【アルバム】未CD化、未再発

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hello.jpg個人的な思い出話になってしまいますが、小学生の頃の自分は、親が仕事で留守だった夜に、家にあるステレオコンポ(昔のコンポは大きくてそれだけでも不思議な魅力があった)を勝手にいじくりながら右と左のスピーカーから違う音が出る事に感動を覚えていたものでした。そんな「こども心に発見するワクワク感」にも似た感覚をこのアルバムから感じさせます。

戸田誠司と言えば、元リアルフィッシュ、元Shi-Shonen、有名所で言えば、タレントのYOUがヴォーカルを務めた「フェアチャイルド」のリーダー、もっと耳馴染みな所で言うと、某コンビニの「しゃべれるたべれる~♪」の歌を書いた人で、ギター、ベース、キーボード、プログラミング、ヴォーカルと、なんでもこなすマルチプレイヤー/ソングライターです。

このアルバムを聴くと、テクノポップって夢のある音楽だなぁ~って改めて思わせてくれます。シンセサイザー、コンピューターをとてもおいしく使っているのですが、これがたとえばマニアック過ぎてお腹いっぱいでもうたくさん~にはならず、何度でも味わいたくなる程のクセになるおいしさがあります。そこからシンセ/PCを利用ではなく、頼るでもなく、楽しんでいるのが伝わってきます。

そして、彼のテクノポップにはカワイらしさがあります。曲によっては、TB-303のレゾナンスを効かせたアシッド系があったり、ダンサブルだったり、スペイシーだったりもするんですけれど、みんなそこにはカワイらしさが漂うんです。子供心に描く未知なるものへの探求心を音楽に覚えるといった所でしょうか。戸田氏自身がそんな子供心をいつまでも忘れない方なんだと思います。TELEXピロレーターの「WUNDERLAND」などのテクノポップにみる、そんなカワイらしい部分が好きな方にはオススメです。

また、一緒に付いているCD-Rは、これまた遊びご心のあふれた仕掛けが色々施されています。Shi-ShonenのPVや、フェアチャイルドのライヴ映像がちっちゃく観れたりもします。

>>好きな曲ベスト5(8)~Real Fish
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kev.jpg マンチェスターのバカテク・ヘンテコバンド、スタンプで変なベースを弾いていたケヴ・ホッパーの89年にリリースされた1stソロです。

 スタンプのメジャーアルバム「A FIERCE PANCAKE」をプロデュースしたホルガー・ヒラーの影響なのか、サンプリングマシーンを大幅に導入し、人の声や日常生活音等をサンプリングネタにしているのが特徴的です。

 そのサウンドは同じサンプリングものでもアート・オヴ・ノイズのとは違いどちらかと言うとホルガー・ヒラーに近いヘンテコな怪しい雰囲気を漂わせるもので、特にホルガー・ヒラーの1st~2nd辺りが好きな方にはストライクだと思います。ただホルガーの様な逸脱感はあまり感じさせませんが、その代わりもうちょっといかがわしさを感じさせます。

 ここではスタンプの頃の様なグニョグニョした変なベースが控えめなのが残念です。

 最近ではのこぎり使い(ミュージカルソウ奏者)になったり(2002年にはそれで来日も)、TICKLISHなるユニットでチリチリプツプツのエレクトロニカを演ったり、そのチリチリプツプツとアコースティック楽器を上手く絡ませたラウンジ系のゆる~い音楽をソロで演ったりと、音楽的には今の方がバラエティ豊かで内容が濃いのかもしれませんが、このアルバムにあるクセのあるヘンテコ感がそこではあまり発揮されていないので、どうもこちらを知っているだけに物足りなさを感じてしまいます。最近のも悪くはないですけれど、彼のソロだったらやはりこれが1番オススメですね。

>>元スタンプのベーシスト、ケヴ・ホッパーが自身のサイトで…
tsetsegu.jpg ツェツェグの事は自分もあまり詳しく知りませんが、元dip、エレキブランのイズミコウジロウ(g,key,pf他)のいた(パーカッションはありますが)ドラムレスのアコースティックバンドです。

 カリンバやビリンバウ等民族楽器を多用し、アンデス民謡やエスニック風など多国籍な雰囲気を漂わせるのですが、それがみょうな民族音楽くささではなく、全体的にかわいらしさを感じさせます。

