバムです(笑)。

 アンタはコメディアンか!

 ホントはそんなにオススメでもなかったりして。

 ジャケットの絵は、フランシス・ベーコン。
  APHEX TWIN/RICHARD D.JAMES ALBUM

aphex2.jpg ジャケットはうさんくさいオヤジの怪しい笑み(これと、DAFの3rdのアナログ盤は、買うのに勇気がいる)ですが、内容はやんちゃなガキのいたずら風テクノと言った面白愉快なサウンドです。

 当時主流だったドラムンベースをここではふんだんに取り入れているのですが、それはまるでリチャード・D・ジェイムスという“こども”が、ドラムンベースという“おもちゃ”を取り扱い説明書などに目を通さず勝手に自己流で遊んでしまっているかの様です。要するにドラムンベースも彼が扱うとただのドラムンベースじゃなくなるって事です。

 こどもは無邪気さを感じさせる反面、それが故に残酷な面も実は持っているんだと言わんばかりの、乱暴振りなサウンドも見受けられます。そして全般的に溶け込んでいるストリングスがどこか切なさをも感じさせるのですが、なんでしょう、ワルガキも、その実さみしがりやなんだとでも言っているのでしょうか?

 面白く、可愛く、変で、過激で、そしてどこか哀愁の漂うテクノ。
telexlooneytunes.jpg昨日に引き続き今日も可愛らしい音楽路線を。

 テレックス(TELEX)はベルギーの3人組、ジャズミュージシャンとして既にキャリアのあるマルク・ムーラン(key、作、編曲)と、建築家、写真家、グラフィックデザイナーでもあるミッシェル・モース(Vo、ヴォコーダー)そして、ベルギーで初めてシンセサイザーを購入したと言われるリーダー、ダン・ラックスマン(syn、prog、エンジニア)が78年に結成したテクノ・ポップ・ユニットです。

 ここでオススメするアルバムは88年にリリースされたもので、80年代中期、アート・オヴ・ノイズ(今の時代の人に判り易く説明すると、マリックの登場曲のやつね)の登場により、その面白い使い方からサンプラーという楽器がより多くの人に知れ渡る様になりました。テレックスもこのアルバムでは大幅にサンプリングを導入しているのですが、アート・オヴ・ノイズとはまた違った趣で、人や動物の“声”を多くサンプリングネタに使いとてもファニーで人懐っこいものに仕上げています。

 彼らの音楽はとてもポップでメロディアスなのが特徴の1つなのですが、このアルバムではいつもより比較的メロディーが控えめになっています。なのにメロディアスな印象をここでも受けるのですが、それは人懐っこいサンプリングの使い方に、ちょっとしたメロディーを楽曲の要所に付け加えるバランス感覚の絶妙さによるものです。収録曲の「PEANUTS」は全体的に人の声をパーカッションの様に使っている曲なのですが、キングスレイ(エレクトリカルパレードの曲の人)の「ポップコーン」風の、ピコピコしたメロディーが要所でさらっと入ってくる所なんてまさにそうです。

 アルバムタイトルの「Looney Tunes」は、ちょっとズレた音楽みたいな意味も込めているのでしょうけれど、アメリカのアニメーションのタイトルから引用は明らかです。実際あのアニメのドタバタで痛快な面白感が、このアルバムにも有ります。

 元祖冗談音楽家スパイク・ジョーンズ(映画監督じゃない方)へのオマージュ曲「SPIKE JONES 」なんて曲も有ったりします。

 彼らはシンセサイザーの気持ちいい音の響かせ方をよく知っている人達だと思うのですが、それが決してマニアックさとか、趣味っぽさをひけらかしている風にはみえないんです。それはシンセサイザーだけでなく、ポップソングそのものに対しても愛情を注いでいるのがひしひしと伝わってくるからです。要するに、シンセサイザーをいじるのが楽しくていじっていったらこんな曲が出来ました…というよりかは、ポップソングを創る時、このシンセはどんな音を奏でられるだろう…もしくはこのシンセを使うとどんなポップソングが生まれるだろう…といった所が出発点みたいな。
そういう所から考えると本当の意味でのテクノ“ポップ”というのは、クラフトワークでも、YMOでもなく、テレックスの音楽の事を言うのかもしれません。

>>好きなレコジャケ
  THE POP GROUP/FOR HOW MUCH LONGER DO WE TOLERATE MASS MUDER?

popgrp1.jpg マーク・スチュワート(Vo)他計5人から成るイギリスの過激なダブ・ファンク・パンク・ロック・バンドの80年にリリースされた2nd。

 1stの「何か檻の様なものに閉じ込められた中で、もがきあがいている様な音世界」も好きですが、よりファンク色の強いベースに代わり聴く側にもノリが掴み易くなった2ndをここではオススメします。

 ノリが掴み易くなったと言ってもあくまで1stと比べての話なので、感情のおもむくままに暴れまくっていて凄まじいものがあります。ただそれだけだと、好き勝手にやってるだけで終わってしまいがちですが、ベース(土台)がしっかりしているため、その上で暴れていても1つ締まりがあります。

 緊張感漂う中、どこか余裕みたいなものが1stよりもあり、そのせいかどこかつい笑ってしまうような箇所も見受けられます。しかし、これを最後にメンバーが分散してしまった事を踏まえると、それは余裕と言うよりも、ある種の開き直りだったのかも知れません。

 このアルバムの冒頭を飾る「Forces of Opperession」の出だしの“ケチャ”は今聴いてもワクワクさせます。

 リリース当時、曲名で「Feed The Hungry」が「メシ食わせろ」の邦題になっていたのには笑えました。これって明らかにINU(町田町蔵改め町田康がかつてやっていたパンクバンド)の「メシ喰うな!」に対抗して付けましたよね。

>>リップ・リグ&パニック/アイ・アム・コールド
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。