 それは少女の歌うわらべうたの様な透明感のあるヴォーカルと、どこかあどけなさのあるリコーダーからそう思わせます。

 イズミの弾く繊細に響くアコースティックギターの音もこのバンドの色を特徴付けています。

 テイスト的に言ったら、平沢進の「金星」にも近いかも。
goto.jpg 元サディスティック・ミカ・バンドの後期ベーシストで、80年代には多くの日本のアーティストへの楽曲提供、編曲、プロデュースした事でも知られる後藤次利の、1985年にリリースされたフィッツ・ビート3部作の3作目です。

 自分が彼のベースに最初に興味を持ったのは坂本龍一がプロデュースした1983年リリースの飯島真理の「Rose」というデビューアルバムでした。普通ならそこでは裏方に徹し、ベーシストとしての役割を全うすべきなのですが、ここで弾くスラッピング掛かった彼のベースには存在感があり、裏方ながらにそれ以上の仕事をしいてる感がありました。だからと言って人の庭でメチャクチャ弾きまくって邪魔しているわけでは決してなく、黙々と弾いているだけではない、サウンドのエッセンスに成るべくもっと違った在り方を見い出した演奏でした。

 本作はそんなベースの在り方を、ベーシスト・アルバムとして再確認できます。と言っても他の楽器をベースを引き立たせるだけの装飾品として奥に追いやる事にはしていなく、ベースも他の楽器も楽曲にうまく溶け込んだ作品になっています。(でもギターはやや控えめかな)そこからも彼のプレイヤー/プロデューサーとしての主観的/客観的な両方の目を持った、作品に対する柔軟な見方が伺えます。

 このアルバムはレコード2枚組で、1枚はインスト、もう1枚はヴォーカルとコンセプト分けされています。(ヴォーカルは山川恵津子。)ヴォーカルもここでは楽曲の1部の様に割と押さえ目にミキシングされています。シンセサイザーが効果的に使われていますが、そのサウンドは、テクノポップの様な機械的でもなく、ニュー・エイジ・ミュージックの様な心地良さでもなく、フュージョンの様なプレイヤー質でもないそれらの間に位置した独特な印象があります。一つ思うのはアルバムのタイトルから表す通り「都会的」で、ヨーロピアンな雰囲気を漂わせる所もありますが、ゲート掛かったドラム音やオーケストラヒットなども手伝って、80年代の東京をイメージさせます。

 2003年、十何年振りに彼のソロがリリースされましたが、楽曲の良し悪しは抜きにしてもベースは相変わらず別格でしたね。他には無い独特なグルーヴ感は健在でした。いや、“味”という意味でより磨きがかかったと言った方が正しいかな。


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>>後藤次利の過去のソロ作品がCD化
  GABI DELGADO/MISTRESS

gabi.jpg DAFのヴォーカル、ガビ・デルガドのソロアルバムです。

 DAFの頃の様な硬質なハンマー・ビートとはうって代わって、ここではラテン・フレイヴァープンプン漂うサウンドに変貌しています。なのに情熱的と云うよりどこかクールさを漂わせるのですが、ガビのセクシー(と云うよりスケベ)なウィスパー・ヴォイスでジワジワと攻めてくるヴォオーカルがそう思わせる要因の様です。

 この辺の気持ち良さは、気持ちいいと気持ち悪いが紙一重的な、一歩間違えると自己陶酔型の勘違い野郎に陥ってしまいがちな、(いや、彼は決してナルシストではなく、マゾヒスト。)その代わりハマってしまうとクセになるギリギリのところに位置したタイプと云った所でしょうか。

 またクールさをも漂わせる理由のもう1つに、バックバンドが職人的に無難にこなした演奏がそう思わせるのかもしれません。バンドに自己主張はなく、ラテン特有の腰を振りたくなる様な気持ち良さを普通に引き出した、素直な演奏です(カンのヤキ・リーベツァイトがドラムを叩いていると云うのが意外ですが)。でも逆にこのアルバムではこの方がガビのヴォーカルに見事にハマっているので正解です。

 ではノリはいいけれど、サウンド自体に聴き所はないのかと云うとそんな事はなく、シンセ・ベースや、シンセ・マリンバ風のパーカッシヴな音や、プリミティヴな信号音等を演奏に気持ちよく絡ませています。この辺はガビの個性を生かした、プロデューサーのコニー・プランクのセンスの良さなのでしょうか。

 このアルバムもCD化されるのは時間の問題かと思うのですが、どうなんでしょう?

>> DAF/「小者・悪者」
realfish1.jpg 矢口博康(sax)率いるインスト・ポップ・バンド(6人編成)の85年発表の2ndです。
ここのメンバーは皆から音楽知識の豊富さ、いわゆる“学”を感じさせるのですが、それが決してひけらかしや器用貧乏などにはなっていなく、むしろその“学”を有効活用している感じに聞こえてきます。

リアル・フィッシュを聴くと、面白い/楽しい/愉快な/可愛らしい/と言った言葉がイメージとして浮かんできます。

アルバムはオリジナルとして3枚リリースされていまして、全てオススメですが、1stはメンバーそれぞれのアイディアが豊富に盛り込まれた寄せ集め的なものだったのに対し(それはそれで“おもちゃ箱”っぽくていいのですが)この2ndはアルバムとして非常にまとまった作品になっています。又3rdになるとメンバーが2人脱退し、戸田誠司(key,g)と福原まり(pf,key)の色が濃くなっているので、メンバーの個性感のバランスから言っても2ndが1番まとまっていると思えるので、敢えて1枚を取り上げるならやはりコレかなと。

昔、高橋由美子、森脇健児のラブコメディー「おねがいダーリン」というドラマで確か矢口博康が音楽を担当していたと思うのですが、そこでよくこのリアル・フィッシュの曲を使っていました。

同じ時期、ほとんど同じメンバーで「Shi-Shonen」というヴォーカル・バンドも平行して活動していました。

因に戸田誠司は、この後にYOUと「フェア・チャイルド」というバンドもやっていました。

もう1つ因に。リアル・フィッシュの3rdでは、当時としては珍しく桑田佳祐がラッパーとして参加しています。

>>好きな曲ベスト5(8)~Real Fish
 元々は自分のオススメするレコードを紹介するホームページを前から始めようと思っていました。これからはしばらくその時に書き貯めていたオススメアルバムの紹介文を徐々にアップして行こうと思っています。
今回は、エキスポ同様、まだCD化/再発されていなくて面白いアルバムシリーズの第2弾を。

davidvt.jpg デヴィッド・ヴァン・ティーゲム/ノイズ
 DAVID VAN TIECHEM/THESE THINGS HAPPEN

 70年代生まれ位までの人なら記憶にあるとは思いますが、昔、ソニーのカセットテープのTVCMでニューヨークの街のあらゆる建造物を歩きながらスティック(マレット)でカタカタ叩きまくっていた男を覚えているでしょうか?当時その映像は、原始的な“叩く”と言う行為 が、都会と言う近代的な街を素材にする事により、とても不思議な印象を漂わせていました。

 デヴィッド・ヴァン・ティーゲム(perc)は、その“叩く”と言う行為から、既存の楽器だけにとらわれない新しい音を開拓する事の出来る柔軟な耳を持ったとてもユニークな男です。
彼は音楽教育もしっかり受けていたらしく、スティーヴ・ライヒ、ローリー・アンダーソン、坂本龍一等と共演もしています。彼はパーカッショニストとしての印象が強いのですが、ピーター・ゴードンのユニット、ラヴ・オヴ・ライフ・オーケストラでは、正確でタイトなドラミングを披露してみせ、クールでスマートなそのグルーヴから個人的には日本の高橋幸宏を彷彿とさせられます。さすがはパーカッショニストなリズム感の良さといった感じでしょうか。

 ここでオススメするのはは84年に発表されたソロアルバムで、(何枚目かは不明)玩具や食器などあらゆる日常品をパーカッションとしてとらえ、そこにシンセやサンプラー(テープ?)等のエレクトリカルな楽器を取り入れる事によりパーカッションの持つ可能性を有効的に活用しています。曲の寄せ集めと言うよりは、アルバム性の強い、1曲、1曲に流れのある作品になっています。又、SEもここでは全般的に使われていまして、サウンドコラージュ的な、混沌とした作品にもなっています。それでも決して難解な音にはなっていなく、前述したあらゆる日常品を使用する事で、その面白さから聞き手を上手く馴染み易く引き込ませてくれています。

 これ以降も彼名義でアルバムはリリースされるのですが、なんかニュー・エイジ・ミュージック(このジャンル名って死語?)の様な、良い言い方で言えば聴き易い(純粋に聴き易いとも言えないが比較して)、悪い言い方で言えば毒のない作品になってしまいました。嫌いじゃないですけれど。

 自分は彼のコンサートを10数年前に渋谷Bunkamuraで行われた「フェスティバル・コンダロータ」で観た事があります。
既成打楽器以外にやはり様々なガラクタ(?)もステージ上に沢山置いてあって、次々にそれらを鳴らしていってなかなか面白いステージでした。しまいには(お決まり?)観客席の椅子やステージの床もパーカッションにしていました。

>>好きなレコジャケ(3)
なんだかんだ言って今月はMUSIKネタを書き込んでないので今日はそれを。

ここ4、5年でアナログ盤でしかリリースされていなかったものや、1度CDでリリースされたけれどすぐ廃盤になってしまった面白いアルバムが次々にCD化、再発されてきています。

自分の好きなアルバムでその辺をいくつかあげると、ビルネルソンズ・レッドノイズの「サウンド・オン・サウンド」ハネムーン・キラーズの「蜜月の殺人者」アクサク・マブールの「偏頭痛のための11のダンス療法」ディス・ヒートの2ndパレ・シャンブルグの1stと2nd、デア・プランの「進化論」、ピロレーターの1stと2nd、アンンドレアス・ドラウの1stと2nd、リエゾン・ダンジュルース(こう述べるとドイツ系がほとんどだな)、そしてなんと言ってもNEW MUSIKの「WARP」

日本のアーティストだとついこの前キリングタイムのアルバムが全て再発しました。

これだけ次々とCD化されていても、まだまだCD化されてない面白いアルバムは沢山あります。そんな中でも自分の聴く音楽の幅が広がったアルバムを今回は紹介します。

自分の聴く音楽の幅が広がった1枚はエキスポの「エキスポの万国大戦略」です。
このアルバムを知っている方は、「色々ある中でおいそれかよ!」って思わず突っ込みを入れたくなるかもしれません。
どんな音楽なのかと言うと…フジテレビの「こたえてちょーだい!」の再現ドラマでたまにかかるマヌケなBGMがそれです。

エキスポは山口優と松前公高の2人のキーボーディストから成るユニットで、GMOというゲーム音楽専門のレーベルからこのアルバムはリリースされました。

自分はこれを高校生の時に購入して聴いたのですが、最初聴いた時は「ハア?」でした。

自分はいわゆるアヴァンギャルドな音楽の面白さというものを坂本龍一を通して一応知ってはいました。なのでその辺の音楽にはある程度理解は持っていたのですが、これはそんなアヴァンギャルドとか言う以前の問題で、こんなものが商品として成り立つの?って位、最初は耳を疑いました。
expo.jpg楽曲の中で演奏を間違える人はいるわ、一人だけ演奏が走っちゃって全体の輪を乱すわ、音程を外す人はいるわ、EXPO(万博)だからか、変な解説も入るわ、架空のゲーム・(?少なくとも市販はされてはいない)サウンド・トラックがあったり・・・。演奏も、楽曲の構成も、アルバムとしてのトータル感も、中途半端で完成度の低い作品だとこれを聴いて思っていました。

ただそこで自分は何を基準にこれを完成度が低いと思ったのか改めて考え直してみました。学生でそんなに多くレコードが買える身分ではなかったので買ってしまったからには聴き込まないともったいないっていうのもあって。それで何回も聴いているうちに解ってきたのが、自分のこれまで聴いた事のある音楽から自然と形成されていた“決まり事”みたいなものを基準としていたため、そこから外れた音楽だから受け入れられなかったんだという事でした。それが解った途端、自分はこのアルバムに興味を持ち始めたと同時に、自分の聴く音楽の視野が急にパァーッと広がりました。ホントに音楽は何でもアリなんだなとこのアルバムで実感しました。それからです、音楽がなんでも面白いと思える様になったのは。(何でもったってそりゃあ好みはありますよ)

これのお陰かザ・フライング・リザーズのアルバムをこれの後に聴きましたが抵抗なく入り込めました。自分がレコメン系好きなのもこれの影響ですし。ティポグラフィカも最初に聴いた時から素直に面白いと思えました。そう言えば、そのティポの今堀恒雄と菊地成孔もこのアルバムに参加しているんですよね。収録曲の「老人よ 異常はないか」なんかティポの「頭芝製セックスフレンド」に似てるし…って言うかどっちもザッパの影響なんだけど。

表面のサウンドの感触はと言うと、こどもにも受け入れられる聴き易い音色を好んで使用しています。もしかしたらこどもの方が、音楽に対する先入観が何もないのでこれを聴いても、素直に受け入れられちゃうのかなぁとふと思いました。

このアルバムも、まだCD再発がされていません。因にこのアルバムはアナログ盤とCDとカセットテープ、それぞれミックスが違います。自分はアナログ盤とCDしか持っていません。
この「エキスポの万国大戦略」が好きな方は、山口優の「がんばれ森川君2号」のゲームサントラもかなり変でオススメです。これも「こたちょー」でよく使われています。

エキスポと言えば、つくば博の頃に青春時代を過ごした自分としては、今年の愛知博には行っておかないとって思っています。

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>>エキスポについてのloosecubeのつぶやきまとめ



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